このバンドがどこまでいけるのか、人生賭けて走り抜けてやる。

 2026年9月30日に“プッシュプルポット”が5th mini album『願いの花束』をリリースしました。今作には、2026年6月に全国7箇所を回った自主企画ツアー“未歓声ノ音”の際に、タイトル未定の新曲として披露してきた楽曲を収録。ツアー中も楽曲をブラッシュアップし続け、“君”と一緒に作り上げた楽曲たちが、ついに完成版としてリリースされます。
 
 今日のうたではそんな“プッシュプルポット”の山口大貴による歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第2弾は収録曲「未完成」と「君がくれた痛み」と「悪あがき」のお話です。それぞれの楽曲に込めた思いを受け取ってください。



「未完成」
ライブハウス、ライブを大切にしているからこそ、書けた曲なのかもしれない。
一人の部屋で曲を作って全然満足しないことばかりなんだけど、そういう時って聴いてる人の顔が見えないというか、嘘ついてるわけじゃないのに核の部分をついてこないとか感じたりする。
俺らの曲は特にお客さんと一緒に作り上げてるという認識がより強くある。
それにそうでありたいなって思ってる。
同じ曲の中でも、歓声を届けてくれる人だったり、汗かいて楽しそうな笑顔だったり、みんなが笑顔になる曲だって、その人にとっては涙が出る曲だったりする。
五線譜にこぼれ落ちた雫は、蔓を伸ばして音符になれば初めて俺らだけの歌になる。初めてその日だけのその場所だけの完成された曲になる。
 
友達はいるんだけれど、一人になると今でも尚、孤独感に苛まれることが多々ある。でもその孤独すら、失うものがないからこそ、ずっと強さだと思い込んできた。なんでそう考えるようになったのかは、分からないままなんだけど。
君と出会って、笑ってくれる君を悲しませたくなくなった。
君のせいで、失うことが怖くなったりもする。
君のせいで、死ぬことが今では怖くなった。
僕自身も生きることで、何かを返したりできるかな
君がくれたのは生きることの痛み 生きてるって証
それでも
どんな"不幸せ"も、君といれば"幸せ"と呼ぶことを知った。
 
このアルバムの中で最後にできた曲。
サビの歌詞で何度も泣きそうになる。それくらい素直な曲ができたと思ってる。
今までの人生、悔いなく、やれるだけのことやってきたかって聞かれても正直、頷けないと思う。今の変われない自分から一歩踏み出したい人、頑張る瞬間にぜひ聴いてほしいなって思う。
俺はこのバンド人生が人生賭けた悪あがきだと思う。
たくさんの人に見てほしい、大きなところでやりたい。
このバンドがどこまでいけるのか、人生賭けて走り抜けてやる。
 
<プッシュプルポット・山口大貴>



◆紹介曲「未完成」
作詞:山口大貴
作曲:山口大貴

「君がくれた痛み」
作詞:山口大貴
作曲:山口大貴

「悪あがき」
作詞:山口大貴
作曲:山口大貴
 
◆5th mini album『願いの花束』
2026年9月30日発売
 
<収録曲>
1.どうか
2.さよなら、またね
3.未完成
4.君がくれた痛み
5.悪あがき