2026年6月8日に“『ユイカ』”が新曲「青春は見えない」をリリースしました。学生時代をコロナ禍で過ごした世代である『ユイカ』が、当時を今の視点で振り返り描いた楽曲。“過ぎた後に初めて気付く青春の日々“が歌詞に込められた、“青春は若者だけのものではない”というメッセージを歌った1曲となっております。
さて、今日のうたではそんな“『ユイカ』”による歌詞エッセイを3か月連続でお届けします。第1弾は新曲「青春は見えない」にまつわるお話です。自分が生きた青春を“普通の夏”にしたい、という思いから生まれたこの歌。今、改めて自身が思う“青春”とは…。
「思ってたんと違う」そんな青春だった。
普通じゃない青春、でも私にとってそれが、普通の青春。
「可哀想だね」「一度きりの青春なのに」
入学したら授業があって、クラス全員が揃ってて、クラスメイトの顔を覚えてて、体育祭をして、文化祭をして、修学旅行に行って、それが当たり前な人たちからたくさん慰められた。
入学式をしても次の日から授業はないし、やっと行けると思っても分散登校で会ったことないクラスメイトが半分くらいいるし、毎日一緒に登校することになった友達の顔も半分隠れてるし、体育祭も文化祭も、修学旅行も予定通り行われなかったし、これが当たり前の私たちは多分、可哀想だった。
悲劇のヒロインにはいくらでもなれる。だからこそ、自分が生きた青春を普通の夏にしたかった、そう思って「青春は見えない」という曲を書きました。
青春を経験して思い出になった人も、今青春だと気づけていない人も、まだ青春にとてつもなく憧れを抱いている人も、全ての人に当たり前に、平等にある青春を歌いたい。
そして、こんなに何度も言葉にしている「青春」が、意外とそんなに偉大じゃないってことを伝えたい。
何にでもなれる気がするし、同時にこれが終わったら何かにならなくちゃと焦ってしまうし、本当に厄介なやつだよ青春は。
だけどそれって、誰が決めたの?
大人になったら絶対に何かにならなきゃいけなくて、何にでもなれてはいけないの?
私は今、音楽がやりたくてアーティストになったけど、これからまた別のやりたいことを見つけて、意外とあっさり音楽を辞めるかもしれないし、そうでありたいとすら思う。
そのくらい、ふわふわして生きたい。
貴方にもそのくらい、ふわふわして生きてほしい。
地に足つけるくらいなら、地面がトランポリンにでもなればいい!そんな気持ちで生きていたい。
青春を経験して思い出になった人も、今青春だと気づけていない人も、まだ青春にとてつもなく憧れを抱いている人も、全ての人が平等に何にでもなれるし、何かにならないこともできる。
子どもだけが最強じゃない、子どもだけが夢を叶えられるわけじゃない、そんなことを伝えたい。
私にとって青春は顔が見えないものだったし、だけどそんな日々が青春だと気づけなかった。
あの頃の自分にこう伝えたい。今ならちゃんと分かる。青春だった、間違いなく青い春をしていたんだよ。って!
「思ってたんと違う」そんな青春だった。
普通じゃない青春、でも私にとってそれが、当たり前で、大切で、普通の青春。
<『ユイカ』>
◆紹介曲「青春は見えない」作詞:『ユイカ』
作曲:『ユイカ』





