2026年7月22日に“ニューアヤカ”がDigital mini Album『KNEWIT』(読み:ニューイット)をリリースしました。今作には、リード曲「GUM」をはじめ、「指輪を埋めて」「サマーチューン」「viva la 私」「ニッポンチック」「スースー」の全6曲を収録。懐かしさを感じさせるメロディラインと、現代を生きる等身大の視点から紡がれる歌詞が溶け合い、ニューアヤカの音楽性を凝縮した作品となっております。
今日のうたではそんな“ニューアヤカ”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第2弾は今作のタイトルにまつわるお話です。テレビっ子だった幼少期から、高校で夢への一歩を踏み出すまで…。歌手を志したきっかけと、夢を信じ続ける思いを綴っていただきました。
テレビを観ることと歌うことが本当に好きな子どもでした。
小学校から帰ってきて、ビデオテープだったら擦り切れてるであろうくらい観たMステ長尺スペシャルの録画を、懲りずにまた流して、歌いながら宿題をしていました。
早送りはしません。
全アーティストの曲、合間に流れるCMのセリフ、CMソング、全部一緒に言えたし歌えました。なんならもうアーティストの出演順も覚えていました。
録画を観終えたと思えば、リアルタイムでしているバラエティを観ながら晩御飯を食べて、お風呂に入ったらまた寝るまでテレビを観て。
根っからのテレビっ子です。
幼稚園から週3で空手を習っていてバリバリのスポーツ女子だった私は、楽器も弾けないし、音楽のことは何も分からない。
でも、心の端っこに歌手になりたいという気持ちを持ち始めました。
それなのにものすごくシャイだった私は誰にも打ち明けられず、
クラス替えの時、必ずと言っていいほど書かされる自己紹介シートの「将来の夢」の欄には、
「ケーキ屋さん」
とか
「まだない(TT)」
と書いて誤魔化していました。
でも、ずっと正直に伝えてみたいという気持ちは持っていたんです。
しっかりとは覚えていませんが、
おそらく小学生5年生くらいの頃、
いつも通りMステの録画を流しながら母に鎌をかけたんです。
「なぁなぁ、あやかが歌手になりたいって言ったらどうする?」
今思えば、母は夢見る小学生に向かってなかなかシビアな言葉を返しました。
「そんなん音楽で食べていける人なんかひと握りやで」
その瞬間、私の顔は引き攣るところまで引き攣ってたと思います。
ただ、それに続けてこうも言いました。
「でもな、ママもちっちゃい時ちょーっとだけピアノ習ったりして歌手になりたいって思ってたときあったわ~。」
私は、
「ふぅ~ん」
とだけ言いました。
心の中では、
「ほな、私が歌手になったらいいやん!ママも嬉しいやん!キラキラーン!」
って感じでした。
まぁ心底シャイな私は、それからも急に楽器を買うなどのムーブは起こせず。
ずっと続けていた空手でそこそこ強くなり、中学1~2年生では大阪府代表選手として全国大会にまで出て、ありがたいことにいくつかの高校からスポーツ推薦で声がかかっていました。
ちなみに、中学校の部活ではバレーボール部キャプテンをしており、
学校が終わったらバレーボールをバシバシ叩き、帰宅後すぐ道着に着替え、道場に向かうという生活を送っていました。
今考えると、
なかなかハードな日々だったと思うのですが、
スポーツで培った集中力というものは役立つもので、
勉強もまぁまぁできたんです。
その結果、
空手の先生になりたいわけでもないし、空手で稼ぎたいとも思ってないし、毎日空手したくないなぁ。
勉強で高校行くか。
という割と冷静な判断に至りました。
そしてもうひとつ、決めたことがあるんです。
軽音学部に入ること。
高校生になって、これまで続けてきたスポーツをきっぱり辞め、小学生の頃からの夢への第1歩を踏み出すことに決めたのです。
高校ではコピバンをして、大学生になると弾き語りでライブハウスに出演するようになり、
「わたしゃ早く売れて忙しくなってそのまま大学を辞めるんだよー!」
なんて思ってたら一瞬で4年が経って普通に卒業し、就職せずにここまできました。
空手をしていた頃、
「あやかは警察官にでもなるんかー?」
と嬉しそうに期待してくれていたおばあちゃんは、開いた口がまだ塞がってないと思います。
スポーツも勉強も、学生の頃はそれなりに上手くやれてこれたから、私の人生はこれからもきっと上手くやれるんだ!
と少し自惚れてた部分がありました。
でも、音楽は本当に全然上手くいかなくて、
私は天才じゃないんだと思い知って、
…というより、それなりに上手くやれるだけじゃダメなんだと気づいたんです。
頭を地面に引きずってるんじゃないかってくらい俯きながら帰ることは今でもいっぱいあります。
でもね、そんな中でも、
私の曲を良いと、
私の声を良いと、言ってくれる人が
要所要所で現れるんです。
小さい頃からいっぱい観てるテレビの中の世界。
その時に、もう一度夢を観られるんです。
だから私は、売れることでその人たちに言ってもらいたいんです。
「やっぱりね!」って。
やっぱりニューアヤカ良いよね!
やっぱりニューアヤカ売れると思ってた!
やっぱり自分の目は、耳は間違ってなかった!って。
あなたの「やっぱり!」を確信に変えるmini albumにしたいと思い、
『KNEWIT』
とタイトルをつけました。
<ニューアヤカ>
◆Digital mini Album『KNEWIT』
2026年7月22日発売
<収録曲>
1. GUM
2. 指輪を埋めて
3. サマーチューン
4. viva la 私
5. ニッポンチック
6. スースー




