好きも嫌いも本音も嘘も、全部口から出る。

 2026年5月27日に“オレンジスパイニクラブ”が新曲「口」を配信リリースしました。同曲は、7月3日より全国公開される映画『口に関するアンケート』のインスパイアソング。オレンジスパイニクラブにとって初の映画タイアップとなり、スズキナオト(Gt.&Cho.)が楽曲制作を手掛けました。
 
 さて、今日のうたではそんな“オレンジスパイニクラブ”のスズキナオトによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「口」にまつわるお話です。ホラーには慣れていたはずの自身が、映画『口に関するアンケート』により恐怖を感じた理由は…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。



ホラー映画をよく観る。
父も母もホラー映画が好きで、小さい頃からその影響を受けていたからか、ホラー映画には怖さだけではなく、安心感や懐かしさ、みたいなものを感じる。
 
ただ、今回の『口に関するアンケート』は、恐怖の割合がものすごく高かった。
なぜだろうと考えたんだけど、多分<アンケート>という形式がまず怖いんだよな。
普段、映画を観るとき、自分は映画の外にいる第三者で匿名で安全なはずなのに、「アンケートに答える」という形式のせいで急に他人事じゃなくなるというか、「やべー巻き込まれたな」という気持ちになる。
 
「お、おれは関係ないからな...!」
という気持ちでずっと観ることになるし、ホラー映画において、こういう無責任で逃げ癖があるやつは高確率で死ぬ気がするな、、、とか色々考えて勝手に追い詰められていった。
 
あと「口に関する」の部分も身近で怖い。
僕みたいに失言に失言を重ね、「なんであの時あんなことを言っちまったんだ...」が頭んなかでグルグル。
眠れない夜が増えた増えた。
“口は災いの元”とはよく言ったもんで、
身に覚えがありすぎる僕はこの部分にもガッツリやられてしまった。
 
好きも嫌いも本音も嘘も、全部口から出る。
今回の楽曲「口」はそんな言葉の不安定さや脆さにフォーカスを当てて詩を書いた。
 
自分なりの言葉ももちろんあるけど
せっかくのインスパイアソング。
出来るだけ作品の世界観に寄り添えるように言葉を選んでいったので、映画を観る前と観た後では、浮かぶ情景の解像度が違って見えると思います。
 
映画と合わせて、いっぱい聴いてください!!
 
<オレンジスパイニクラブ・スズキナオト(Gt.&Cho.)>



◆紹介曲「口」
作詞:スズキナオト
作曲:スズキナオト