bedroom swimmer

見上げたのは
水面に揺れる星月
さようならだね
真っ青なLEDの
ハレーションに目を閉じて

鯨の唄
ノイズに変わるMHz
海を吸って重たくなって
沈んで沈んで沈んで

溺れそうな夜
眠れないよまだ

言葉に吐いた途端
泡になるような想いだって
凍える海の底
あたたかい酸素になって

なんでもないことも
忘れないようにしまっていて
今更なんだけど
届かない声で歌っている

うずくまって
錆びついたドアを見てた
お手上げだね
水圧で軋む伽藍堂のワンルーム

海月の群れ
行方知れず漂って
水浸しの窓に映る
その顔が嫌いで

溺れそうな夜
思い出すよまだ

瞼に描いたまま
塩漬けになった世界だって
インク滲んだ空
気づかないように笑っている

水深未明の壇上
溢れた群青
傷が開いたって
夢でしょどうせそうだって

どこまでも沈んで
明かりを消して
宇宙になったって
朝には見知った天井の色

言葉に吐いた途端
泡になるような想いだって
凍える海の底
あたたかい酸素になって

なんでもないことも
忘れないようにしまっていて
今更なんだけど
届かない声で歌っている

海を吐くように
夜を飲むように
空を割くように
僕は呼吸をした
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