| まほろば人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 悲しみの涙こらえる君 苦しみの夜に悶(もだ)える君 ともに歩もう 愛へ ともに進もう 愛へ 喜びの朝を迎えた君 幸せの日々を味わう君 手を取り合おう 夢へ 肩抱き合おう 夢へ 噂に聞いている天国は もうすぐ目の前にやって来る 子供になりワクワク待とう 悲しみと苦しみを乗り越えた 愛の果てにある 喜びと幸せを噛(か)み締めた 夢の先にある まほろば まほろば まほろば まほろば 絶望の淵(ふち)でたじろぐ君 暗闇の隅でおびえる君 ともに目指そう 愛へ ともに向かおう 愛へ 情熱の恋を手にした君 称賛の声にあふれる君 握手をしよう 夢へ 口づけしよう 夢へ 世界のおしまいが近づいた 地獄も天国も君次第 素直になりドキドキ見よう 悲しみと苦しみを乗り越えた 愛の果てにある 喜びと幸せを噛(か)み締めた 夢の先にある まほろば まほろば まほろば まほろば 時間のない場所 言葉もいらない 常世の故郷(ふるさと) 果てしのない国 名前もいらない 光の花園 平和の楽園 後悔の念にさいなむ君 憂鬱(ゆううつ)の虫にふさいだ君 ともに笑おう 愛へ ともに歌おう 愛へ 栄光の盾を掲げる君 羨望(せんぼう)の眼(まなこ)集める君 励まし合おう 夢へ 仲間になろう 夢へ この世に永遠はないけれど あの世が手を広げ降りてくる 裸になりウキウキしよう 悲しみと苦しみを乗り越えた 愛の果てにある 喜びと幸せを噛(か)み締めた 夢の先にある まほろば まほろば まほろば まほろば 悲しみの涙こらえる君 愛へ そこへ行く 苦しみの夜に悶える君 愛へ そこへ行く 喜びの朝を迎えた君 夢へ そこへ行く 幸せの日々を味わう君 夢へ そこへ行く |
| 地獄裁判人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 髪に油なでつけ 高い背広着込んで 金と欲にまみれる そうお前だ 山や森を壊して 海や川を汚(よご)して 嘘に嘘を重ねる そうお主だ 獣から 報いあるぞ 八つ裂きで まだ足らない 魚から お礼あるぞ 水責めも 生易しい 地獄へ 奈落へ 落ちろ 学と弁は飛び抜け 先生など呼ばれて 富と名誉手にする そうお前だ 偽の知らせうそぶき 毒を街にばらまき 嘘を嘘で固める そうお主だ 亡者から 呪いあるぞ 共食いは もの足らない 死人(しびと)から 誘いあるぞ 糞尿に 億万年 地獄へ 奈落へ 落ちろ 地獄はどうだ 「地獄の味」 罪は重いぞ 「罪は重い」 責め苦はどうだ 「責め苦の味」 思い知ったか 「思い知れよ」 馬鹿者 羅刹(らせつ)から 見舞いあるぞ 丸飲みは まだ序の口 悪鬼から 指名あるぞ 石臼は 小手調べじゃ 閻魔(えんま)から 裁きあるぞ 改心の 時来るまで 閻魔から 達しあるぞ 改悛の 情出るまで 八熱(はちねつ)地獄へ 落ちろ 八寒(はっかん)地獄へ 落ちろ 八大地獄へ 落ちろ 地獄へ 奈落へ 落ちろ |
| 阿修羅大王人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 三面六臂(さんめんろっぴ)の 恐ろしい姿 睨(にら)みを利かせて 悪を挫(くじ)く 右側は怒り 左は苦しみ 阿羅漢の悟り 真正面に 八部衆 右ならえ 八正道 胸に秘め この世に菩提(ぼだい)を灯(とも)すため 鬼神(きじん)の形(なり)してやって来る 六つの腕(かいな)を振りかざし 仏の威光のお見舞いだ 青色(しょうしき)青光(しょうこう) 黄色(おうしき)黄光(おうこう) 赤色(しゃくしき)赤光(しゃっこう) 白色(びゃくしき)白光(びゃっこう) 極楽往生 三千世界の 須弥山(しゅみせん)の彼方 仏法を守る 阿修羅の王 帝釈天とは 旧知の輩(ともがら) 眷属(けんぞく)引き連れ 凱歌(がいか)上げる 貪瞋痴(とんじんち) なぎ払え 阿弥陀仏 手を合わせ 無明に光を照らすため 緊那羅(きんなら)迦楼羅(かるら)と鳩槃荼(くばんだ)と 憤怒の面(おもて)も勇ましく 仏法僧を思い知れ 青色(しょうしき)青光(しょうこう) 黄色(おうしき)黄光(おうこう) 赤色(しゃくしき)赤光(しゃっこう) 白色(びゃくしき)白光(びゃっこう) 極楽往生 阿修羅の大王 阿修羅の大王 えいっ えいっ 往生 えいっ えいっ 往生 六道輪廻の 修羅道に落ちて 心に生まれた 欣求(ごんぐ)浄土(じょうど) 五千の年月(としつき) 争い明け暮れ 愚かと空しさ 誰より知る 四聖諦(ししょうたい) 頂いて 厭離(おんり)穢土(えど) 旗にして 衆生に涅槃(ねはん)を見せるため 修羅場を潜(くぐ)って現れる 外道も邪道も束にして 正法かざせばお陀仏だ 青色(しょうしき)青光(しょうこう) 黄色(おうしき)黄光(おうこう) 赤色(しゃくしき)赤光(しゃっこう) 白色(びゃくしき)白光(びゃっこう) 極楽往生 バンバンバババ バンバンババンバン バンバンバババ バンバンババンバン |
| 宇宙誘拐人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 夜空の果て 光る物体 星座を縫い 縦横無尽 夜盗のように 音も立てず 寝入りばなの 人をさらう 夜を越えて 闇を抜けて 時を超えて 空を抜けて 宇宙へ誘拐 ウチュウヘヨウコソ ウチュウヘヨウコソ 虚空の果て 星がいっぱい 銀河を抜け 変幻自在 おろちのような 見目形で 予言の書を 人に託す 夜を越えて 闇を抜けて 時を超えて 空を抜けて 宇宙へ誘拐 人が人を憎めば 天が血の雨降らす 人が人を呪えば 海が大地を洗う いずれは ウチュウヘヨウコソ ウチュウヘヨウコソ 宇宙の果て 回る円盤 時空を飛び 神出鬼没 お化けのように 姿消して 高次元を 人に示す 夜を越えて 闇を抜けて 時を超えて 空を抜けて 宇宙へ誘拐 宇宙の人が 未来を見せる 宇宙の声が 啓示を告げる 宇宙の影が 恐怖を語る 災いの日が 迫り来ている ほら 宇宙の人が 未来を見せる 宇宙の声が 啓示を告げる 宇宙の影が 恐怖を語る 贖罪の日が やって来ている ほら |
| 野性上等人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 電気仕掛けの街に 監視装置が光る どこに逃げても追われ まるで牢屋だろう 互いが互い見張り 内緒話も聴かれ 点数ばかり稼ぐ ここは修羅の国か 心が騒ぐ 血潮はたぎる 夜空を見上げ 魂が嘆く 野性を取り戻せ 野性を取り返せ 野性を思い出せ 野性を声に出せ アオー まがいの餌(えさ)を食べて 積み木の箱で眠り 柵で囲われたなら まるで家畜だろう 小羊ならば飼われ 狼ならば狩られ 沈黙だけを守る ここは真の闇か 体がうずく 野山を思い 月夜に向かい 魂が叫ぶ 野性を取り戻せ 野性を取り返せ 野性を思い出せ 野性を声に出せ アオー 青い空 飛んでみたい 赤い月 吠(ほ)えてみたい 青い海 漕(こ)いでみたい 赤い夕日 浴びてみたい 野性上等 鋭い牙は折られ はばたく羽は取られ 踏ん張る脚はもがれ まるで骸(むくろ)だろう 機械の声が響く 催眠術のように 右に左にならい ここは黄泉の国か 体が火照る 獣に返り 朝日とともに 魂が吠える 野性を取り戻せ 野性を取り返せ 野性を思い出せ 野性を声に出せ アオー 野性を取り戻せ 野性を取り返せ 野性を思い出せ 野性を声に出せ |
| 山神人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | いにしえの国の 荒ぶる神様 人里の遠く 采配をふるう ざあざあと ざあざあと 雨よ降れ (ざあざあと ざあざあと 雨よ降れ) びゅうびゅうと びゅうびゅうと 風よ吹け (びゅうびゅうと びゅうびゅうと 風よ吹け) 響かせろ山彦 山彦 震わせろ山並 山並 山神(やまがみ) おなごは禁忌じゃ おのこはめんこい わらはを祀(まつ)れば ほうびも取らすぞ ぎゃあぎゃあと ぎゃあぎゃあと 獣鳴け (ぎゃあぎゃあと ぎゃあぎゃあと 獣鳴け) ひらひらと ひらひらと 花よ咲け (ひらひらと ひらひらと 花よ咲け) 響かせろ山彦 山彦 震わせろ山並 山並 山神 おうおうおうおうおうおう お天気屋さんの 常世の神様 災いもなせば 幸いも運ぶ ごうごうと ごうごうと 地よ吼(ほ)えろ (ごうごうと ごうごうと 地よ吼えろ) どうどうと どうどうと 滝落ちろ (どうどうと どうどうと 滝落ちろ) 響かせろ山彦 山彦 震わせろ山並 山並 吹きつけろ山風 山風 唸らせろ山鳴り 山鳴り 山神 |
| 恋愛一代男人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 恋をするなら 鮮度が大事 明日になれば 晴れも曇りになる 夢を見るなら 悪夢はご免 甘い香りの とろけてしまうやつ 男と女が二人 ときめく季節の予感 一代だけのこの世 「一代だけのこの世) 今生だけの浮き世 「今生だけの浮き世) 恋をせよ 恋に落ちたら 誰も痴(し)れ者 世間様いう 嘘も誠もない 夢に落ちれば 魔法が掛かる 空も飛べるし 時間だって超える 男と女の遊戯 激しい火傷の予感 一代だけのこの世 「一代だけのこの世) 今生だけの浮き世 「今生だけの浮き世) 恋をせよ 恋は 夢に 夢は 恋に 恋破れても 手当ては無用 宝石ならば 星の数ほどある 夢壊れても 夜には続く 海のあぶくの 消えて生まれるよう 男と女の舞台 新たな役者の予感 一代だけのこの世 「一代だけのこの世) 今生だけの浮き世 「今生だけの浮き世) 恋をせよ |
| ばかっちょ渡世人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 後悔は 先立たず 一昨日は 忘れたぜ 好き勝手 得手勝手 お気楽な 風来坊 ぶきっちょ ぶきっちょなのさ ばかっちょ ばかっちょ渡世 ぶきっちょ ぶきっちょなんだ ばかっちょ ばかっちょ渡世 当てどない 世の中に 馬鹿みたく 生きてゆく 当てもない 世の中に 馬鹿のように 生きてゆく 生きてゆく 明後日の 行く先は お天道に 聞いとくれ 風のまま 気のままに 梶(かじ)のない 帆掛け船 よこっちょ よこっちょそれて ばかっちょ ばかっちょ渡世 よこっちょ よこっちょ曲がり ばかっちょ ばかっちょ渡世 当てどない 世の中に 馬鹿みたく 生きてゆく 当てもない 世の中に 馬鹿のように 生きてゆく 生きてゆく 宵越しの 銭はない 好(よ)い仲の 人もない 今日からは 明日からは 夢を見る うつけ者 すいっちょ すいっちょ鳴いて ばかっちょ ばかっちょ渡世 すいっちょ すいっちょ歌い ばかっちょ ばかっちょ渡世 当てどない 世の中に 馬鹿みたく 生きてゆく 当てもない 世の中に 馬鹿のように 生きてゆく 生きてゆく |
| 永遠の鐘人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 喜びに包まれた白いチャペル 祝福の花びらが降り注ぐ うら若い花嫁の白いドレス 誰よりも見目美しい 秋の夕暮れに出会い 冬の木枯らしに語り 誓い合った未来 夢見合った希望 運命重ねて旅立つ 永遠(とわ)の幸(さち)へ 鐘が鳴り響く 永遠の愛へ 鐘が鳴り渡る 潮騒(しおさい)の輝いた青い水面(みなも) 帆船が出航を待ちわびる 渡り鳥睦(むつ)み合う青いみ空 燕(つばめ)さえもう懐かしい 春の木漏れ日を浴びて 夏の夕立に濡れて 求め合った二人 深め合った絆(きずな) 唇重ねて旅立つ 永遠(とわ)の幸(さち)へ 鐘が鳴り響く 永遠の愛へ 鐘が鳴り渡る 嵐来ようともめげず 吹雪舞おうとも負けず 力を合わせて旅立つ 古い写真見て笑い 今の互い見て慕い 愛し合った涙 認め合った思い 手と手を重ねて旅立つ 永遠(とわ)の幸(さち)へ 鐘が鳴り響く 永遠の愛へ 鐘が鳴り渡る 明日へと沈みゆく赤い夕日 思い出はそう素晴らしい ランランランラ ランランランラ ランランランラ ランランランラ‥‥ |
| 樹液酒場で乾杯人間椅子 | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 夏の夜 秘密の森がざわめいて 幻の樹液酒場が現れる ジミヘンは羽根をうならせスズメバチ 極悪なレミーカミキリくだを巻く 樹液に集まれ 樹液に集まれ 樹液に集まれ かぐわしの樹液酒場で乾杯 コージーは手練れクワガタ勇ましく 体当たりボンゾ怪力カブトムシ フレディーはオオムラサキの派手な服 いぶし銀フィルは気ままにハナムグリ 樹液に集まれ 樹液に集まれ 樹液に集まれ 麗しの樹液酒場で乾杯 満月の青い光に包まれて 星たちの囁く声に招かれて 新顔のオジーおどけてクロカナブン 隣には笑うランディーアオカナブン 樹液に集まれ 樹液に集まれ 樹液に集まれ 幻の樹液酒場で乾杯 不思議が集まる森 秘密が散らばる森 奇跡が転がる森 喜び溢(あふ)れる森 |
| 感動の坩堝人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 誰かと恋してみたいな 命のすべてを捧げて 真夏の太陽みたいに 心をじりじり焦がして 衝動 面影ちらつくよ 情動 抱きしめてみたいよ 行動 当たって砕けたら きっと感動 生まれて落ちたときから 世界は永遠(とわ)に息づく 生まれて落ちてきたから 世界は妙(たえ)に輝く さあ感動 どこかに旅してみたいな 昨日の仕事を放って 根無しの浮き草みたいに あてなくふらふら漂い 衝動 遠くへ行きたいよ 情動 扉を開けたいよ 行動 切符を手にしたら きっと感動 生まれて落ちたときから 世界は永遠(とわ)に息づく 生まれて落ちてきたから 世界は妙(たえ)に輝く さあ感動 青春の日々 美しいとき 冒険の日々 素晴らしいとき 大事に 誰かを助けてみたいな 自分の都合を投げ出し 童話のお地蔵みたいに いつでもにこにこ笑って 衝動 言葉をかけたいよ 情動 慰めあげたいよ 行動 手を差し伸べたなら きっと感動 生まれて落ちたときから 世界は永遠(とわ)に息づく 生まれて落ちてきたから 世界は妙(たえ)に輝く さあ感動 衝動 命の続くまで 情動 命の果てるまで 行動 命の尽きるまで ずっと感動 衝動 命の続くまで 情動 命の果てるまで 行動 命の尽きるまで ずっと感動 |
| 悪魔の楽園人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 長いこと耐えてきた 冥界の奥底で 人間の影もない 悠久の昔から 天を呪って 闇に唸って 腐臭放って 地上狙って 開けゴマ 悪魔の園が開く 悪魔の羽が開く 悪魔の幕が開く 悪魔の夢が開く 時は来た 欲望をくすぐって 退廃をはびこらす 饗宴に交じるなら 口外は死の掟 生血すすって 肉をしゃぶって 酒を食らって 色にふけって 開けゴマ 悪魔の園が開く 悪魔の羽が開く 悪魔の幕が開く 悪魔の夢が開く 時は来た 魂を預ければ 二度ともう返らない 人間を人形に でくの坊変えるまで 嘘を語って 猫を被って 善を笑って 悪に誘って 開けゴマ 悪魔の園が開く 悪魔の羽が開く 悪魔の幕が開く 悪魔の夢が開く 時は来た |
| 光の子供人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 君のいない空に つがい鳥が歌う 悩みごとは知らず 夢の続くように 永遠の愛を誓う 君の祈り 天使の翼を持った 君は光 おうおうおうおう おうおうおうおう 安らかに 今はただ 空の星と輝いて 眠れ 君の去った街に 子供たちが遊ぶ 柔い笑顔見せて まるで君のようさ 気持ちをふさいでいたら いつも一人 夜空を見上げるだけで いつも二人 おうおうおうおう おうおうおうおう 穏やかに 今はただ 夜の星と瞬いて 眠れ 君の来ない部屋に 朝の影が注ぐ 出会う前と同じ すべて包むように 離れ離れにはしない 愛の契り 焼けつくぐらいに燃える 愛の篝(かがり) おうおうおうおう おうおうおうおう 清らかに 今はただ 宵の星に抱かれて 眠れ 君よ光よ 星と眠れよ 君よ子供よ 星と歌えよ 君よ光よ 星と眠れよ 君よ子供よ 星と歌えよ 君よ光よ 星と眠れよ |
| 新青年まえがき人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 新しい時代へ 新しい世界へ 新しい未来へ 新しい地平へ 愛も 恋も 夢も 歌も 人も 街も 君も 僕も 生まれ変わる 新しい頁へ 新しい扉へ 新しい暦へ 新しい歴史へ 空も 風も 夜も 星も 善も 悪も 君も 僕も 生まれ変わる 苦悩越え あゝ 試練越え あゝ 己れ越え あゝ いざ行かん あゝ 新青年 |
| 鏡地獄人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 合わせ鏡に続く 白い横顔愛でる 男ひとり 広い世間を恐れ そっと背中を向ける 男ひとり 合鍵のない城をこさえ 機械仕掛けの影と暮らす 夢の世界を 映しやまない 万華鏡 鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」 恋の苦楽を厭(いと)い 硬い人形撫でる 男ひとり 窓すらもない砦こもり 独り善がりの意匠凝らす 夢の続きを 描きやまない 顕微鏡 鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」 鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」 「地獄!」 「地獄!」 |
| 涜神人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 空に瞬く星が 我の故郷(ふるさと) 十億年の彼方 栄華極めた 征服こそが我の 我たる所以(ゆえん) 小惑星帯なら 爆発させた 我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ 地球を回る月は 我の別荘 六万年の昔 地上に降りた エジプトにバビロニア 司祭を騙(だま)し ピラミッドの秘密を 暴いてやった 我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ 自由という 名のもとに 娯楽与えてやるぞ 豊かという 名のもとに 貨幣授けてやるぞ 崇(あが)めよ 敬え 競えよ 争え 光届かぬ闇が 我の揺り籠 ハルマゲドンの末は 帰りもしよう 堕天使たちを連れて 最後の戦 教えてやろうそれが 亡びの美学 我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ 迫り来る その日まで 悪徳を ふりまくぞ やがて来る その日まで 縛り続けるぞ こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え こぞりて 襲い来る その日まで 害毒を ばらまくぞ すぐに来る その日まで 支配止(や)めないぞ こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え こぞりて |
| 屋根裏の散歩者人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 生きてるふりに 疲れた男 死ぬことそれも いっそう怖い 退屈だけが 人生だよと 屋根裏部屋に 帷(とばり)を下ろす 愛する資格も 愛される素質も 恋する勇気も 厭(いと)われる覚悟も 何にも持たない 異邦人 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 生き抜くことを 恐れる男 猟奇な趣味で 書棚は埋まり 倦怠だけが 膨らむままに 小さな部屋の 扉を開ける 笑みする情緒も 涙する心も 捧げる矜持も 報われる才気も 一つも持てない ろくでなし 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 木枯らしに 肩すぼめ 口笛吹く 後ろ姿 足跡も 残さずに 夜の闇に 消えて行くよ 生き行くことを 忘れた男 路傍の草を むしってばかり 世界への狂気と 自然への呪いと 社会への嫌悪と 善意への皮肉と それしか持てない 局外者 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり |
| 巌窟王人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 日差しの当たらぬ洞窟に 咎(とが)なく捕われ幾年(いくとせ)か 破戒の坊主を輩(ともがら)に 魔道の法力伝えらる 恨み晴らさずにはおくべきか 報い与えずにはおくべきか 願い果たさずにはおくべきか 念彼観音(ねんぴかんのん) 天誅下す 天罰下す 王様 汚水の滴る岩穴に 絶望数えて千早振る ぞべらぞべらした奴原(やつばら)に 目には目歯には歯知らすべし いざいざ出陣の時来たり いよいよ復讐の日は来たり さあさあ宿願の刻来たり 因果応報 天誅下す 天罰下す 王様 嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷(いかずち)落ちろ 嘆きの声合わせ 容赦するな 猛り狂え 遠慮するな 暴れ狂えよ 死臭の渦巻く洞穴(ほらあな)に 幽閉されたはいつの日か 仏の道から外るとも 鬼神の威を借り仇(あだ)討たん ただこの恨みこそ晴らさんと ただこの報いこそ与えんと ただこの願いこそ果たさんと 盛者必衰(じょうしゃひっすい) 天誅下す 天罰下す 王様 嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷落ちろ 嘆きの声合わせ 吹雪よ告げろ 裁きの日が来たと 山鳴り響け 終わりが始まると |
| いろはにほへと人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 乙女の命は短くて 咲いては散りゆく定めなら 桜の色づく時のよに 艶(なまめ)く仕草で舞い踊れ たまゆらの恋でもしよう 男の心は秋の空 晴れのち曇りのにわか雨 雨なら涙の真心を 降らすが男の意気地なり うたかたの夢でも見よう 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 恋路の行方は獣道 鬼にも変われば阿修羅にも 尽きせぬ迷いの道ゆえに なおさら愛しく見えるもの うつせみの歌でも歌おう うつしよの旅を続けよう |
| 宇宙のディスクロージャー人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | ごきげんよう 地球人 愛しあってるかい 土星での 会議なら 今も真っ最中 爬虫類人 いるぞ いるぞ まるで人間 いるぞ いるぞ バッタカマキリ いるぞ いるぞ 生き物だらけ 果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く もうすぐすべてが明かされる 長いこと 働いた 謎の円盤乗り 遊星に 衛星に 時のポータル越え 火星の地下に あるぞ あるぞ 月の裏にも あるぞ あるぞ 南極だって あるぞ あるぞ 秘密基地なら 果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く もうすぐすべてが明かされる もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ 作られてきた時代が 騙されてきた世界が 隠されてきた歴史が 覆われてきた宇宙が ネガティブの 親玉は 爬虫類人たち ポジティブな 存在は 人の覚醒待つ 宇宙誘拐 あるぞ あるぞ 遺伝子操作 あるぞ あるぞ 奴隷貿易 あるぞ あるぞ 陰謀まみれ 果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く もうすぐすべてが もうじきすべてが もうすぐ秘密が もうじき真実すべて 明かされる |
| あなたの知らない世界人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 世界を闇が 包むとしたら 始まりの前の 終わりのしるし 戦のラッパが響くとて 希望の灯火(ともしび)絶やすまじ 数多の災い起こるとも 誇りを忘るることなかれ 自分に 帰れ 心に 戻れ あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ 世界を罪が 覆うとしたら 病の癒える 仄(ほの)かな兆し 悪事のきりなく続くとて 許しの気構えなくすまじ 偽善の仮面の割るるとも 屍鞭打つことなかれ 胸襟(きょうきん)開けろ 心を 開け あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ 古い書物の伝える 約束された王国 心描いた思念が すぐに形で現わる 地上に 花咲く 天国 広い宇宙を旅する 恒星たちの計画 病める人貧しい人 もはや影すら見えない 彼方に 仄めく 天国 世界の時が 止まるとしたら 次元の扉 開いた知らせ 火輪の巨大になったとて この世の終わりと嘆くまじ ラジオの電波の黙すとも 略奪凌辱するなかれ カルマが 返る 報いが 戻る あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ 虚言の嵐が吹こうとも ゆめゆめ流さることなかれ 自分に 帰れ 豪奢な蓄え消ゆるとも みだりに命を捨つなかれ 心に 戻れ |
| 地獄小僧人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | ナカジマノブ | 人間椅子 | オイラの生まれは 地獄の河原 罪業背負って 闇から闇へ 亡者の群れ 刈り取るのさ 恨めしや 恨めしや 怨霊たち 鎮めるのさ 口惜しや 口惜しや 地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ オイラの行くとこ 惨事が起こる 血潮は飛び散り 悲鳴絶えない 幽鬼の影 成敗する 無念なり 無念なり 悪霊ども 討伐する 小癪(こしゃく)なり 小癪なり 地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ これでもか オイラの背中にゃ 地獄が見える 沸き立つ大釜 消えない業火 死霊ならば 観念しろ まだまだじゃ まだまだじゃ 亡霊なら 成仏しろ これしきか これしきか 地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ あた あたた 「あたた地獄」 はは ははば 「かかば地獄」 ふふ ふふば 「虎虎婆(ここば)地獄」 八寒地獄 |
| 地獄の申し子人間椅子 | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 地獄にはやかましい奴ばかり 札付きの荒くれが堕ちてくる 串刺しで燻(いぶ)されて笑ってる ばかでかい音楽で南無阿弥陀 歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ 地獄には奇天烈な奴ばかり したたかな曲者が堕ちてくる 磔(はりつけ)で炙(あぶ)られて笑ってる 大袈裟な音楽で南無阿弥陀 歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ 地獄には好色な奴ばかり 因業なあばずれが堕ちてくる 生首で晒(さら)されて笑ってる 狂おしい音楽で南無阿弥陀 歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ |
| 月のアペニン山人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 幸せをつかむにはあまりに か細い指 喜びを抱くにはあまりに か弱い腕 ただ僕のかたわらで静かに 眠れる人 秋の夜の新月の空より か黒い髪 冬の夜の新雪の道より 白い素肌 ただ僕の目の前で幽かに 微笑む人 この星に生まれ 束の間に出会い 語り足りぬまま 愛し足りぬまま 遠ざかる人よ 悲しみを拒むにはあまりに 小さい背(せな) 優しさをもらうにはあまりに 冷たい頬 ただ僕の腕の中何かを 夢見る人 にび色の湖の底より 深い瞳 薄色のあじさいの花より 淡い化粧 ただ僕の肩ごしにどこかを 見つめる人 同じ時生まれ 同じ星見つめ 分かり合えぬまま 愛し合えぬまま 走り去る日々よ 月のアペニン山が遠くで 光っている 月のアペニン山が無言で そびえている |
| 暗夜行路人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 長の人生例うなら 後ろ戻れぬひとり旅 曲がりくねって枝分かれ 上り下りのいばら道 なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり 好いた人とは遂げられず くじけた途端行き止まり 傍若無人振る舞えば 天の仕打ちの雨が降る なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり 明日見れば 今日が消える 昨日見れば 今日が終わる 喰いしばれ 起き上がれ 立ち上がれ 歩き出せ 幸せの待つ行先は 誰も教えちゃくれはせぬ 迷いながらもその足で 地べた踏みしめ進もうよ なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く |
| 無情のスキャット人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | この世に天使がいるものなら 私の頬にも恵みをくれ 報わることない労苦背負い 日陰に佇むこの私に 天翔る日は来るだろか 陽の目を見る日あるだろか 天使様 シャバダバ‥‥ どこかに女神が潜むのなら 私の額(ぬか)にも微笑をくれ 勝利のワインの味も知らず 恋すら実らぬこの私に 美酒に酔う日は来るだろか 愛を抱く日あるだろか 女神様 シャバダバ‥‥ 空に数多星が光る 誰も彼も星の御許(みもと) 千の願い胸に膨らませ ルルル‥‥ いずこか仏が御座(おは)すのなら 私の元にもお慈悲をくれ めぼしい物など何も持たず 侘びしく 寂しく しくじりばかりのこの私に 満ち足りる日は来るだろか 夢の叶う日あるだろか 仏様 シャバダバ‥‥ 私の命に光を 私の明日に光を すべての命に光を すべての明日に光を |
| 地獄への招待状人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | まんず地獄はいいどごだ 飯(まんま)なんぼでも食(か)へでける 湯さ浸かれば真っ赤っか 糞(ばば)その辺さ垂れ流し あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ まんず閻魔はいい奴だ えふりこぎはお呼びでない 首チョンパに鬼ごっこ 見(め)っけ女(あま)っこオッペケペー あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ まんず鬼達いい人だ ぶった斬りして笑ってる なんぼ臓腑(はらわだ)取られでも 死んでいるがら死なねんだ あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ |
| 悪徳の栄え人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 悪の華など おひとついかが どぎつい色の 食虫花です 婦女子も惑う 爛れた匂い 働くなかれ 青年ならば 退屈こそを 愛しなさい 頽廃だけを 目指しなさい ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え 毒の水など いっぱいいかが 天上色の アブサントです 絵描き好みの 鼻つく薫り 足は千鳥に 心は千代に 正直者を 蔑みなさい のらくら者に 憧れなさい ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え 欲望の森を抜けて どうぞ 禁断の果実園へ 享楽の夜を越えて どうぞ 背徳の御神殿へ ふしだらな歌を歌い どうぞ 自堕落な舞踏会へ 冒涜の言葉吐いて どうぞ 悪徳の感謝祭へ 道徳などは 厭いなさい 道楽ならば 励みなさい ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え 悪徳が忍び寄る 悪徳が迫り来る 悪徳が爪を磨ぐ 悪徳がほくそ笑む |
| 悲しき図書館員人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 本の虫とかいうのは 誰をおいても彼しかいない 娘の影を追うより 目録の中愉悦に浸る 寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員 マルキ・ド・サドに溺れて シェイクスピアと人生語る 春夏秋の息吹は ワーズワースを読んだら足りる 寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員 戦の声が聞こえる だけど彼奴(あいつ)は書棚にひとり 心配事といったら 読書眼鏡は割らないように 寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員 |
| 宇宙からの色人間椅子 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 悍(おぞ)ましいほどの時空を閲(けみ)し 宇宙の果てから 忌まわしいまでの気配に満ちて 暗愚は訪(おとな)う 輪廻を抜けて 次元を越えて 恐怖を撒き散らす フォトンベルト乗って 地球を搦(から)め取る アセンション嘯(うそぶ)き 堕落を仄(ほの)めかす チャネリング装い 禁忌を 唆(そそのか)す テレパシー囁き 宇宙からの色 黄泉からの色 狂おしいほどの光芒放ち 破壊を嗜(たしな)む 呪わしいまでの冷気を湛(たた)え 血肉を貪る 倫理の外で 狂気の淵で 科学を嘲嗤う ワームホール潜り 希望を打ちのめす ダークマターすす啜り 病を蔓延(はびこ)らす オールトの雲から 死霊を呼び寄せる カイパーベルトから 宇宙からの色 黄泉からの色 形なき 代物 名前なき 化け物 黄泉 闇 黄泉 闇 姿なき 禍(わざわい) 救いなき 存在 黄泉 闇 黄泉 闇 邪悪を解き放つ ホロスコープ廻し 虚空を知ろし食(め)す スペクトル操り 銀河を弄(もてあそ)ぶ タキオンの海から 悪夢を差し招く ゲヘナの彼方から 宇宙からの色 黄泉からの色 宇宙からの色 闇からの色 宇宙からの色 黄泉からの色 |