2026年5月27日に“yonige”がニューシングル『芽吹くとき』をリリース。タイトル曲は、TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』OP主題歌です。yonigeらしいざらついた肌触りのギターやベースがリードしていく、春らしい暖かくも爽やかな曲調に、<君がいる明日がいいなって思っていたって変えられない伝えなくちゃ>という歌詞が印象的な楽曲。Vo.牛丸による肯定的なメッセージが込められております。
さて、今日のうたではそんな“yonige”の牛丸ありさによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は、楽曲「しがないふたり」にまつわるお話です。別れの直後に書いた歌。相手に対する感情のみならず、その視線が向く先は…。
今回は、その恋愛を経験する前の22歳の時に書いた詩、「しがないふたり」について書く。
この曲を聴くたびに思う、気持ちがなくなったときの自分は容赦なく辛辣だ。
こっぴどい別れ方をして、その直後にあんな詩を書いて世の中に発表するのだから。
しかし相手のことばかり刺して終わる詩を書かないのが、yonigeの特徴だと私は思う。
昔から、相手への怒りや不満、冷めていく感情を書きつつ、一方で自分のことも同じように、冷めた目線で俯瞰し内省している詩が多い。
これは私自身が、他人に辛辣であると同時に、自分にも同じだけ辛辣だったからだ。
yonigeのメンバーであるごっきんは真逆で、周りにも自分にもとびきり優しいから、“自分を愛せないと人を愛せない”という言葉はガチだということを、私は身をもって知っている。
「音楽は10代のバカなうちに始めたほうがいい」、と誰かが言っていた。
その通りで、大人になって冷静になってしまってからじゃ初期のあんな恋愛の詩は一生書けなかっただろう。
もしこのコラムを、ミュージシャンを志してる人が読んでいるとしたら切実に伝えたい。
1日でも早く、君の恥ずかしい作品を世の中に発表するべきだ。
P.S. 今回のEPをリリースするにあたって、英題もこだわった。
しがないふたりの英題は“Unpoetic Romance”
直訳したら“詩にはならないような恋愛”
詩がない、ふたり
<yonige・牛丸ありさ>
◆ニューシングル『芽吹くとき』
2026年5月27日発売
<収録曲>
1.芽吹くとき
2.Don’t
3.Wet
4.しがないふたり(re-arrange ver.)






