ハイドランジア

思えば当たり前で 気づけば君の世界に
私の知らない空があると知ったんだ

名前のない関係 それならさ 私は
君の余白に腰掛けるスペアキー

少量の咎だと思い込んでいる
掛け違った現実を受け入れるその前に
正すようにノックして
解れた糸 結び直さないのが宿命

もう一回
私を騙して 解けない魔法
この身を抱え上げて 匿名のロマンス
台詞の通り囁いて
「愛してる」

そういつか
嘘に重ねる嘘を吐いて
決まりきったエンディングを 書き直して
嫌に色づいたハイドランジア
素知らぬふり

そうして繰り返す度 ドロドロ 煤けた感情
きっと誰かが なんて不要なエンパシー

温い予感に当てられて 心がどこかそっぽ向く
いつから生娘みたいに 胸を痛めていたんだろう

あんなに愛し合っても
いつの間にか終点の違う電車だったの
ガラスの内臓が砕け散って
正気でいられない

もう一回
私を許して 嘘吐きましょう?
汚れた期待 全部を吐き合いましょう?
その事の顛末まで
「愛してる」

そういつか
嘘に重ねる嘘を吐いて
決まりきったエンディングを 書き直して
そして枯れゆくハイドランジア
気づかないふり

もう一回
私を騙して 解けない魔法
この身を抱え上げて 匿名のロマンス
許されない愛故に一層
「愛してる」

もう何回
私を壊して 呪いのような
貴方への想い全部が 匿名のロマンス
台詞の通り囁いて
「愛してる」

そういつか
嘘に重ねる嘘を吐いて
決まりきったエンディングを 書き直して
嫌に色づいたハイドランジア
素知らぬふり
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