2026年6月24日に“SUPER BEAVER”がニューアルバム『人生』をリリース!今作には、ドラマ『バニラな毎日』劇中歌「片想い」、ドラマ『バニラな毎日』主題歌「涙の正体」、フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング「主人公」、映画『金子差入店』主題歌「まなざし」、『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』主題歌「燦然」、フジテレビ系2026 アスリート応援ソング「生きがい」の既発シングル曲に加え、新曲を含む全12曲を収録。
さて、今日のうたではそんな“SUPER BEAVER”の柳沢亮太による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、アルバム『人生』にまつわるお話です。17歳の自分が抱いていた憧れと不安、夢と現実の狭間で揺れながら歩んできた20年。その先を見つめる今、思うことは…。
バンド結成から20年を超えた。
バンド結成から20年を超えた。
結成時の高校2~3年生の頃といえば、大半が大学や専門学校等への進学準備に勤しみ、いつまでも来ないような気がしていた「将来」が急に現実味を帯びて迫ってきた頃。
強く願い続けてさえいれば叶いそうな気がしていた「夢」やその類が、よく見ると険しい様相をしていて、遊び半分や何となくで叶うものではないことをきちんと理解し始めた頃。
急に怖くなったことを憶えている。不安で仕方なくなった。
自分はどう生きていくのか。どうなるのか。
プロになれるのだろうか、成功できるのだろうか、そもそもプロって、成功って何だろう?
それでも、進学はしないと決めていた自分にできることは、今日ここには戻って来られないことを意識しながら、その頃なりの覚悟を賭して未知へと進むことだけだった。
それからチャンスや、チャンスのようなものが目の前に現れる度に「次はない」と思いながら手を伸ばしたけれど、実力不足で届かなかったり、掴んだつもりが偽物だったり、そもそも騙されていたりと、幾つもの初めてを経験した。
しっかりと、現実は甘くなくて、ちゃんと厳しかった。
自分にとって過去一番の努力で立ち向かっても、まだまだ足りないのだと思わされる日々ばかりだった。
そうして20歳を過ぎた頃には明確な挫折を味わった。
幼い頃に見た憧れは、今輝いているあの人は、どれほどの努力の上に立っているのだろう。
どれだけの時間を費やしたのだろう。どれだけ削ぎ落とし、どれだけ向き合ったのだろう。
自分の現在地とを見比べると途方もなさすぎて「だめだ、間に合わない」そんな気持ちに苛まれることばかりだった。
もう随分と進んできてしまったけれど、この道を進むことを放棄すればこの苦しさからは解き放たれる。
諦めてしまおうか。辞めてしまおうか。
でも、じゃあ今日まで積み上げてきた経験、懸けてきた時間を棄ててしまうのか?だとしてこれから何をやりたいというのか。
自問自答を繰り返し、その度に結局自分を諦めたくない気持ちが勝った。
自分を信じて期待することをやめたくなかった。
それをしたら、何というか、全部が終わってしまう気がして。寂しすぎるじゃないかって。
叶うかわからないからやらないのではなく、叶うまでやり続けてやれよと、自分自身にハッパをかけ続けた。
そんな日々を懸命に過ごすうちに、バンド結成から20年を超えた。
10代から20代へ、20代から30代へ、子どもから大人へ、夢から現実へ。
二度と戻れない日々を、もう一度は味わえない時間を、成功するか否かわからない未知を進み続ける。
いつ始まりを意識するかだけで、思えば意識した日からずっと一世一代の大勝負を、今も、し続けている。
生きている限りまだ終わりきっちゃいない。
あれこれ考えようと結局今を生きる他にはない。昨日も明日も生きられない。
成りたい自分に成るべく今を生きる他にはない。
望むなら、動く。放っておいて叶う何かは、やっぱりないと思う。
全てに意味があるだなんて思わないけれど、通過した全ての時間の上に今日、生きている。
銘々に、誰かではなく唯一自分の命を生きる。日々の暮らしのために働き、生活する。
自分が思い、自分が願い、自分が動き、自分が発しながら、社会と共に生きる。
あの日の17歳が37歳になった。大人になったんだ。
向こう20年を考えたら次は57歳、さあ自分はこの先をどう生きようか。
SUPER BEAVERとして音楽し続けながら、パッと一言じゃ言い表せられない大切と共に生きたい。
簡単じゃないとわかるからこそ自分の全部を賭したいと思っている。
あなたは今何を思うだろうか。
大袈裟な話ではなく単純に、自分が、誰かが、人が生きる今日について。
人生について。
<SUPER BEAVER・柳沢亮太>
◆ニューアルバム『人生』
2026年6月24日発売







