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  • grating hunny
    みんなあの娘のことを考えていたのだ。
    みんなあの娘のことを考えていたのだ。

    grating hunny

    みんなあの娘のことを考えていたのだ。

     2026年1月14日に“grating hunny”がDigital Single「キスしてほしい」をリリースしました。銀杏BOYZのサポートギター・山本幹宗をプロデューサーに迎えて制作された初の楽曲。“人間味・アナログ感・温かさ・激しさ”を真正面から追求した楽曲となっており、grating hunnyの持つ“歪み・ざらつき”=“タフさと未完成さ”が魅力へと転化された1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“grating hunny”のスズキタイヨウによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 キスしてほしい 」にまつわるお話です。歌詞を書くために帰った地元。久々に遊んだ親友との会話で思い出した“あの娘”とは…。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイをお楽しみください。 2025年の夏を思い出す。   大学生になった僕は、大阪府の天王寺に1人で住んでいた。大阪のバンドマンにとっての本拠地である心斎橋から電車で10分もかからない街である。   朝までライブハウスにいることも少なくなかった。そのまま大学に行って、部屋に帰ったのも束の間、また次のライブハウスやバイト先に向かう。ちゃんと僕は大学生してた。   そんな夏、僕のバンドのレコーディングの日程が迫っていた。歌詞は一文字も書けていなかった。   夏休みが始まり、歌詞を書くために地元に帰ることにした。夏休み気分を味わいたいだけでもあった。地元の親友と久しぶりに遊んだりもした。   地元で遊ぶと言っても特にやることもなくて、駅の近くをぶらぶら歩いたりしながら、中学生の頃と全く同じ話題で盛り上がっていた。   朝の3時か4時に差し掛かった頃、そいつと僕は1人の女の子の話をしていた。中学で1番可愛かったとか、そんなことを言われていた女の子の話をしていた。夜中の高槻市の生ぬるい空気をたくさん吸い込んで、親友がその女の子のことを話すのを聞いていた。   あの頃、僕にとっての社会であった中学校において、みんなあの娘のことを考えていたのだ。 廊下ですれ違うあの娘をどんな奴だってこっそり見ていたのだ。   そういえば、僕がロックバンドを始めたのは、僕だってそうやってあの娘を好きでいた有象無象の一人で、どうやったらあの娘の特別になれるのだろうか、とか、そんなクソどうでも良いとすら思えてしまう衝動だったことを思い出した。   「そろそろ眠いし帰るか。」   そう言って僕は友人に別れを告げ、実家のベッドに帰った。   キスしてほしい、だなんて想像も妄想もできたことないのに、空が明るくなる頃にはメモアプリにこの曲の歌詞があった。   <grating hunny・スズキタイヨウ> ◆紹介曲「 キスしてほしい 」 作詞:スズキタイヨウ 作曲:grating hunny

    2026/01/30

  • Novel Core
    「アルバム」は俺達が生きた記録
    「アルバム」は俺達が生きた記録

    Novel Core

    「アルバム」は俺達が生きた記録

     2026年1月14日に“Novel Core”がメジャー4thアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』をリリースしました。本作のテーマは“不揃いで歪な要素が混ざり合うからこそ生まれる<完全な自分>です”。カテゴライズ不能な音楽性と、自らの存在そのものを重ね合わせながら彼が辿り着いた“これがNovel Coreだ”という確信。メジャー4作目にして“新たな始まり”を高らかに告げる名刺代わりの1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“Novel Core”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。今、この時代にCDアルバムという形で14曲をパッケージした意味、意図、思いは…。また、収録曲「 FRiENDS 」や「2025.11.07 (demo)」にまつわるお話も綴っていただきました。今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「サブスク全盛の時代に“アルバムを作る”ということがどれくらいリスキーか」という話は、業界内では随分前から盛り上がっていた議論だと思うが、TikTokの登場と、そこを起因にバイラルヒットを生み出すミュージシャン達の台頭によって、昨今急速に身近になったテーマでもある。   「そもそも家に再生機器がない」という人も決して少なくないだろう。2026年現在、CDは“グッズ(Merchandise)”の一つだ。 現に、CDを制作する以上、楽曲がフィジカルとして手元に残ること以外に、封入特典や映像商品(DVD / Blu-ray)の付属と、何かしらの付加価値を作る努力が欠かせなくなった。   さらに、音楽を嗜む人々のほとんどがApple MusicやSpotifyといった月額制のサブスクリプションユーザーとなると、当然音楽ビジネスの重心は「シャッフルプレイで“単曲”が耳をくすぐるか否か」に傾く。   “アルバム”という10曲単位のパッケージは、フィジカル制作のカロリーの高さだけではなく、純粋なプロモーションの分散も相まって、1曲1曲が聴かれる機会を損失するリスクすら伴うのだ。   それでも、俺が現代にアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』を産み落としたのは何故か。   理由は一つ。これは“記録”だからだ。 Novel Coreが、佐竹 太朗が、生きた記録なのだ。   今作に収録されている楽曲達がそれを証明してくれる。   俺の親友であり、今作でも大半の楽曲のコンポーズを共に手がけたJUGEMが、プライベートで抱えていた苦悩にやられ、満身創痍だったあの日。 彼を励ますために書いた「 FRiENDS 」も、俺達が生きた大切な証だ。   余談だが、あの「FRiENDS」の2番に登場する   “訳もなく家を飛び出して あてもなく歩く道の上 転がる空き缶 蹴飛ばして 躓いたけど全然笑えねぇ 気付けば横断歩道のど真ん中で突っ立っていた 迷惑そうなクラクションで目が覚めて涙が溢れた”   というリリックは、JUGEMのことではなく、俺自身のことだったりもする。   アルバムの制作期間中は、俺自身も本当に色々なことがあった。仲間を励ましている場合か!と自分でも思ってしまうくらい、精神的な浮き沈みも激しく、リリックにした通り、理由もなく深夜に15kmほど歩いて、馴染みのない路上で泣きじゃくった夜もあった。   自分自身がそんな状態でも、仲間の曇った表情を目の当たりにした時、助けたいと思ってしまった。 その瞬間に、このアルバムのコンセプトでもある“欠けているからこそ、寄り添い合える”というテーマが意味を持った気がした。   アルバムの終盤に収録されている「2025.11.07 (demo)」もそうだ。   この楽曲は、アルバム制作期間の比較的早い段階で生まれた曲で、キーボードのうっちーには“心電図”を意識しながらピアノを弾いてもらった記憶がある。   歌のメロディー(トップライン)を入れた時、数年に一度しか感じない“これは凄く特別な作品になるかもしれない”という感触があって、あえてリリックを入れず、制作期間のラストまで、デモ状態のままで保留していた曲だ。   タイトルにもなっている2025年11月7日は、このアルバムの最終レコーディング日であり、俺がメンバーやスタッフ陣に「この曲をデモ状態のままパッケージしたい」と話した日だ。   俺はこの楽曲のテーマを「終わりのあとで君に伝えたいこと」とiPhoneにメモしていた。 「もしも、明日で自分の命が終わるとしたら、誰に、どうやって、何を伝えようとするんだろう」という、遺書のような歌詞を書こうとしていた。   しかし、長い時間をかけても書き上げられなかった。 それはきっと、本当の意味で“その目線に立てなかったから”だと思う。   今、書き上げるべき曲ではない。これが俺の判断だった。 未完成のまま収録することが、今の俺達にとって“完璧”だった。   結果として、これがPERFECTLY DEFECTiVE(完璧な不良品)という本作のタイトルを回収するやり取りになったのだ。   こうして、作品は息をしている。   今作における「FRiENDS」、それに「 Wake Up! TOKYO 」もそうか…収録される予定がなかった、制作される予定がなかった楽曲が結果的に作品の核になったり、逆に「2025.11.07 (demo)」のように、完成するはずだった楽曲が未完成の状態で収録されたり。   制作者ですら想像が出来ない、こういった偶然の積み重ねが生む“作品としての必然性”は、どれだけAIが作家の心情を学習しようと、どれだけ世のプラットフォームが画一的なものを高く評価しようと、絶対に奪えないものなのだと、改めて思う。   こうして生まれたアルバム作品は、1曲目がそれだったからこそ、2曲目の聴こえ方が変わる。最後の曲がこれだからこそ、その手前の曲の存在が意味を持つ。   この一連の必然的な流れが、起承転結では収まらない人生の記録が、起伏が、俺が思う“アルバム”の意義である。   アルバム制作の最後には、CDで再生した時に生まれる曲と曲の間の“無音の長さ”を1曲ずつ決めていく作業がある。ボーナストラックを含む全14曲を頭から最後まで全員で聴きながら、0.1秒単位で調整する尊い時間だ。   1を伝えるために100と向き合わないと、俺の中での“クリエイティブ”は成立しないし、100と向き合っても伝わるのは1以下なことがほとんどなのが人生だと思う。   でも、その“1以下の伝播”がどれだけ奇跡的で、尊いことなのかを再認識させてくれたのがこのアルバム制作でもあった。   2026年現在に、アルバムとして14曲をパッケージしたこの意味が、意図が、数十年先の未来でも残り続けていることを願う。   <Novel Core> ◆紹介曲「 FRiENDS 」 作詞:Novel Core 作曲:Novel Core・JUGEM・Yuya Kumagai 「 Wake Up! TOKYO 」 作詞:Novel Core 作曲:Novel Core・JUGEM・Yuya Kumagai・Yuki Uchimura・Hibiki Sato ◆メジャー4thアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』 2026年1月14日発売   <収録曲> 01. Overture for PERFECTLY DEFECTiVE  02. DiRTY NASTY   03. ビリビリ feat. JESSE (RIZE / The BONEZ)  04. あやとりコンテニュー 05. お金が足りない 06. Wake Up! TOKYO 07. FRiENDS 08. Skit 09. 2025.11.07 (demo) 10. HAPPY 365 11. HANERO!!! 12. C.O.R.E 13. EVER EVER GREEN 14. プライド

    2026/01/29

  • 鈴木実貴子ズ
    イッキ
    イッキ

    鈴木実貴子ズ

    イッキ

     2026年1月28日に“鈴木実貴子ズ”がメジャー2ndアルバム『いばら』をリリースしました。今作は、先行配信シングル「ががが」を含む10曲入り。アートワークのディレクションは、藍坊主、sumika、FINLANDSといったアーティストのロゴやジャケット、MVを手がけるクリエイター・大川直也が、1stアルバム『あばら』に続いて担当しました。    さて、今日のうたでは“鈴木実貴子ズ”の鈴木実貴子による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は、収録曲「 イッキ 」にまつわるお話です。人間同士の摩擦から生まれる「なんだかなあ!!」をアルコールでなんとかできない。そんな自身が“イッキ”するものは…。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイをお楽しみください。 わしがよお、まじで命と体と心をかけてやっとる物事に対して、適当な仕事すんなよ。ズレなのよ、熱量のズレ。だって目的がそれぞれ違ったりするもんね、見てる方面が違うの。大事にしてるものを侮辱されたような、軽く見られたような、鼻で笑われたような。関係ない所でそれが行われても別にいいけど(例えば知らんやつがネットで私をたたこうが、まじでどーでもいい)でも一緒に動く、同じ界隈におるのなら、ある程度の敬意を示せや。   まあ、こんな意識のズレは、どんな世界でもあるんやろねー。上司の不満とかも、ちゃんと褒めろや、とか。ちゃんとこっちもやっとるわぼけ、こっちにはこっちの考えがあるんやわーとか。まんなかをみてくれ。相変わらず、ずれとんなーみたいな。   それぞれ違う人間が同じ社会で生きるって、摩擦ばっかやで、そういうもんなんやろな。   でも、この「なんだかなあ!!」をうちは、アルコールで薄める事ができやんの、、だって飲めやんもん、、。 会社の愚痴をいいながら、ちょっと笑い話にしてお酒飲む人らを、バイト帰りチャリ漕ぎながら今池のやぶ屋。いいなぁーて思ったん。赤ちょうちん、知らん人同士が、やんわりその場だけ仲良くなったり、まあ、酒の席やでな!!となぜか許させる奇行とか。アルコールの缶だけ持って街中で大声で叫んだろかな、とも考えた。千鳥足ってどんな気分なん、にこにこしとって幸せそうで、あんな顔でぐにゃぐにゃで笑ってみたい。と思う。全部忘れてハッピー!みたいな魔法ではないとは思うけど、依存できるぐらい魅力があるんやろ、、ええなぁー、、。(翌日きついらしいけど。)   まあ、そんなかんじで、おでがイッキするんはド現実の泥水なんやなぁ~と。飲み干したろやないかい!(^◇^)と思いまちた。   <鈴木実貴子ズ・鈴木実貴子> ◆紹介曲「 イッキ 」 作詞:鈴木実貴子 作曲:鈴木実貴子 ◆メジャー2ndアルバム『いばら』 2026年1月28日発売   <収録曲> 01. ががが 02. ゆれる6弦 03. イッキ 04. 四月の風 05. ブルース 06. 0月0日 07. パンダ 08. 止まるな危険 09. ハックオフ 10. ちいさなうた

    2026/01/28

  • 五十嵐ハル
    デッドアカウント
    デッドアカウント

    五十嵐ハル

    デッドアカウント

     2026年1月14日に“五十嵐ハル”が新曲「デッドエンド」をリリースしました。同曲は、TVアニメ『デッドアカウント』オープニングテーマ。原作をじっくりと読み込みながら、時間をかけ制作された楽曲となっております。“弱さや葛藤と向き合う自分の内側を覗き込む” という視点をモチーフとして制作されたリリックミュージックビデオもぜひ、あわせてお楽しみください。    さて、今日のうたではそんな“五十嵐ハル”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 デッドエンド 」にまつわるお話。昔から、「死んだらどうなるのだろう」とよく考える自身が、今思うことは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 新曲「デッドエンド」がアニメ『デッドアカウント』のOPテーマを担当することになった。 音楽活動しながら描いていた夢の中の1つだ。 原作を読んでいると、自分の人生観と重なる部分があり、つい読み入ってしまった。 人生におけるどうしようもない悲劇の部分が冒頭から描かれており、序盤から「僕の曲と相性が良いはず」と傲慢ながらも勝手に確信していた。 今後の展開を通してこの作品がどう昇華していくのか、制作に携った身としてもワクワクしている。   「死んだらどうなるのだろう」と昔からよく考える。 「もし死んだら注目されて、ゴッホのように死後評価されたりするのだろうか」、「注目度はあがるとしても死んだら喜べないし意味ないなぁ」など。 恐らく今死んでしまったら間違いなく化け垢として出ると思う。毒タイプの敵キャラとかで。   どうしようもない人間は残念ながらこの世に溢れているし、生きるのが辛い時もあれば限界に達しそうな時もある。 しかしこの世から去るのはしばらく先にしておきたい。 世の全てに絶望するにはるまだ早い、と思っていたい。 その感覚が正しいのかどうか、この目で確かめてみる必要がある。   新曲「デッドエンド」、3月のライブでやろうかやるまいか。 やらないとしたらそれこそ望んでた人が夢に化けて出てくるだろうか。   <五十嵐ハル> ◆紹介曲「 デッドエンド 」 作詞:五十嵐ハル 作曲:五十嵐ハル 

    2026/01/27

  • SAKANAMON
    僕にとって“NUMBER GIRL”はビールでした。
    僕にとって“NUMBER GIRL”はビールでした。

    SAKANAMON

    僕にとって“NUMBER GIRL”はビールでした。

     2026年1月21日に“SAKANAMON”が7th Mini Album『kodomo to otona』をリリースしました。今作には、赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』のつきうた「すきなきもちもち」や声優・茶風林を迎えての新曲「ありありあり」など子ども向け4曲に加え、理不尽に溢れている現代社会で自分らしさを失わないでほしいという思いを綴った攻撃的ロックナンバー「ただそれだけ」を含む大人向け4曲の合計8曲が収録されております。    さて、今日のうたでは“SAKANAMON”の藤森元生による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。かつてはよさがわからなかった“味”が、大人になってからなぜかおいしく感じる。そんな現象はありませんか…? ぜひ今作とあわせて、エッセイをお楽しみください。 皆さんは“アクワイヤード・テイスト”という言葉を知っていますか?   “後天的な味覚”と言って、昔は食べられなかった物、美味しいと思わなかった物が、経験や繰り返しで美味しいと感じる様になる現象をそう呼ぶみたいです。   子供の頃は味覚が未発達なので、本能的に苦い物や辛い物が苦手らしく、僕も勿論当時は苦手でした。   あんなに邪魔だった野菜達が今では美味しくてたまりません。 春菊、ピーマン、ブロッコリー。 ゴーヤなんて今1番好きですね。   子供の頃、タバコは不思議と興味を唆られませんでしたが、お酒への憧れだけはありました。   酒臭い大人達が楽しそうに駄目になっていく姿を見て、「馬鹿みたいだなあ。」と思いつつも、「酔っ払う」と言う経験した事のない感覚に早く襲われてみたいと思っていました。   しかし憧れの初ビールは吐くかと思うほど美味しくなかったです。何故こんな物を飲まなきゃ行けないのか、意味が分かりませんでした。   でもそれがいつの間にか癖になって、酔っ払うのが趣味になって、、、。 今では「あ"あ"ぁ"~」と唸りながら美味しく飲んでいます。味覚とは不思議な物です。   “アクワイヤード・テイスト”は感性にも表れます。   子供の頃理解出来なかった価値観。 音楽、芸術、趣味嗜好。 皆さんも大人になって沢山変化、進化したと思います。   僕が中学生の頃、兄から勧められた“NUMBER GIRL”。 J-POPで作られていた僕の感性と鼓膜をぶち壊しに来た“NUMBER GIRL”。 初めて聴いた時は何が何だか分かりませんでした。 うるさい!汚い! でも、聴けば聴くほど好きになっていって、いつの間にか虜になっていました。 僕にとって“NUMBER GIRL”はビールでした。 大人に近づいた大いなる一歩でした。   皆さんも昔聴いた曲で、何が良いのかよく分からなかった曲があったら、改めて聴いてみて下さい! 昔と今では違う聴こえ方がして、良さに気付いて好きな曲が増えるかもしれないし、もしくは「良くないな」ってはっきりさせられるかもしれない笑!   <SAKANAMON・藤森元生> ◆7th Mini Album『kodomo to otona』 2026年1月21日リリース   <収録曲> 1. ありありあり 2. ただそれだけ 3. すきなきもちもち 4. アオイ  5. うちゅうのかいぶつ 6. jellyfish 7. とのさまとファラオ 8.unique  

    2026/01/26

  • YURERUKO
    『……ケンカ、してみたい』
    『……ケンカ、してみたい』

    YURERUKO

    『……ケンカ、してみたい』

     2026年1月7日に“YURERUKO”が1st EP『ケンカしようぜ!』をリリースしました。YURERUKOは、Koko(Vo.Ba)とKana(Gt)による2人組バンド。初EPは、タイトル曲「ケンカしようぜ!」に始まり、ラストの「またね」まで、疾走感溢れるロックからメロウなミディアムチューンまで、瑞々しいサウンドに乗せて恋心を歌い上げております。    さて、今日のうたでは“YURERUKO”のKokoとKanaの思いを、対談形式でお届けいたします。好きなひとに対して、素直になることができない。嫌われたくなくて、本音を飲み込んでしまう。そんなあなたへ。ぜひ今作とあわせて、ふたりのトークをお楽しみください。 Koko「このタイトル、本当にケンカするの?ってよく聞かれる(笑)」 Kana「血だらけのケンカ想像されてまうよね(笑)でもこれ実話なんよね~」   Koko「そうそう。『ケンカしようぜ!』は、私が本気で恋してた時の話なんだよね」 Kana「くぅーーい本気の恋たまらんねぇ!」   Koko「私、ほんとに素直になるのが苦手で。 “好き”とか“会いたい”とか、恋人なのに言えなかったんだよね」 Kana「でもKokoちゃんと同じ気持ちの人、多そうやおな」 Koko「だよね。でね、私当時付き合ってた人と一回もケンカしたことなくて平和だったんだけど、それもそれでちょっと怖くなってきて」 Kana「なんかわかる気するわ」   Koko「当時付き合ってた人、めっちゃ優しかったのよ」 Kana「例えば?」 Koko「雨の日は、私が濡れないように傘傾けてくれて、ショートケーキのイチゴは絶対に譲ってくれるの」 Kana「えーー!イチゴ!いいなあ!イチゴ食べたくなってきてまった!旬やし!」 Koko「いやいや、イチゴが旬な話をしたいんじゃなくて(笑)私のわがままも『しょうがないなあ』って笑ってくれたの」 Kana「めっちゃナイスな彼やに!」   Koko「本当に。優しすぎじゃない?ってくらい優しかったの」 Kana「めっちゃ順調なカップルやに!超幸せそう!」 Koko「うん、そう見えると思う。でもどっか不安でね。素直になるの苦手だし、もしお互い我慢してたら今後うまくいかなくなるんじゃないかなって思ったの。ケンカしない関係のままでいいのかな?って。嫌われたくなくて飲み込んだ言葉とか、笑ってごまかした不安とか、伝えたいことがいっぱいあったから」 Kana「そうやったんや」 Koko「ちゃんとぶつかれるくらい、近い存在でいたかったの。ケンカして本音でぶつかり合っても、一緒にいたいって思ってもらえる関係になりたくて」 Kana「いや~、めっちゃわかるわ~。一歩踏み込んでもっと仲良くなりたいって欲が発芽してくるんよね~」 Koko「発芽(笑)まあそう芽生えてくるんだよね(笑)でね、素直になるのが苦手な私が、振り絞った一言が『……ケンカ、してみたい』 だったの」 Kana「かわいすぎやろー!(笑)でもさ、その奥に本気の思いが隠れとるんやおな」 Koko「そう。その一言に“ずっと一緒にいたい”っていう、真っ直ぐな気持ちを込めたんだよね」 Kana「めっちゃ共感やわ~!届けーー!今すぐ届いてまえー!ケンカしようぜ!!」   <YURERUKO・Koko Kana> ◆1st EP『ケンカしようぜ!』 2026年1月7日発売 <収録曲> 1.ケンカしようぜ! 2.君の理想の彼女になりたい 3.hitomebole 4.可愛いが足りない 5.hinataぼっこ 6.またね

    2026/01/23

  • Novel Core
    JESSEがくれたヒント、仲間と見つけた答え
    JESSEがくれたヒント、仲間と見つけた答え

    Novel Core

    JESSEがくれたヒント、仲間と見つけた答え

     2026年1月14日に“Novel Core”がメジャー4thアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』をリリースしました。本作のテーマは“不揃いで歪な要素が混ざり合うからこそ生まれる<完全な自分>です”。カテゴライズ不能な音楽性と、自らの存在そのものを重ね合わせながら彼が辿り着いた“これがNovel Coreだ”という確信。メジャー4作目にして“新たな始まり”を高らかに告げる名刺代わりの1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“Novel Core”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。今作の制作の上で欠かすことのできないJESSE (RIZE / The BONEZ) との出会い。自身がとくに大事にしている、彼からの3つの助言とは…。ぜひ今作とあわせてエッセイを受け取ってください。 メジャー4枚目のアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』は、いくつもの出会いと選択の上に成り立っている。 中でも、JESSE (RIZE / The BONEZ) との邂逅は欠かせないピースだった。   全ての始まりは2024年6月。RIZEが活動を再開するタイミングで、俺の写真を撮ってくれているフォトグラファー・ハタサトシの誘いを受け、Zepp公演を観に行ったことがきっかけだった。   ミクスチャーロックシーンの代表のような人だし、そのカルチャーがDNAに入っている自分としては当然よく知るフロントマン(映像越しでは)だが、直接会って、話してみて、衝撃を受けたのをよく覚えている。   要するに、俺の知る“JESSE”だったんだ。 初対面、子供ほどとまでは言わないがだいぶ歳も違う。キャリアも当然違う。ましてや、ライブ後のへとへとの関係者挨拶の場だ。彼は一切飾らない、格好つけない、だからこそ死ぬほど格好良かった。   俺は昔から尊敬と憧れの間にとてつもない壁があるタイプで、誰かに対して“格好良い”と思うことはあっても“こういう大人になりたい”と思ったことは人生で一度もなかった。   作る音楽も、人間としてのスタイルも、もちろん俺とは全然違うけど、JESSEは俺の人生初の“それ”だった。   そこから俺がナビゲーターをやっていたJ-WAVEのラジオに来てくれたり、JESSE一家と共に中華料理店でご飯を食べたり、戸越にある彼の店やスタジオを案内してもらったり、仲間を紹介してもらったり。 たった1年、されど1年。言葉でも、背中でも、多くを教わった。   JESSEからもらった助言の中で、特に強く大事にしていることが3つある。   1つ目は、「今の自分が作っているものがプランAだとして、プランZまで試してから世に出すこと」だ。彼曰く「プランBやCなんかプランAダッシュなんだよ。世に出した後、何十年も歌えるものにするためには、締め切りなんか気にするな。ラスト1秒までお前が臆せずに全部を試せ」と。これはクリエイティブにおける凄く大事な助言だったし、深く胸に刻んでいる。   2つ目は、「沢山の人にリーチするものは、大体“誰か一人に向けて”作られたもの。」という言葉。 今作に収録されている「FRiENDS」という楽曲はまさにそれで、共同制作者であり親友でもあるJUGEMが、プライベートのことでひどく落ちていた時期に、彼だけに向けて書いた曲だ。 大勢を想定して書いたメッセージは抽象的で、その分、いくらでも形を整えられるから濁る危険性を秘めている。   だからこそ、俺はどんな時も、あなた達と問いかけるより、あなたと問いかけたい。 俺が長年大事にしてきた一対一の精神を、立証してくれるような言葉だった。   3つ目は、今作『PERFECTLY DEFECTiVE』制作のきっかけを、俺が自分の音楽を“ミクスチャーミュージック”と定義するきっかけをくれた言葉。   「お前みたいなやつのためにミクスチャーって言葉があるんだよ」 「お前のDNAに色んな音楽やカルチャーが混ざっているのは、曲を聴けば分かる。大事なのは、キャッチーでいることだよ」。   俺は永遠に“普遍的なグッドミュージック”を探求する少年でありたい。 そこにジャンルは関係なく、ただ、俺をそうさせた全てのカルチャーへの愛を強く示して、それをキャッチーに、自分の作品を受け取る人達に手渡さなきゃいけない。   JESSEとの出会いがくれたヒントをもとに、自分のルーツと真っ正面から向き合い、JUGEMとハウスバンド・THE WILL RABBITSを中心とした仲間達と、0から作り上げた大切な作品だ。   このアルバムの誕生が、俺らの存在が、後に日本音楽シーンを大いに盛り上げるピースになっていくことを、俺は強く信じている。   <Novel Core> ◆メジャー4thアルバム『PERFECTLY DEFECTiVE』 2026年1月14日発売   <収録曲> 01. Overture for PERFECTLY DEFECTiVE  02. DiRTY NASTY   03. ビリビリ feat. JESSE (RIZE / The BONEZ)  04. あやとりコンテニュー 05. お金が足りない 06. Wake Up! TOKYO 07. FRiENDS 08. Skit 09. 2025.11.07 (demo) 10. HAPPY 365 11. HANERO!!! 12. C.O.R.E 13. EVER EVER GREEN 14. プライド

    2026/01/22

  • SARUKANI
    まるでラスベガスのカジノにいるような音楽体験をあなたへ。
    まるでラスベガスのカジノにいるような音楽体験をあなたへ。

    SARUKANI

    まるでラスベガスのカジノにいるような音楽体験をあなたへ。

     2026年2月4日に、KAJI、Kohey、RUSY、3人のビートボクサーからなる音楽ユニット“SARUKANI”がEP『EPISODE 777』を配信リリース!さて、今日のうたではそんな“SARUKANI”のKAJIによる歌詞エッセイを2か月連続でお届け。第1弾はタイトル曲「777」にまつわるお話です。今作のタイトルに込めた意味とは。そして歌詞に綴った自身の経験、今の思いは…。 2025年下半期、僕は友人の影響でエンジェルナンバーという概念に影響を受け、街中でゾロ目の数字を見かけるたびに写真を撮って、縁起が良くなったと思い込んで楽しんでいました。   数字によってエンジェルナンバーの意味合いも変わるなか、「777」というエンジェルナンバーには「努力が報われる」「願いが現実になる」など、大まかに実現を意味することがほとんどで、2026年のSARUKANIを景気づけるべく名付けられたタイトルです。   そんな思いをテーマに、まるでラスベガスのネオンタウンに訪れているかのような高揚感、多幸感の強いリリックを意識しました。1番の歌詞、最初は<苦労してやってきたIdeal world>。ただ、そんなキラキラとした世界で生きていくうちに「なんかちょっとちゃうなあ」とえも言われぬ違和感を抱きます。   その正体は一口でまとめるには複雑ですが、言うなれば「勝負欲」です。誰かに勝ちたい、相手を出し抜き、自分自身が一番強いスポットを浴びたい、そんな人間古来の心理の一つと言える欲求に駆られ、ジャックポットを当て一攫千金を狙う。勝つことや結果にこだわって世界大会に出場している私自身の経験も踏まえて作詞しました。   2番は、そんな華々しい新体制を目指して、今一度メンバーの自己紹介をする必要があると思い立ちできたリリックです。メンバーそれぞれのキャラクターや強みを、ファンの方の客観的意見を交えてKAJI視点で書いてみました。自分で自分のことを「変わり者の怪物」と称し切ることには少し抵抗こそありましたが、今となっては堂々と自分を誇れる口上です。 個人的には<知ってる方がええんとちゃう?流石に>というフレーズが好きで、これは先ほどの「なんかちょっとちゃうなあ」同様、僕がただ喋っているようなフレーズで悩んでいたとき、僕の生まれ育った滋賀・大津市での関西弁を使えば、慣れない標準語を使うよりニンが出やすいのではと思いそのまま採用したものです。このリリックのおかげでよりクリエイティブに我を出すことに抵抗がなくなりました。   今作を通して、僕自身がSARUKANIの楽曲を通して伝えたいメッセージの芯が固まったような気がします。今作のような「勝負に挑む人たちが、目の前の障壁をしたり顔で超えていける曲」は、僕にとってはかなり書きやすいテーマだったので、どんどんいろんなシチュエーションで書けるといいなと思います。   同時に、十人十色のキャラクター、個性豊かな楽曲をより世に生み出していくために、僕自身がより様々な経験をしていかなければと思いました。次はどんな場所にいって、どんな曲を書くのか、みなさんもこの曲を聴きながら、まだ見ぬ未来に希望を馳せられると嬉しいです。   <SARUKANI・KAJI> ◆EP『EPISODE 777』 2026年2月4日発売 <収録曲> 1. 777 2. キャパオーバー (SARUKANI arigato. みきまりあ) 3. ZUN CHA 4. CROWN

    2026/01/21

  • サカグチアミ
    人生と生活 -「Life Goes On」回 -
    人生と生活 -「Life Goes On」回 -

    サカグチアミ

    人生と生活 -「Life Goes On」回 -

     2026年1月14日に“サカグチアミ”が日本クラウンへレーベル移籍後、初の作品となるEP『名前』をリリースしました。楽曲ごとに異なる制作陣が参加し、柿澤秀吉、ひぐちけい、野村陽一郎がそれぞれアレンジを担当。さらに再出発する決意を込めたリード曲である「名前」は、奥田民生と斎藤有太がサウンドプロデュースを手掛けています。    さて、今日のうたではそんな“サカグチアミ”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾は収録曲「 Life Goes On 」にまつわるお話です。“Life”は、「人生」と「生活」の二つの意味を持つ。人生=生活ではない。それでも同曲で「Life Goes On」と歌う理由は…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。 前回の「名前」についてのエッセイを、追追伸まで書いてしまったので、今回はなるべく簡潔にまとめられるよう努める。努めてはみる。   日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字を同時に使いこなし、敬語、独自のカタカナ英語など、かなり複雑な表現を持つ、世界的にみても最上級に難しい言語だと聞いたことがある。日本に生まれて、第一言語がたまたま日本語だったわたしのような人々にとっては、実感がないまま習得したのが正直なところだと思う。   でも、そのうち英語という比較対象が出てくると、話は変わってくる。はじめてのカルチャーショックと呼ぶべきだろうか。小学6年生の時、「恋」も「愛」も「恋愛」も全部“LOVE”で訳されると知り、なんや英語はテキトーやなぁと思ったのを覚えている(小学生アミちゃんの個人的感想です)。   のちに、作詞するようになってからは、それを逆手にとって、1ワードで複数の日本語の意味を込めるという裏技を手に入れた。それが、今回リリースされた「Life Goes On」だ。“Life”は、「人生」と「生活」の二つの意味を持つ。個人的には、それぞれに英単語があってもいいのに…と思ってしまうのだが。   人生=生活ではないとわたしに教えてくれたのは、最も敬愛する作家、遠藤周作先生のご著書たち。自身の大病の経験を通して、「生活から距離を置いて、初めて自分の人生が見えてくる」と綴っている。   また、対人関係においても生活上/人生上のそれぞれの関わり方があり、例えば、会ったことすらなく、生活に何ら影響を与えない人、たとえ相手が生きてなくとも、自分の心の支えや師範となっている場合には、人生における大切な人だと言える、と。    このように人生と生活は、全く別の顔を持っていて、それでもわたしがひとえに“Life  Goes On”と歌うのは「生活を続ける」、するといつの間にか「人生は続く」という両方の意味を込めたかったからだ。   わたしなりの、みなさんに贈りたいエールはこれに尽きるなぁ。頑張ろう、じゃなく生活を続けよう。そうして、続いていく人生のポイントポイントで、待ち合わせしよう。わたしにとって、ライブとはそのための場所だ。何かしらのきっかけで、わたしの音楽に共鳴してくれた人たちは、先程の話に戻るが、人生上の大切な友達だと思っている。思っていますよ? そこのあなた! 1月30日は、ワンマンライブに遊びに来るように!    P.S 無論、これからもこのややこしくて、無駄に同音異義語が多い、日本語という厄介な言語を、愛でていきたいと思っている。   <サカグチアミ> ◆紹介曲「 Life Goes On 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆EP『名前』 2026年1月14日発売   <収録曲> 1.黒蝶 2.名前 3.Life Goes On 4.歌を歌わなければ

    2026/01/20

  • SAKANAMON
    子どもの頃の僕が唯一叶えられた夢
    子どもの頃の僕が唯一叶えられた夢

    SAKANAMON

    子どもの頃の僕が唯一叶えられた夢

     2026年1月21日に“SAKANAMON”が7th Mini Album『kodomo to otona』をリリースしました。今作には、赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』のつきうた「すきなきもちもち」や声優・茶風林を迎えての新曲「ありありあり」など子ども向け4曲に加え、理不尽に溢れている現代社会で自分らしさを失わないでほしいという思いを綴った攻撃的ロックナンバー「ただそれだけ」を含む大人向け4曲の合計8曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“SAKANAMON”の藤森元生による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は、アルバムタイトルでもある「こどもとおとな」をテーマに綴っていただきました。子どもの頃に抱いた3つの夢とは。そして今、その夢に対して思うことは…。 今回は、アルバムタイトルに沿って「こどもとおとな」をテーマにした過去を語りたいと思います。   僕の幼少期は頭が悪い、うるさい、言うこと聞かない、どうしようもない典型的、健康的なクソガキでした。   そんな僕は当時、大人に全く興味がありませんでした。 なりたいと思った事がないというよりも大人になると言う概念がそもそもなかったと思います。   僕から見た大人は「大きい」「お札を持っている」「お酒とタバコがOK」「ネクタイしてる」程度の印象。 がむしゃらに遊んで暮らす今に精一杯で未来に目を向ける事はありませんでした。   そんな僕も小学校高学年になると学校で書かされる「将来の夢」に、ほんの僅かなリアリティが生まれ、努力が見られます。   まず「漫画家」。 僕はクラスでもほんのちょっぴり絵がうまかったので、ちやほやされて調子に乗り漫画家を目指す時期がありました。図書館に『漫画家になるコツ21』という教則漫画があり、それを熱心に読んで手塚治虫先生の作品の模写などを取り組んでいました。漫画も沢山描きました。   「こいのぼり」の「こ」と「きんぎょちゃん」の「ちゃん」を取って命名された(??)4~8コマ漫画「こちゃん」。   地球侵略に来たけど不時着で記憶喪失になり地球を放浪する事になる宇宙人ギャグ漫画「フフフくん」。   並行異世界の個性豊かなキャラクター達が世界を救う「TIME」。   途中で飽きて全て打ち切り作品ですが。 一丁前にGペンとか買って一生懸命描いてました。 やればやるほど実力の無さをと根性の無さを思い知り、夢はいつの間にか潰えました。   もう一つの夢は「犬猫病院のお医者さん」。 急に犬に嵌って、何か犬に関わる仕事がしたいと思う時期がありました。 お父さんが犬猫病院を経営してる友達がいて、その家に泊まり込みでアドバイスをもらいに行った事があります。 先生から受け取ったのは「大変だよ、、、」と言う強かなお言葉でした。 どうやら勉強を沢山しないと駄目みたいで、、、諦めるのに時間はかかりませんでした。 犬は愛でる事にしました。   そして「ミュージシャン」。 兄が買ってきたGLAYのCD、そこから人生は大きな転機を迎えます。 兄と一緒に熱心にテレビでGLAYが出る音楽番組を観ながら、「音楽は格好良い」と言う新しい概念が生まれた僕は家にあった親のアコギを手に取り、何が何だかわからない指板を一生懸命押さえ弦を爪弾きました。   クラスのレクレーションの出し物として友達とバンドを組み、郷ひろみの「GOLDFINGER '99」を披露しました。 現場は混沌としてましたが妙な達成感があり、ライブと言うものが好きになりました。   おかげで小学校の卒業文集に「ミュージシャンになりたい」と書く事が出来ました。その時の理想の形とは大分違うけど、子どもの頃の僕が唯一叶えられた夢なので、彼から見て恥ずかしくない、格好良いミュージシャンになりたいと、大人として思います。   <SAKANAMON・藤森元生> ◆7th Mini Album『kodomo to otona』 2026年1月21日リリース   <収録曲> 1. ありありあり 2. ただそれだけ 3. すきなきもちもち 4. アオイ  5. うちゅうのかいぶつ 6. jellyfish 7. とのさまとファラオ 8.unique  

    2026/01/19

  • Karin.
    愛とはなんて虚しいものなんだろう。
    愛とはなんて虚しいものなんだろう。

    Karin.

    愛とはなんて虚しいものなんだろう。

     2025年11月24日に“Karin.”が配信シングル「 水葬 」をリリースしました。愛するひととの関係性と心の機微を“水”のイメージに重ねて描いたバラード。タイトルが示唆するのは、単なる別れではなく過去への決別と魂の浄化です。余裕のある<貴方>と子ども扱いされる<私>という不均衡な関係性、そして互いの傷を舐め合うような痛々しくも生々しい愛着が描かれた1曲となっております。    さて、今日のうたでは、そんな“Karin.”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 水葬 」にまつわるお話です。愛にしがみついていたはずだけれど、果たしてそれは愛だったのか。自分の見ていた彼のどこまでが“本当”だったのか…。歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 私が知っている彼は一体どこに行ってしまったんだろう。 彼はどんな人間だったのか、結局最後まで分からなかった。 そもそも人間のことなんて簡単に理解できる訳もなく、なんなら自分のことなんてもっと分からないのに、私は最後まで彼の寝顔を眺めていた。   私が親しいと思う人や大好きだった彼も、違う立場から見たら全く違う人なのかもしれない。 私から見えている彼の情報は限られているのに、私は彼のことを知り尽くしていると思い込んでしまった。 死ぬ間際に「関わったすべての人が幸せになってくれ」だなんて 最後まで罪深い人だと思っていたけれど、そもそも彼は何を求めて生きていたのだろう。 私は彼の冷たくなっていく右手を最後まで握ることができなかった。   彼はいつも仕事に取り憑かれているような人だった。 側から見ていると、生きるために仕事をしているのか、仕事のために生かされているのか分からないほどだったと今になって思う。 彼は子どもの頃から期待をされ、その期待にすべて彼はすべて応えて生きてきた。 これといって夢もなく、何となく生きてきた私と正反対な彼に、私は心を奪われた。   一見、彼は完璧のように見えるが、実際は違う。 世界は遠くから見れば平らだと思い込んでいたように、近づいてみればいろんなところに段差や坂道がある。それと同じで彼にも足りないところや失われた何かがあった。 彼は私のことを子どものように可愛がってくれたけど、私はちっとも嬉しくなかった。   彼は仕事から帰ってくるとすぐさまベッドに潜り、底に深く沈んでいく。その様を私はただ隣で眺めていた。 日に日にやつれていく彼を私はどうすることも出来ず、彼の腕に潜り込んでは朝を待った。   「人は炭素からできているけれど、炭素に感情がある訳じゃない。 それはただなんとなく、人の形を構造してるだけなんだ」と彼は教えてくれたけど、私は今まで一度たりとも彼の言葉に熱を持ったことなんてなかった。   彼の優しい言葉の奥底には冷たいなにかが眠っている。 彼はそれを割らぬようにと大事そうに抱え、私には余裕の持った笑顔を見せてくれる。 そんな彼の姿が心底愛おしかった。 眠りについた彼を見て、私は起こさないようにそっと荷物をまとめ、部屋を去った。 私のことを子ども扱いするくせに、彼の寝顔はまるで産まれたての赤子のようだった。 様々な鎧を脱ぎ捨て、裸のような状態の彼の寝顔を見た時、私は不覚にも笑ってしまった。   「私にとっての真実は貴方だけ。 一番愛されたのは私なのに、『愛』だと信じていたものは実は幻だったのかもしれない。 死んでしまえば確かめることもできないのに、生きていても測ることができないだなんて。 愛とはなんて虚しいものなんだろう。」   無邪気に愛を求めて捕食される彼の隣に最後まで居続けた。 本当の意味で愛せはしない、理解もできないくせに、私はずっと彼の腕の中で温もりを感じていたかった。   普段の彼の冷めた瞳を見てなんでもないふりをしていたけれど、自分の心はヒヤリと冷たい水の層に沈められる感覚でしかなかった。 それでも私のことを一番だと、最後の人だと思ってくれているのなら安心して身を任せることができた。   かつて私達は愛というものを一途に信じていたけれど、彼はきっとこれからも空っぽになった愛にしがみつき、諦めきれなくて、認めることもできずに死んでいくのだろう。   人の心はいつだって不条理を抱えている。 だから愛というものは形がなく、こんなにもくるしい。   <Karin.> ◆紹介曲「 水葬 」 作詞:Karin. 作曲:Karin. 

    2026/01/16

  • サカグチアミ
    奥田民生談義 -「名前」回 -
    奥田民生談義 -「名前」回 -

    サカグチアミ

    奥田民生談義 -「名前」回 -

     2026年1月14日に“サカグチアミ”が日本クラウンへレーベル移籍後、初の作品となるEP『名前』をリリースしました。楽曲ごとに異なる制作陣が参加し、柿澤秀吉、ひぐちけい、野村陽一郎がそれぞれアレンジを担当。さらに再出発する決意を込めたリード曲である「名前」は、奥田民生と斎藤有太がサウンドプロデュースを手掛けています。    さて、今日のうたでは、そんな“サカグチアミ”による歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 名前 」のお話。同曲のサウンドプロデュースを手掛けたのは、自身にとって大きな存在である奥田民生。子どもの頃に遡る、2つの記憶とは…。ぜひ、歌詞とあわせて、お楽しみください。 「談義」なんてかしこまったタイトルをつけてしまった。実際には、もしも今聴いているラジオのメッセージテーマが「奥田民生」なら、わたしはこの2通を送るだろう、というような小噺だ。小噺なので、どうか気負わずに。    ① 夏休みは、父の故郷によく遊びに行った。大阪の実家から和歌山の山奥まで、家族4人を乗せた車は、なかなかトリッキーな道を行くことになる。   おにいは助手席を好んだので、後ろの席は大抵、母と隣同士で、膝枕をよくしてもらった。当時は、車酔いしやすいタイプで、寝転んだ体勢で揺られながら、車窓をぼーっと見上げるのが基本的なスタイルだった。   車内BGMは、父のCDから読み込んだ曲たち。余談だが、プレイヤーにCDを入れる瞬間は、車がディスクを飲み込むみたいで、舌なめずりが聞こえてくるんじゃないかと怖かった。さて、あれは何のアルバムだっただろう。今思えば、父が組んだオリジナルプレイリストだったかもしれない。   一番思い出に残っている曲が、民生さんの「股旅(ジョンと)」。“前進前進前進”と繰り返される歌詞は、小学生のアミにとって、おまじないの言葉のように思えた。この曲がかかるから、エンジンが動くのだと錯覚するほど、民生さんの音楽は、坂口号のお守りだったのだ。    ② 3歳から習っていたバレエの影響で、子どもの頃の写真はいつだってロングヘアである。その反動からか、昔から、髪の短い女の子に強い憧れの気持ちがあった。   小学4年生の時、初めて同じクラスになった彼女は、わたしと同じ、イニシャルがS・Aなこと以外、似ているところがほぼなかった。綺麗に切り揃えられたボブヘアに、大人びた性格。「男子ぃ~!!」なタイプのわたしに比べて、彼女は「相手にせんくてええよ」といった調子。テラスハウスが流行る前に、いち早くTaylor Swiftを聴いていたのもAちゃんだった。羨ましさと同時に劣等感もあったけど、私たちは慕いあっていた。   掃除の時間に、「あみ~、奥田民生って知ってる? お父さんが好きやねんけど」とわたしの答えも待たずに、ほうきを掃きながら唐突にAちゃんは口ずさみだした。名曲「愛のために」だ。愛のために~♪むすめのために~♪生きて行きましょ~♪    なぜか大人になってからも、鮮明にそのシーンを繰り返し思い出した。歌詞間違えてるやん、と(一種の優越感を覚えながら)ツッコミを入れたりした。しかしながら、ある日、不意に気付いてしまったのだ。Aちゃんの家では、きっとお父さんがそう替え歌していたのだと。くぅー。愛されてるだけかーい。Aちゃんの隙のなさに、何年か越しにやられた。民生さんの歌は、Aちゃん家族にとっても、やっぱりお守りだったんだと思う。    P.S 追記なのか、本題なのかはさておき、この度、奥田民生大先輩がサウンドプロデュースで関わってくださった「名前」がリリースされた。信じ難い話であり、それはわたしの父や、Aちゃんにとっては尚、信じ難い話だろう。   一応、注釈を入れておくとすれば、わたしが民生さんと同じ事務所に所属していること、そして、今回がサカグチアミ名義一発目という超絶大事なタイミングだからということも相まって実現した奇跡だ。民生さんの音が刻み込まれたわたしの曲。今度は、この曲が誰かのお守りになることを願っている。    P.P.S 曲の内容に関するセルフライナーノーツは、サカグチアミ公式ホームページ内のEP特設サイトに掲載されているので、気になる方は、そちらをご覧ください(深いお辞儀)。   <サカグチアミ> ◆紹介曲「 名前 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望   ◆EP『名前』 2026年1月14日発売   <収録曲> 1.黒蝶 2.名前 3.Life Goes On 4.歌を歌わなければ

    2026/01/14

  • BREIMEN
    そんな現世にスパイスを
    そんな現世にスパイスを

    BREIMEN

    そんな現世にスパイスを

     2026年2月18日に“BREIMEN”がシンガーソングライター・TOMOOをフューチャリングに迎えたニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『ハイスクール!奇面組』オープニングテーマです。はみ出すこと、揃わないことを肯定するアニメの世界観、ジャンルや定型に縛られないBREIMENの音楽性、TOMOOの柔軟な表現力、それぞれが強く共鳴する作品に!    さて、今日のうたではそんな“BREIMEN”の高木祥太による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け。第2弾は今作のタイトル曲「 ファンキースパイス feat.TOMOO 」にまつわるお話です。AIを使うことも当たり前となり、より簡単に正解不正解を求めがちな今の時代だからこそ、歌いたい思いは…。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイをお楽しみください。 彼女とご飯をする時、大体がスパイス料理屋でした。   近況報告や打ち合わせ、プチ打ち上げ (そういう名目だった事は無かったけども) など様々でしたが、出会ってからの約10年を思い返すと、薄暗い白熱灯の店内、聴き馴染みの無い言語のヒットソングが流れるレディオ。 そしてエスニックな香りが海馬に充満します。 そんな旧知の仲であるTOMOOちゃんをお迎えした楽曲になっております。   先日、“カレーをスパイスから作る男”をやった時、母直伝のレシピを聞いていたので、使いはしなかったものの、昨今はこういう時にChatGPTとか使うんだろうなと。 AIの進化と普遍化、凄いですよね。   機械オンチであるうちの母ですら“チャッピー”呼びしている今、AIそのものが悪というわけではないながらも、正解とされるものが簡単に手に入り、また相乗効果かSNSは以前にも増して、まるで監視カメラのように人の不正解を探している時代になっているように見えます(とはいえ僕もチャッピーに機材のこと聞いたりとか色々結構してます、マジで便利なので)。   そんな現世にスパイスを、という気概で曲を書いてはいましたが、図らずしてなのか、いや量らずしてなのか。 この“カレー”という食べ物を作る工程にこそ、そんな現代人にとって薬膳になるのではないか、という自由さがありました。   勿論、基本的にお店は、メニュー化する為に計量しているとは思いますが、個人で作る分には、スパイスの調合バランスってどうやっても不正解がないし、逆に言えば正解もなく、振りかける度にエクスタシーが存在する刺激的で楽しい、癖になる調理法で、なるほどこれは“カレーをスパイスから作る男”というミームも生まれるな、などと思ったり。   音楽もまた、正解不正解がないところに救いと、それと同量の葛藤はあるんですが、だからこそ続けているとも言えるし、それがないしは生きる為のSDGs的概念に繋がるのではないかと思います。   みんな音楽か料理やったらいいと思います。   今回、TVアニメ『ハイスクール!奇面組』のOPになっているこの楽曲。 原作の破茶滅茶で炸裂している世界観及び奇面組自体も、まさに今必要なスパイスな気がしてなりません。   2024年末にTOMOOちゃんとBREIMENがおよそ8年の時を経て対バンしたあの日の感覚。 そして『ハイスクール!奇面組』の当時のファンの皆様の気持ちを勝手に想像して重ねたりして。 「また会えたらとキミを待っていた!」   ※スパイスを炒めるときは焦がさないようご注意を。   <BREIMEN・高木祥太> ◆紹介曲「 ファンキースパイス feat.TOMOO 」 作詞:高木祥太 作曲:高木祥太 ◆ニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」 2026年2月18日発売   <収録曲> 1.ファンキースパイス feat.TOMOO 2.ソングライター feat.TOMOO 3.ファンキースパイス feat.TOMOO(Anime Version) 4.ファンキースパイス feat.TOMOO(Instrumental) 5.ソングライター feat.TOMOO (Instrumental)

    2026/01/13

  • 22/7
    次はどんな景色を、どんな衝動を描けるだろう。
    次はどんな景色を、どんな衝動を描けるだろう。

    22/7

    次はどんな景色を、どんな衝動を描けるだろう。

     2025年12月10日に“22/7”が3rdアルバム『ABC予想』をリリースしました。彼女たちは、秋元康の総合プロデュースによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。今作には、3作連続アニメタイアップ主題歌となった、13th single「YESとNOの間に」、14th single「ロックは死なない」、5th single「あなたでなくちゃ」を含む全12曲を贅沢に収録。    さて、今日のうたでは、そんな“22/7”の歌詞エッセイを4日連続でお届け。最終回は、収録曲「春雷の頃」「後でわかること」「理論物理学的 僕の推論」にまつわるお話です。10曲目「 春雷の頃 」は、作曲者のYU-JINによるライナーノーツを。11曲目「 後でわかること 」は、作曲者の高木龍一のライナーノーツを。そして12曲目「 理論物理学的 僕の推論 」は、作曲者の湊谷陸によるライナーノーツをお届けします。ぜひ、歌詞とあわせてお楽しみください! 10.「春雷の頃」 22/7さんに楽曲提供を始めてから、いつの間にか彼女たちは自分にとって“特別な存在”になっていました。制作のたびにワクワクして、気づけばノリノリで曲を作っている。心のどこかで「好きになっていた」んだと思います。   「春雷の頃」は、そんな22/7との関係性が自然と音にあらわれた楽曲でした。 サウンドの中心に据えたのはブラス。 華やかさと切なさを同時に持つ、あの独特の空気。そこに心地よいグルーヴを重ねて、爽やかさとドラマ性が同居するように組み上げていきました。   22/7の歌声は、とてもまっすぐで、同時に繊細です。 だからこそ、音を詰め込むのではなく、声を“包む・支える”方向に舵を切りました。軽やかなブラスのフレーズが風のように広がり、そこへ彼女たちの声が乗る瞬間。スタジオで最初に聴いた時、思わず胸が熱くなったのを覚えています。   秋元先生がこの曲に「春雷の頃」というタイトルをつけてくださった時、思わず「さすがだ…」と唸りました。 静かなトラックに突然雷が落ちるような、あのブラスのフレーズ。 心のどこかで眠っていた気持ちが、ぱちんと目を覚ますような感覚。 そのエモーションがタイトルと完璧に重なっていたからです。   22/7に曲を書くことは、僕にとって“音で会話する時間”のようなものです。 次はどんな景色を、どんな衝動を描けるだろう。 未来のステージで、彼女たちの歌声が響くその瞬間を想像しながら、これからも全力で挑んでいきたい。   作曲家としても、一人のファンとしても。 22/7とともに走るこの道を、まだ終わらせたくありません。   <YU-JIN> 11.「後でわかること」 「後でわかること」を作っていたのは、ちょうど季節が冬から春へ変わっていく頃でした。外はまだ冷たいのに、どこか遠くから夏の匂いがしてくるような、不思議な時期。曲のイメージも自然と春と夏のあいだのような、暑いんだけど風だけはやさしくて涼しい、そんな景色が頭に浮かんでいました。   最初に出てきたのはAメロのメロディでした。まるで窓を開けた時にふっと入ってくる風みたいに、すっと浮かんできたメロディで、「ああ、この曲はたぶん流れるような世界になるんだろうな」と思った瞬間の空気を今でも覚えています。   Bメロでは、その見えている景色をどこまで見続けても飽きないように、どんなふうに橋渡しをするか、じっくり考えました。季節が変わるときの空の色みたいに、「もうちょっとこのまま眺めていたいな」と思える感じを保ちたかったんです。   サビは、とにかくトライの連続でした。 このまま流れに身を任せるのか、思い切って風向きを変えて新しい景色へ行くのか。斉藤さんと何度も話しながら、いろんな可能性を探しました。特に折り返し部分はギリギリまで悩んで、普段なら別メロにするところを、あえて同じメロディを重ねる選択をしました。リフレインした瞬間の多幸感があまりに気持ちよくて、「これはもう、引っ張るべきだ」と思ったんです。   鼻歌で作っていたサビがどうしても決まらなくて、ピアノに切り替えた途端にすっと形になる、そんな小さな奇跡みたいな瞬間もありました。   最初のデモはかなり作り込んでいたので、大きな変更はありませんでした。でも、実際にアーティストが歌うと、途端に新しい息吹が流れ込むようで、別の景色に変わっていきました。フレッシュで、でもどこか懐かしい匂いのする風が吹き抜けるような──そんな印象がより強くなった気がします。   今振り返ると、この曲は自分の中の景色そのものだったのかもしれません。 時の流れは静かだけど確かで、その美しさは後になってわかる。タイトルが自然と心に馴染んだ理由も、きっとそこにあったんだと思います。   <高木龍一> 12.「理論物理学的 僕の推論」 J-POPは世界でも類を見ないほど多彩で多様な音楽性を有している。そんなことは世界中のYouTuberが語り尽くしていることであり、私のような駆け出しの作曲家(はじめまして、湊谷陸と申します)に出る幕などないだろう。ただそんなJ-POPにおいても、まだ市民権を掴みきれていないジャンルが存在する。それがポエトリーリーディングである。   ポエトリーリーディングはいわば"語り"であり、ラップのように韻を踏んだり、発音をあえて英語っぽくしたりする必要はない。しかし好き勝手語れば良いというものでもなく、音楽の中で語る必然性・芸術性のようなものが求められる。私自身かなり注目しているジャンルであり、J-POPに残された数少ないブルーオーシャンだとも思っている。だが一方で、あまり仲良くない人と行ったカラオケでポエトリーリーディングをやる勇気があるかと言われると、正直難しいところもある。   22/7、通称ナナニジはこの青い海を走る一艘の船である。台詞パートのあるアイドルソングは今時珍しくないが、ここまで明確にポエトリーリーディングを武器として捉えているグループは(少なくともメジャーシーンの中では)珍しい。2匹目のドジョウを狙いがちな業界において、そのフロンティア・スピリットはもっと評価されるべきだと以前から思っていた。   なので今回、22/7のコンペに参加するに辺り、私はだいぶポエトリー要素の強い曲を提出した。高ぶる創作意欲のままに仮歌詞、というか仮ポエトリーまで周到に書き上げ、自信をもって提出した。アルバムリード曲で採用の連絡をいただいたのは、それからしばらくのことだった。   タイトルは「理論物理学的 僕の推論」。あの秋元康氏が自分の曲に詞をつけたという事実に、しばらく脳が追い付かなかった。   さて、作曲家らしく曲について語ろう。 この曲にはいわゆるAメロ・Bメロは存在しない。瑞々しいバンドサウンドの中で語りが始まり、やがて世界が開けるようにサビ(歌メロ)が訪れる。歌詞は全編、主人公の独白と思われるが、複数のメンバーが歌い継ぐことで内面の葛藤が表現されている(ように聞こえる)。自分の中に複数の人格を用意して、答えのない問いに思いを巡らす。それこそアインシュタインが得意とした思考実験のようでもあるが、秋元先生はどこまで計算しているのだろうか。   楽曲はその後、ギターソロ、Cメロ、転調してラスサビへと進み、最後にまたポエトリーパートが来る。時間の進みを遅くしたいという思惑も虚しく、愛しい日々は流星のように過ぎ去っていく。しかし楽曲を締める最後の一言は、決して悲しみだけを帯びてはいない。聞く人に答えを委ねているような印象さえ受ける。それがまた、楽曲の余白を広げている。   総じてこの「理論物理学的 僕の推論」は、グループの魅力が最大限発揮された名曲に仕上がった。仕上がったというか、私のデモを諸先輩方とメンバー皆さんの手で仕上げていただいた訳だが、最初にスケッチを描いた私にもちょっとだけ自画自賛する権利はあると思う。まだの方は是非1度聞いてみていただきたい。   最後に。 繰り返しになるが、ポエトリーリーディングは現状、J-POPの中で市民権を得ているとは言い難い。しかしこの数年でラップが急速にヒットチャートを賑わすようになったが如く、風向きは突然変わることもある。この曲が22/7という船の帆に追い風を吹かせるきっかけになればいいし、ポエトリーリーディングというジャンルがもっと浸透していく一助になればいい。駆け出しの作家にしては大仰な望みかも知れないが、 無鉄砲な計画は若さの特権だと誰かが言っていたので、私もそれを信じてみることにしたい。   <湊谷陸> ◆紹介曲「 春雷の頃 」 作詞:秋元康 作曲:YU-JIN 「 後でわかること 」 作詞:秋元康 作曲:高木龍一・斉藤信治 「 理論物理学的 僕の推論 」 作詞:秋元康 作曲:湊谷陸   ◆3rdアルバム『ABC予想』 2025年12月10日発売   <収録曲> 1. 22/7 2. Why are you crying ? 3. スパシーバ! 4. あざす 5. 佐藤さん 6. YESとNOの間に 7. ロックは死なない 8. あなたでなくちゃ 9. 箱庭の世界 10. 春雷の頃 11. 後でわかること 12. 理論物理学的 僕の推論

    2026/01/09

  • 22/7
    俯いていた、目の前の“僕”に問いかける。
    俯いていた、目の前の“僕”に問いかける。

    22/7

    俯いていた、目の前の“僕”に問いかける。

     2025年12月10日に“22/7”が3rdアルバム『ABC予想』をリリースしました。彼女たちは、秋元康の総合プロデュースによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。今作には、3作連続アニメタイアップ主題歌となった、13th single「YESとNOの間に」、14th single「ロックは死なない」、5th single「あなたでなくちゃ」を含む全12曲を贅沢に収録。    さて、今日のうたでは、そんな“22/7”の歌詞エッセイを4日連続でお届け。第3弾は、収録曲「ロックは死なない」「あなたでなくちゃ」「箱庭の世界」にまつわるお話です。7曲目「 ロックは死なない 」は、作曲者のKubotyによるライナーノーツを。8曲目「 あなたでなくちゃ 」は、作曲者の中山翔吾のライナーノーツを。そして9曲目「 箱庭の世界 」は、作曲者のShoichiro Tokoによる短編二次創作をお届けします。ぜひ、歌詞とあわせてお楽しみください! 7.「ロックは死なない」 僕が尊敬してやまない大先輩、シライシ紗トリさんとの共作です。紗トリさんとの出会いは、僕がかつて所属していたTOTALFATというバンドをプロデューサーとして手がけていただいたのがきっかけでした。そこから長い時間をかけて親交が続いています。   僕がバンドを辞めたときや、行き詰まったときも紗トリさんのお家にお邪魔して相談に乗っていただきました。紗トリさんは僕にとって音楽のお師さんであり、心の兄貴分でもあります。余談ですが、お師さんという言葉を知らない方は北斗の拳を読んでください、聖帝サウザーの話です。この辺りの話は涙が止まりません。   さてこの曲のコンセプトは、"懐かしさ" と "新しさ" の両方が同居するロックチューンでした。ギターの歪みはいなたく、ドラムは現代的なタイトさを持たせ、ボーカルラインはアイドルポップの煌めきを残す、そんなハイブリッド感を目指しました。    制作の過程としてはまず、僕が楽曲のベーシックを作り、そこから紗トリさんがメロディとアレンジを徹底的に洗練させていくという流れでした。紗トリマジックは本当に凄まじく、メロディの展開の付け方、アレンジの緩急、どれひとつ取っても学ぶことばかりでした。   そして完成したこの楽曲に対して秋元先生が「ロックは死なない」というタイトルを付けてくださったことも、作り手としてとても誇らしく忘れられない出来事です。僕とシライシ紗トリさんには、"ロックに育てられた"という共通点があります。その気概のようなものが、この楽曲を通してきっと伝わったのではないかと思っています。   ロックは音楽理論や技術だけではどうにもならない「感情」を表現するための音楽だと僕は思っています。ギタリストである僕は、ギターサウンドに必ず自分の魂を込めています。そんな想いの一端がこの楽曲を通してナナニジの皆さんの歌声に乗り、リスナーの皆さんに届いていたらこれ以上嬉しいことはありません。   <Kuboty> 8.「あなたでなくちゃ」 「あなたでなくちゃ」は、自分の生活がそのまま混ざっていった曲になりました。 この曲を書いていた頃、僕自身の毎日には、学生でもないのに“夏休みみたいな時期”がふいに訪れていました。明日はなんでもできるような気がして、でも気づけば一日が静かに終わっていくような日々です。そんな感覚と、一瞬で過ぎ去ってしまう時間への名付けようのない焦りが、この曲の感情になっていきました。   夏休みの期間に熱中していたゲームやスポーツへの向上心、一方的で、ある種の恋のような気持ちも主題としていました。特定の誰か・何かではありませんが、"それを強く想いすぎて戻れなくなる感情や情熱"をテーマに置いて書くことになりました。   制作期間中、僕の頭の中では「あなたでなくちゃ」という部分のメロディーがずっと鳴り続けていて、そのフレーズが曲の方向を自然に形作っていきました。メロディーが鳴り止まず、頭の中で反芻し続けることはそこまで多くはなく、自分にとっても珍しい経験でした。また、そのイントロのメロディーができた時の最初の感動は、今でも強烈に記憶に残っています。   この曲のアイデンティティは、歌以外のメロディーが多数存在することです。考えが渦を巻くように、消えない思い出が次々に浮かんでくる。その散らかった思考をそのまま音にしたくて、多層的な裏メロのラインを配置していきました。やり残したことや宿題がどこか片隅に残り続けるような、少し落ち着かない感じにも近いのかもしれません。   振り返ると、この曲はいろんな意味を背負うことになりました。TVアニメ『カッコウの許嫁 season2』のEDとして、西條和さんの卒業前の最後のシングルとして、そしてさまざまな環境にいる人がこの曲を聴き、それぞれの生活の中で違う温度を感じていく歌になってくれたらいいと思っています。自分が書いた以上の重みを持って広がっていく姿を見て、曲というのは、本当に受け取った人の数だけ、それぞれに違う表情を見せていくのだと感じました。   改めて、あの時の自分の生活と気持ちが、そのまま音楽になっていたのだと思います。 この曲が、聴く人それぞれの“夏の記憶”のどこかにそっと残ってくれたら嬉しいです。   <中山翔吾> 9.「箱庭の世界」 短編二次創作「It's a small world.」   まただ。 同じことを延々と繰り返すだけの平穏な夢。 管理され、限界を決められた哀しい夢。 得体のしれない恐怖が僕を包むその世界に、いつも引きずり込まれそうになる。 早く朝になってほしい、たかが夢にこんなことを思うのは僕だけだろうか。   さて、いつもの電車に間に合うよう家を出なければ。 窓の外に広がる青空もどことなく冷たい。 昨夜見た天気予報通りではあるが…。   満員電車の乗り方も慣れたものだ。 乗客の大半が次の駅で押し合いながら降りていく。 僕の目的地はまだ先だから、このタイミングで座っておきたい。 周りを見渡していると、ちょうど乗降口寄りの座席が空いた。 パーテーションにもたれかかることができる人気席だが、幸運にも座ることができた。   今朝の夢のせいで少し寝不足かもしれない。 発車アナウンスを聞き流しながら、少しだけ目を瞑ることにした。   その後、どれくらい寝てしまったのか。 やけに静かな車内に違和感を覚える。 しまった、目的地を通り過ぎたかもしれない。 焦る僕の他には、もうひとりしか見当たらない。   まるで鏡を見ているような奇妙な感覚。 それは明らかに“僕自身”だったからだ。   「あなたは、誰?」   俯いていた、目の前の“僕”に問いかける。 「僕は、僕だ。そう決められているから。」 感情のないような、それでいて自信に満ちた返事。   どこかで見たことのある光景だ。 そうか、これは夢だ。 同じことを延々と繰り返すだけの平穏な夢。 管理され、限界を決められた哀しい夢。   もし、目の前にいる“僕自身”があの夢の僕なのだとしたら。 かけるべき言葉は既に決まっていた。   「狭すぎる世界だ、箱庭の外へ…。」   <Shoichiro Toko> ◆紹介曲「 ロックは死なない 」 作詞:秋元康 作曲:Kuboty・シライシ紗トリ 「 あなたでなくちゃ 」 作詞:秋元康 作曲:中山翔吾 「 箱庭の世界 」 作詞:Shoichiro Toko 作曲:Shoichiro Toko・平松建治 ◆3rdアルバム『ABC予想』 2025年12月10日発売   <収録曲> 1. 22/7 2. Why are you crying ? 3. スパシーバ! 4. あざす 5. 佐藤さん 6. YESとNOの間に 7. ロックは死なない 8. あなたでなくちゃ 9. 箱庭の世界 10. 春雷の頃 11. 後でわかること 12. 理論物理学的 僕の推論

    2026/01/08

  • 22/7
    彼女たち自身の努力と成長が“音”に宿っていく。
    彼女たち自身の努力と成長が“音”に宿っていく。

    22/7

    彼女たち自身の努力と成長が“音”に宿っていく。

     2025年12月10日に“22/7”が3rdアルバム『ABC予想』をリリースしました。彼女たちは、秋元康の総合プロデュースによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。今作には、3作連続アニメタイアップ主題歌となった、13th single「YESとNOの間に」、14th single「ロックは死なない」、5th single「あなたでなくちゃ」を含む全12曲を贅沢に収録。    さて、今日のうたでは、そんな“22/7”の歌詞エッセイを4日連続でお届け。第2弾は、収録曲「あざす」「佐藤さん」「YESとNOの間に」にまつわるお話です。4曲目「 あざす 」は、作曲者のKubotyによるライナーノーツを。5曲目「 佐藤さん 」は、作曲者のペンギンスのライナーノーツを。そして6曲目「 YESとNOの間に 」は、作曲者のYU-JINによるライナーノーツをお届けします。ぜひ、歌詞とあわせてお楽しみください! 4.「あざす」 僕にとって“偶然の産物”と“必然の流れ”が同時に存在したような楽曲です。   最初にできたのはイントロとサビのメロディでした。 いつものように深夜、ギターを持ち、ふと何気なく弾いたコード進行の上に乗せたワンフレーズがやけに耳に残りました。ただこの場合、翌朝になって改めて聴き返すとだいたいクソ曲のパターンが多いです。深夜の作曲あるあるです。深夜に創作をしたことがある方には共感いただけるかと思います。今回は翌日に聞き返しても自分の中の合格ラインを超えていたので、「あ、これは良い曲になるな」と判断しました。   ここから先はアレンジで楽曲の良し悪しクソしが決まります。サウンド面では、軽やかさと爽やかさの中に含まれる愛しさと切なさを特に大事にしました。心強いかはわかりませんがクリーントーンのギターは、メロディの余韻を邪魔しない透明度を持たせています。ナイルロジャースというギタリストの跳ねるようなリズムを意識しつつ、少しでもレジェンドに近づけられるようにナイルロジャースモデルのギターで弾きました。やはり経済力に物を言わせて形から入ることが大事です。また、こうやって楽曲に使用することを公言することでで領収書の信頼度も高まります。   編曲時に手が回らなかったので、親友であるギタリスト、田村優太くん(フラチナリズム)にストリングス等のアレンジを手伝ってもらいました、この場を借りてあざす!!   僕は真面目なのでちゃんと締めますが、この曲の制作で一番嬉しかったことは、メロディが完成した瞬間よりも「22/7がこの曲を歌う姿を想像した瞬間」でした。自分の中だけで鳴っていたメロディが、誰かの声によって初めて本当の曲になる。作曲の面白さ、やりがいを改めて感じさせてくれた作品です、あざす!!!   「あざす」という一言は軽やかでありながら、場を和ませつつしっかり感謝を伝えられる、万能な言葉だと思います。この曲のタイトルが「あざす」になったことを知ったときは、想像の斜め上過ぎて椅子から転げ落ちました。秋元先生に直接お会いしたことはないのですが、僕の期待を遥かに凌駕する秋元先生に脱帽です、あざす!!!!   この曲が誰かの日常の背中をそっと押せる存在になっていたら、作曲者としてこれ以上の喜びはありません、あざす!!!!!   <Kuboty>   5.「佐藤さん」 「佐藤の国のアリス」   ありふれているが、そこまで多いわけでもない名字をもつ僕は、小学校のころ「クラスに複数いる名字」になんとなく憧れを抱いていた。名字が同じというだけで親しくなれそうな相手がたくさんいるのは、いいなと思ったから。   渡辺・渡邉・渡邊。斉藤・斎藤・齋藤。漢字も難しければ、さらにいい。   だけどやっぱり「クラスに複数いる名字の王様」は「佐藤さん」だ。 多すぎて、みんな名字でよばれず、下の名前でよばれるというのも、なんだかかっこいい。 クラスだけじゃない。近所にも、街中にも、佐藤さんはあふれている。そこらじゅうにいる。   この曲には「ポリリズム」という、複数の異なるリズムが同時に進行するという音楽的な特徴がある。何度も何度も名字がくりかえされるうちに、ひとつひとつの「佐藤さん」に、聴いたひとの周りにいる、あの「佐藤さん」やこの「佐藤さん」が、かさなってイメージされるようになったらおもしろいなと思う。   鈴木も高橋も田中も、この世界ではみんな「佐藤」になっていく。名前のはずなのに、くりかえされていくうちに名前でなくなる。名前のはずなのに「匿名希望」とおなじになってしまう。名前をよぶほどに、顔が見えなくなる。   この曲をきいた人が、まるで音楽室で聴いたようなドラマチックなピアノのアルペジオと一緒に、そんなふしぎな「佐藤さん」の世界に迷い込んだら…「佐藤さんの世界」では、佐藤こそが王様(キング)なのだ。   ひとりの作曲者として、気づけばそんなことを妄想している。   <ペンギンス>   6.「YESとNOの間に」 22/7さんに提供してきた楽曲の中でも、「YESとNOの間に」は特別に“弾けた明るさ”を持つ作品になりました。最初に仮メロを鳴らした瞬間から、彼女たちの透明感と疾走感が合わさった景色が頭に広がって、メロディが一筆書きのようにスルスルと出てきたのを覚えています。   タイトルの通り、この曲はYESでもNOでもなく「その間にある選択肢」を肯定してくれる楽曲です。前向きなのに押しつけがましくなく、固定観念をそっとほどくような優しい強さがある。秋元先生の歌詞を読んだ時、「ああ、こういう物語を音で支えたいな」と強く思いました。   サウンド面では、22/7さんの中でも珍しいバンドサウンドを軸にしたアレンジに挑戦しました。爽やかに走り抜けるギター、跳ねるようなドラム、そしてサビ前に入れたセリフ。これらはすべて「22/7らしさ」を音で描くためのピースです。“アイドルソングだけれどロックの風が吹く”…そんな空気感を大切にしました。   この曲には、個人的に忘れられない思い出があります。冠番組の企画で、メンバーがバンドに挑戦するライブがあり、その音楽面をサポートさせていただきました。 楽器に真剣に向き合う姿。練習が思うようにいかず涙を見せる子。それでも本番では誰よりも輝く笑顔でステージに立ち、最高のパフォーマンスを届けてくれた。   その瞬間、僕は改めて「この曲は彼女たちの物語の一部なんだ」と感じました。 ただ歌うだけじゃなく、彼女たち自身の努力と成長が“音”に宿っていく。作曲家として、こんな幸せはありません。   YESかNOかで判断される世界で、迷いながらも一歩を踏み出すための“間”の力。 この曲が、誰かの日常でそっと背中を押す存在であったら、これ以上嬉しいことはありません。   <YU-JIN> ◆紹介曲「 あざす 」 作詞:秋元康 作曲:Kuboty 「 佐藤さん 」 作詞:秋元康 作曲:ペンギンス・Sorato・Mami Lab 「 YESとNOの間に 」 作詞:秋元康 作曲:YU-JIN・SHIN   ◆3rdアルバム『ABC予想』 2025年12月10日発売   <収録曲> 1. 22/7 2. Why are you crying ? 3. スパシーバ! 4. あざす 5. 佐藤さん 6. YESとNOの間に 7. ロックは死なない 8. あなたでなくちゃ 9. 箱庭の世界 10. 春雷の頃 11. 後でわかること 12. 理論物理学的 僕の推論

    2026/01/07

  • 22/7
    「We are 22/7」
    「We are 22/7」

    22/7

    「We are 22/7」

     2025年12月10日に“22/7”が3rdアルバム『ABC予想』をリリースしました。彼女たちは、秋元康の総合プロデュースによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。今作には、3作連続アニメタイアップ主題歌となった、13th single「YESとNOの間に」、14th single「ロックは死なない」、5th single「あなたでなくちゃ」を含む全12曲を贅沢に収録。    さて、今日のうたでは、そんな“22/7”の歌詞エッセイを4日連続でお届け。第1弾は、収録曲「22on7」「Why are you crying?」「スパシーバ!」にまつわるお話です。1曲目「 22/7 」は、作曲者のShoichiro Tokoによる短編二次創作を。2曲目「 Why are you crying? 」は、作曲者のShoichiro Tokoとamaneの対談を。そして3曲目「 スパシーバ! 」は、作曲者の山崎あおいと炭竃智弘によるライナーノーツをお届けします。ぜひ、歌詞とあわせてお楽しみください! 1.「22on7」 短編二次創作:「小数点の先へ」   その日、彼女たちは気づいた。 この世界に存在する、最も割り切れないものに。 今まで生き抜いてきた過酷な環境の中で、 いつしか忘れてしまっていた目的。   「僕たちはその為に存在するのではなかったのか?」   天文学的性能をもつ計算機が何台あろうとも解き明かせない数式。 きっとそれは、机上で計算をしたところで終わりはないのだろう。 そして大人たちは考えることを辞めてしまったらしい。 ごもっともだ、終わりがないということだけは予測が付くのだから。   しかし本当にそれでいいのか…? 五感を揺さぶるこの感覚こそが物語る。 現にこうして、僕たちを突き動かしているではないか。 これは一体なんだ? 目に見えず、不確定で、それでいて確実に僕たちの中に存在している。 ひとがひとである要素。   そうだ、これはひとの“想い”だ。 この“想い”を形にするなら、どうなる?   知りたい、知らなくてはならない。 好奇心だけではない何かに背中を押される。 できるかどうかではない、やるしかないんだ。   だけど足りない、まだ足りない。 決めつけて諦めてしまうには早すぎる。 僕たちは、大人たちが切り捨てていた小数点の先へ行かねばならない。   彼女たちは、もう一つ気づくことになる。 「終わりのないプロセスにこそ意味があるのかもしれない」 あらゆる試行錯誤、心が折れるような苦悩、それでも前へ進もうとする意思…。 そのループの中で、1秒1秒を必死に生きる。   次のステージへ進む為に計算し続けよう。 いつか来たる“答え合わせ”まで、一つずつ踏み締めて…。     そして彼女たちは、初めて自らを現すことにした。 何にも頼らない、自分たちの声で。   「We are 22/7」   <Shoichiro Toko>   2.「Why are you crying?」 Toko:はい、ということでこの度は3rd Album『ABC予想』に、我々作編曲の「Why are you crying?」(以下WAC)が収録されることになりました!   amane:ありがとうございます!対談という形で裏話?などお話出来ればと。   Toko:まず、amaneさんは22/7への楽曲提供は僕よりも先輩なわけですが(キウイの主張)、WACに関しては僕がわりとリードしつつ制作していたかなーと思ってます。なんせ僕がユーロビートオタクなので(笑)、とくにメロディについて沢山やり取りした記憶がありますね。   amane:第1稿から作り込まれたトラックとメロをTokoさんが作ってくださっていて、そこからメロを調整していく流れでしたよね。最初に音源を聴いた時は、ゴリッゴリでビックリした覚えがあります(笑)。   Toko:まだ令和になってゴリゴリのユーロビート曲が出てくる前だったので、amaneさんにも何曲もユーロビートを共有して聴いてもらいました。A、Bメロは主にamaneさん、サビは僕の要素が濃く残ってるかなと思います。サビ直前の掛け声、デモ音源では僕が叫んでいましたね(笑)。   amane:掛け声の話、私もしようと思ってました(笑)。皆さんに聴かせられないのが残念なくらい素晴らしかったです。楽曲として締まりが出て印象も強くなったので、大事なポイントですよね。実際にメンバーさんが歌っている音源でも「泣くな」「笑え」がかっこよくて…!   Toko:「泣くな」「笑え」は、実際のライブでも一瞬緊張が走るセクションになりましたね。サウンド面ではバッキングギターは僕が弾きましたが、心のギター(速弾きギターソロ)だけは妥協したくなくて、北川翔也くんに無茶振りしました(笑)。秋元先生の歌詞が上がってきた時の印象はいかがですか?   amane:最初、テキストのみでデータを頂いたんですよね。このサウンドにはこの歌詞しかないというくらい情熱的なワードが多く、ナナニジの皆さんがどんな風に歌うのか、セリフを言うのかワクワクしました!ギターソロ前も、デモ音源でセリフを入れていたのですが、それが「心のギターを」「鳴らしてくれ!!!」になっていまして。この流れでギターソロ入るなんて最高過ぎる、早く音源を聴きたい!と思っていました(笑)。   Toko:マスター音源があがってきた時、秋元先生の歌詞の世界観とナナニジとユーロビートが見事にマッチしてて…最高!のひと言しか出てこなかったですね(笑)。メンバー、リスナーの皆さんにはWACの愛称で親しんでいただけて、本当に嬉しい限りです。末永く楽しんでいただけたら何よりです。   amane:ナナニジは幅広いジャンルの楽曲があるのがとても魅力的だと思っています。その中の1つとして、ユーロビートWACも長く愛していただけたら嬉しいです。   <Shoichiro Toko・amane>   3.「スパシーバ!」 22/7のニューアルバム『ABC予想』に収録された「スパシーバ!」は、私にとってナナニジ作品への初参加となる特別な一曲だ。初めて声をかけていただいたとき、求められているのは、ある種“変な曲”だろうと勝手に確信していた。22/7の世界観は、いつもどこかにひと癖あって、それが魅力になっている(「あざす」はかなり衝撃的だった!)。だったら私も、思い切り振り切った曲を書いても良いのかも。   そうして辿り着いたのが、ロシア民謡をポップに再構築するというアイデアだ。突飛に思えるかもしれないが、日本人、特に女性にはロシア民謡的なメロディーに反応するアンテナがあるのでは、と密かに考えていた。   おジャ魔女どれみの「おジャ魔女カーニバル!!」を歌い狂っていた幼少期~思春期の記憶がまだ身体に残っている世代だからかもしれない(単に私とその周辺が好きすぎただけ説もある)。あのメロディーからは、ロシア民謡的なムードを感じる。ナナニジさんなら、この“ときめきのツボ”を軽やかに表現してくれそうだと思い、異国の音楽を頭にインストールしつつ、J-POPへ落とし込んだ。   タイトルの「スパシーバ!」はロシア語で「ありがとう」。けれど、この曲の主人公の女の子は、ただ感謝を伝えるような素直な子ではない。むしろ真逆で、なんでも受け入れてくれるイエスマンのスパダリ彼氏に対して、なぜか心の中でむず痒さが膨らんでしまう面倒な女の子だ。言ってしまえば、恋愛のこじれ方としてはかなり面倒くさい。けれど、面倒って、可愛いのと紙一重じゃないだろうか。誰かを好きになると、人はみんな少しくらいねじれてしまう。私はそのひねくれの瞬間を、曲の中心に置きたかった。   サビ前のセリフ、曲間に挟んだちょっとコミカルなガヤ、色気が残る声のニュアンス……それらをすべて合わせて、主人公の彼女の愛らしさが立ち上がるように設計した。ナナニジメンバーの声を想定しながら作っていく過程は、まるでキャラクターに命が宿っていくようで楽しかった。歌詞だけ読むと、「なんでこんなに拗らせてるの?」と呆れるかもしれない。でも彼女たちの声を通すと、不思議と放っておけない可愛さに変換される。そのギャップこそ、この曲の狙いであり、完成音源を聴いたときには想定以上のいじらしさに嬉しくなった。   面倒な女の子は、面倒であるほど可愛い。そんな矛盾に満ちた恋の感情を、ほんの少しロシア風味のポップに閉じ込めたのが「スパシーバ!」だ。アルバムの中でひとり異国情緒を漂わせるこの曲が、聴く人の胸に小さなスパイスとして残ってくれたら嬉しい。スパシーバ!   <山崎あおい>     後に「スパシーバ!」というタイトルとなるこの楽曲は、山崎さんから届いたファーストデモ音源からすべてが始まりました。 それを聴いて僕が感じ取ったのは、非常に生々しくて力強い感情の波でした。 それは、言葉にするなら“もどかしさ”や“心の中で渦巻く葛藤”そのものでした。 このデモに込められた初期衝動こそが、僕の創作意欲を掻き立て楽曲制作におけるすべての原動力となりました。   ファーストデモ音源の中には確かなテーマとインスピレーションを激しく刺激する「熱量」が宿っていて、聴いてすぐに僕が直感したのは、メロディやコードの美しさだけではなく「乙女心のうずき感」とでも言うべき、繊細で切実な感情でした。 この胸を締め付けるような感覚こそが、楽曲の魂だと確信しました。   そのうえで、“内面の葛藤とは裏腹に身体が自然と動き出すような心地よいリズム”“情熱的でありながら、どこか物悲しさも感じさせるサウンド”、この2つの要素を軸にサウンドを構築しようと早い段階で決めていました。   今年は僕の中で、サンバやラテンといった情熱的な音楽がマイブームだったこともあり、その要素を積極的に採用しました。 たぎる情熱を象徴する上で絶対に欠かせなかったのがトランペットの音色です。 この楽曲でのソロは特に「しっくり来た!」と感じていて、少し風変わりで独特なメロディラインに対して、トランペットの音色が実に見事に絡み合ってくれたと感じています。 この融合によって「スパシーバ!」の核となる感情が表現できたかと思っています。 さらにいくつかのユニークなサウンドを「隠し味」として加えました。 バグパイプやインド楽器をレイヤーしてスパニッシュな情熱さだけでなく、異なる次元のエキゾチックな響きを深めて楽曲の世界観を複雑で魅力的なものに仕立てました。 エンディングに不穏なコード を一発鳴らしていますが、どこかミステリアスな雰囲気もあり独特の余韻を表現できたかなとお気に入りポイントの一つです。   この楽曲の制作プロセスで僕が最も大切にしていたのは、ファーストデモ音源から受け取った生々しい感情の「熱量」を決して失わないことでした。 共同で作曲をする喜びでもあり醍醐味でもあると再確認できたとても刺激的な時間でした。   <炭竃智弘> ◆紹介曲「 22/7 」 作詞:Shoichiro Toko 作曲:Shoichiro Toko 「 Why are you crying? 」 作詞:秋元康 作曲:Shoichiro Toko・amane 「 スパシーバ! 」 作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい・炭竃智弘 ◆3rdアルバム『ABC予想』 2025年12月10日発売   <収録曲> 1. 22/7 2. Why are you crying ? 3. スパシーバ! 4. あざす 5. 佐藤さん 6. YESとNOの間に 7. ロックは死なない 8. あなたでなくちゃ 9. 箱庭の世界 10. 春雷の頃 11. 後でわかること 12. 理論物理学的 僕の推論

    2026/01/06

  • 音羽-otoha-
    途中で絶やすことは、もはや許されないだろう。
    途中で絶やすことは、もはや許されないだろう。

    音羽-otoha-

    途中で絶やすことは、もはや許されないだろう。

     2025年12月17日に“音羽-otoha-”初のフルアルバム『LAST PLANET』をリリースしました。今作では、自身を取り巻く様々な世界と向き合う中で紡いだ全12曲を収録。さらに、全編自筆によるコミックと全収録曲の歌詞が融合した40ページに及ぶ漫画も収録。ファーストアルバムに新たな角度から光を照らす、作品性の高いブックレットは、クリエイター・音羽-otoha-ならではの魅力が詰まっております。    さて、今日のうたではそんな“音羽-otoha-”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。最終回は、収録曲「 あのミュージシャンのせいで 」にまつわるお話です。解散してしまうバンド、いつかは機能を失う身体、それでも消えることのないものは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 深夜0時過ぎ、駅前のチェーン店に吸い込まれた。 特別食べたいものなどなかったけれど、このまま家に帰ってしまえば何も腹に入れずに気絶してしまう気がした。   席に着いて漫然とSNSを開くと、よく知ったバンド名と「解散」の文字が飛び込んできた。 果たして、この件で嘆いたり惜しんだりしているアカウントのうち何割が、ちゃんと彼らの音楽活動を追っていたんだろうか。   天井のスピーカーからは、嫌でも覚えてしまった流行の曲が降ってくる。 なんとなく、料理を口に運ぶ手が止まる。 自分より後に入店してきた男性がもう会計を済ませようとしているのを、横目で確認した。   上着のポケットからイヤホンを取り出し、おもむろに耳を塞いでみる。 再生した曲のリリース日を見てみると、そこには「15年前」という衝撃の数字が書かれていた。 形を変えながらも、芯はそのままで走り続けてくれている彼らのありがたさを、改めて噛み締めた。   「音楽にそれほど大きな力はない」と語る人もいるけれど、表現には覚悟が必要だと思う。 世に放った瞬間から、それはもう自分だけのものではなくなる。 わずかなりとも、誰かが受け取り、咀嚼し、その人の血として流れていく。   人間である限り、この声帯も脳もいつかは機能を失う。 だからといって、責任は消えるものではない。 なんらかの媒体に残り続ければ、目の前の店員の青年に届く可能性も、何百年後かの誰かに届く可能性も、ゼロではない。 ましてや途中で絶やすことは、もはや許されないだろう。   会計を済ませて外に出る。 ふと見上げた夜空は黒い雲に覆われていて、星はひとつも見えない。 それでもこの瞳には、貫くようなまばゆい光が今も映っている。   <音羽-otoha-> ◆紹介曲「 あのミュージシャンのせいで 」 作詞:音羽-otoha- 作曲:音羽-otoha- ◆フルアルバム『LAST PLANET』 2025年12月17日発売   <収録曲> M1. 地球最後の一日 M2. 狂信者のパレード -The Parade of Battlers M3. あのミュージシャンのせいで M4. engine M5. 電光石火 M6. pineapple tart M7. Do Re Mi M8. 人生階段 M9. さよなら僕の初恋 M10. 闇夜のダンサー -Dancer in the Dark Night M11. no man’s world M12. 大生解

    2026/01/05

  • SUPER BEAVER
    大事な人に「お待たせ」って手渡したいものはなんだろう。
    大事な人に「お待たせ」って手渡したいものはなんだろう。

    SUPER BEAVER

    大事な人に「お待たせ」って手渡したいものはなんだろう。

     みなさま、明けましておめでとうございます! 今年もあなたの心に必要な歌詞と出会えますように。2026年も歌ネットを何卒よろしくお願いいたします。そして、早速ですが、今年最初の今日のうたをお楽しみください!    バンド結成20周年を迎えた“SUPER BEAVER”が新曲「 生きがい 」をリリースしました。同曲は、2026年2月6日(金)に開幕する『ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック』に向けたアスリート応援ソングです。今日のうたでは、そんな“SUPER BEAVER”の柳沢亮太による歌詞エッセイをお届け。ひとりきりで生きているわけではない、あなたの“生きがい”は何ですか…? ひとりきりでは笑い合えない。   ひとりきりでは悔しくならない。   ひとりきりで生きていない。   匿名の言葉に傷つく筋合いはないし余計なお世話は余計なお世話だ。   だけど大事な人の言葉は気になってしまうべきだし、自分の感情の起伏には大事な人の影響があって然るべきなのだと思う。   いついかなる時も笑い合えるから大事なわけじゃない。   心配させるから気づかせたくなかった胸の痛み。   がっかりさせたんじゃないかって、それが悔しかったこと。   まるで自分のことのように一緒になって怒ってくれた心強さ。   最高の気持ちも、時には最悪も、経験を共にできたこと、経験を共にしてしまったこと、幾つも幾つも積み重なってその存在が大事になる。   自分の大好物を分けてあげたくなるような、見たい景色ではなく見せたい景色が増えるような。   大事な人に「お待たせ」って手渡したいものはなんだろう。   考えて思いついて想像するだけで泣けちゃうような瞬間。   それを叶えるために懸命に生きたい。   自分のためとか誰かのためとか何のためとか、きっと全部が本当だ。   ひとりきりでは笑い合えない。   ひとりきりでは悔しくならない。   ひとりきりで生きていない。   「生きがい」 この歌が作れたこと本当に嬉しく思っています。   <SUPER BEAVER・柳沢亮太> ◆紹介曲「 生きがい 」 2025年12月22日配信リリース 作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太 ◆『Acoustic Album 1』 2025年12月3日発売   <収録曲> 1.人として 2.ひたむき 3.正攻法 4.秘密 5.グラデーション 6.mob 7.美しい日 8.値千金 9.名前を呼ぶよ 10.予感 11.Q&A 12.切望 13.それでも世界が目を覚ますのなら 14.アイラヴユー

    2026/01/01

  • BREIMEN
    きっとキミとね、同じ銀河
    きっとキミとね、同じ銀河

    BREIMEN

    きっとキミとね、同じ銀河

     2026年2月18日に“BREIMEN”がシンガーソングライター・TOMOOをフューチャリングに迎えたニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『ハイスクール!奇面組』オープニングテーマです。はみ出すこと、揃わないことを肯定するアニメの世界観、ジャンルや定型に縛られないBREIMENの音楽性、TOMOOの柔軟な表現力、それぞれが強く共鳴する作品に!    さて、今日のうたではそんな“BREIMEN”の高木祥太による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け。第1弾は、BREIMENの楽曲「 銀河 」にまつわるお話です。自身の価値観に影響を与えた、“宇宙人がよくいる実家”とはどんな場所だったのか。そして、大人になっていくなかでのとある気づきとは…。 宇宙人がよくいる実家でした。   フラメンコギタリストの父、フルーティスト(フルーツではなく笛の方)の母、僕含めた男三兄弟、という構成で基本的には成り立っていた家族。   ミュージシャンは大概、変なやつなんで父母が宇宙人なのかと思われるかもしれないですし、世間的に見ればそうとも言えるのですが、宇宙人であるかどうか以前に“親”という厚めなフィルターによって、そもそもそんなことを考えたこともありませんでした。   では誰が宇宙人なのかというと、僕が小学生の時に家の離れに居候していたノイズミュージシャンのナカダくんや、その友達で腰までのばした髪と髭と左耳に10個くらいピアスをつけているイッペイくん、自給自足で暮らしていて“何でも屋さん”という謎の職業をしている親戚、僕が高校生の時に育児放棄気味な家庭から逃げ出してそのままうちに居候したニッタ、etc…。   家というものは最もミニマムな社会とも言えます。 そんな我が家はグローバリズムを超え、概念的な絵面としてはスターウォーズのジェダイ評議会ばりのプラネタリーな環境でした。 これはあながち冗談でもなく、学校もそのような場所ではありますが、子供であった自分にとって家という距離感におけるその圧倒的な“違い”は、自分と他人の境界線をハッキリと記すこととなりました。   こうやって書くと、家の中に居場所がなかった的な風に捉えられてしまうかもしれませんが、 というよりは“居場所というものはそれがどこであれ自分で作るものだ”という認識で生きる運びになっていったので、ネガティブな感情はなく、むしろ訳わからなくて楽しい家ではありました。   そんな出自の僕は周りが強烈だった為、普通というものに並々ならぬ恐怖感を覚えるという、逆現代社会みたいな価値観に仕上がりました。 そして大人になっていく上で、社会と対峙せざるを得ない中(大人になった自覚はありませんがそういう状況がある意味、大人という概念を生んでいるのでしょう)まあ如何に自分も井の中のエイリアンだったかという事を知っていく訳です。   そしてこれは恐らく普遍的なことかもしれない、と気付きました。   僕の家庭がそういった“違い”というものに早い内から気付ける環境だっただけで、そもそも人は他人と対峙して違和がある度に落ち込んだり、落ち込ませたりする生き物だと思います。それが様々な距離や規模で起きているのが、社会そのものとも言えるのかもしれません。   類は友を呼ぶという限りなくこの世の本質とも言える現象を繰り返すこと30年。何かトピックに対して、あの類友はほぼ同じこと考えているであろうという気持ちや願いが、ライフラインになることが多々ありました。 しかしここで慢心してはいけないのが、類友ですら違う人間であるという前提ないし経験が、この楽曲の<きっとキミとね、同じ銀河>というリリックが、近い様に言ってはいるが、まあ人間の尺度で言えばかなりの距離感を伴った次第です。   歌詞からは逸れますが。 例えば、みんなそれこそ宇宙人みたく、様々で極端な異形を成していたとしたら。 “違う”ということに視覚から慣れて恐怖感が減ったりなんかして、もしかしたら限りなく平和に近づいちゃったり?と思ったり。 (ま、でも実際、観測されてるぽい宇宙人達もざっくり似た様な姿形だし、同じ星だったら地球って星みたいにある程度は同じフォーマットだろうから、同じような悩みを抱えてるのかもね)   皆さんもそれなりな年数、地球旅行(出張?)していると見受けられますが、 同じ銀河、欲を言えば月と地球位の距離感の友達や恋人、家族がいるのなら、それはとても幸せなことだし、その上で違う銀河系の方々とも上手くやりつつ、いつかかえるその日まではハブアナイストリップしたら良いのではないでしょうか。     余談ですが、『ロスト・イン・トランスレーション』という映画に漂う空気感や情景には影響を受けた気がします。 オススメの映画なので観たことない方は是非。   <BREIMEN・高木祥太> ◆紹介曲「 銀河 」 作詞:高木祥太 作曲:高木祥太 ◆ニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」 2026年2月18日発売   <収録曲> 1.ファンキースパイス feat.TOMOO 2.ソングライター feat.TOMOO 3.ファンキースパイス feat.TOMOO(Anime Version) 4.ファンキースパイス feat.TOMOO(Instrumental) 5.ソングライター feat.TOMOO (Instrumental)

    2025/12/29

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