ホリデイ

甲高いオーディオシステムと
冷たいシートレバー
あなたは鼻歌交じりで
軽は中央フリーウェイ
仄暗い山際に送電線のたゆみ
乾いた指先なぞり絵
短調なホリデイ

きっと帰らないと喚く子供たちのための月夜に愛のままごと

大人しいルームランプが
しかと照らし出すのは
隅でくたびれたネグリジェ
湿り気一房の後れ毛
何もそんな気難しい顔で
スパイダーランド聴かなくたってさ
僕はあなたの隣さ
僕はあなたの隣さ

きっと帰らないと喚く子供たちのための月夜に愛のままごと
地上三階建て回転木馬の床は濡れて小さな泥靴が踵を巡らす
投げ打たれた釣鐘帽子ミニチュアの孤独うつらうつら首を傾げながら
あまりに胸が苦しい恐竜の時代に枯れたきりの樺
果てない回転にどうしてかあかぎれに薬を塗る背中が光る
あなたが輝けるのは十代のうちなんてことがあるわけないよ
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