「渚にキッス」ができるまで

 2026年7月8日に“ジ・エンプティ”がDigital Single『渚にキッス』をリリースしました。精力的にライブ活動を行い、注目を集める彼らの最新作は、ジ・エンプティ初のサマーソング。寄せては返す波のように揺れ動く“男女の関係性”を表現した楽曲です。甘さと切なさが混在するリアルな歌詞が胸を締め付けながらも、ジ・エンプティらしく明るく照らしてくれる夏曲となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“ジ・エンプティ”のトクナガシンノスケによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「渚にキッス」にまつわるお話です。この歌ができるまでの軌跡、曲に対する思い。そして、とくにお気に入りのワンフレーズは…。ぜひ、今作とあわせてエッセイをお楽しみください。



今年の春に「桜ハナビラ」という曲をリリースさせていただきました。とても好評だったので嬉しくなった勢いで夏の曲も作っちゃいました。
 
思い立ってから曲のほとんどが完成するまでにかかった時間は恐らく1時間程度。
個人的にスラスラ浮かんだ曲の方が良いモノが出来やすいと思っています。曲の方からその曲が秘めている歌詞やメロディ、ビートやコードを教えてくれる、不可抗力で落ちてくるような感覚です。新曲「渚にキッス」もそうでした。本当に運がよかったです。ありがとう渚。
 
歌詞の登場人物は2人の男女のみ。僕の頭の中では年齢も容姿もお互いの矢印についても答えはありますが、聴き方は自由です。過去の自分と重ねても、世界観を自分なりに想像しても構いません。とにかく気に入ってくれると嬉しいです。
 
自分の作った曲というのは子供のような感覚に近く、曲の良いところばかりみえてしまうモノでついつい甘やかしてしまいます。出来上がったら友達や家族に聴かせて「いいでしょ」って自慢したいんです。後から問題点に気づいても結局そこも愛せたり。今回も可愛い子が生まれたので大事に聴いてほしいです。
 
個人的に好きな部分はラストの<あなたは私の夏 ひどい生活 誰よりも熱く>です。
 
曲の気に入った部分をちゃんと覚えておくと、自分の好きを大事に出来ている気になれるのでおすすめです。
 
今年も夏が来ますね。
 
<ジ・エンプティ・トクナガシンノスケ>



◆紹介曲「渚にキッス
作詞:トクナガシンノスケ
作曲:トクナガシンノスケ