2026年7月2日に“Omoinotake”が新曲「FLASHBULB」をリリースしました。TVアニメ『花ざかりの君たちへ』 第2期オープニングテーマに描き下ろされた楽曲。瞬間的な光のような青春時代の煌めき、<君>がいるからこそ輝き出す日々の情景や感情を、駆け出したくなるようなサウンドにのせて歌った楽曲となっております。
さて、今日のうたではそんな“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「FLASHBULB」にまつわるお話です。青春をテーマに曲を書いているなか、ずっと頭の中にあった中学時代のあの音や景色、感情とは…。
中学。終礼が終わってすぐ、チャリで和田楽器まで駆け出す。
◆紹介曲「FLASHBULB」
作詞:福島智朗
作曲:藤井怜央
中学。終礼が終わってすぐ、チャリで和田楽器まで駆け出す。
楽器を持ってる日もあれば、持ってない日もあった。
とにかく放課後に和田楽器。行けば誰かしらと会えたから。
だいたい15分くらいの道のり、漕ぎまくる、中学生特有の爆走。
後ろから「ぜぇぜぇ」と呼吸音が聴こえる。
一人だけ「走り」で追従してる男がいる、森脇だ。
森脇は家が理不尽に遠かったから、バス通だった。
音楽が大好きで、すぐに仲良くなった。
一緒に和田楽器に通い詰め、ついにギターを買うまでに至った。
雨の日も風の日も雪の日も、森脇は走った。
信号待ちで「大丈夫?」と声をかけるけれども、
全然大丈夫そうじゃない声で「大丈夫です…!」と言い切る男だった。
大人になった今でも、連絡を取り合う数少ない親友だ。
「青春」をテーマに、この曲を書いてる中で、いつも頭の中にいたのは
「ぜぇぜぇ」と鳴る呼吸音、冬だって汗ばんだ姿、VANSの足音、
ダサくて付けたくなかったヘルメット、大好きな音楽が在る場所へ、
大好きな友達と向かう時の、胸の高鳴り。
そんな帰り道の風景だった。
それはまるで写真のように、笑ってしまうくらい鮮明に、
僕の中に在り続ける、一瞬の輝きの連続だった。
P.S.森脇へ。
たまにチャリより早く走ってた日、あったよね。気のせいかな。
陸上部入ってたら、多分天下取れてたんじゃないかと、今になって想うよ。
<Omoinotake・福島智朗>
◆紹介曲「FLASHBULB」
作詞:福島智朗
作曲:藤井怜央









