これは私たちの歌であり、みんなの歌だった。

 2026年4月29日に“Hakubi”がニューシングル「KAZE」をリリースしました。タイトル曲は、レジェンドジョッキー・武豊騎手の現役40周年を記念して制作されたアニメーション武豊デビュー40年記念ムービー『The Derby Dream Goes On ~鳴りやまないダービーの夢』のために書き下ろされた楽曲となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“Hakubi”の片桐による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、タイトル曲「KAZE」にまつわるお話です。曲を書き進め、完成させ、リリースし、ライブで歌う。そのなかで生まれてきた新たな思いとは…。



Hakubiの新曲「KAZE」は、武豊騎手のデビュー40年記念アニメーションのために書き下ろした楽曲なのだが、曲を書き終えて、配信リリースをしてから一ヶ月たった今は、少し違う想いが生まれてきた。この曲は武豊騎手だけの歌ではなく、自分を信じ進んでいく全ての人の歌になった。そう思った。
 
日々の鍛錬と戦いにより選ばれた一握りのジョッキーにしか立てない舞台に立ち続けている武豊騎手は、私には到底想像ができないくらいの重圧の中で戦い続けてきた。そんなレジェンドの気持ちが私にわかるのだろうか、と、この話をJRAの方からいただいた時、怖いと思ったのが正直なところだった。
 
ところが、武豊騎手について調べていけばいくほど、周りの雑音ではなく、自分自身を信じる、見失わない。そんな武豊騎手の強い言葉に動かされ、曲を書き進めていた。
 
武豊騎手のように、全てを跳ね返すように強く逞しく生きれない!なんて思ってしまうのは私だけではないのだと思う。もしかしたら、本当は自分を信じたい。けれど、信じるのは怖い。だから迷いながら進むのかもしれない。
 
この曲の中で一番最後にできた<信じてるよ君となら、信じてるよ僕らなら>という部分の詞とメロディーが生まれた時に、「これは私たちの歌であり、みんなの歌だった。」と、気づいた。
 
自分自身との戦いの毎日だけれど、独りじゃない、確かに誰かと生きている。そんなひとりひとりの歌。
もっと自分を信じてあげたい。自分の信じた仲間を信じたい。そんな思いが込み上げてきた。
 
初めて歌ったライブの時には、一緒に音を奏でてくれている仲間たちがいることと、目の前に信じてくれるみんながいてくれることが、楽曲とリンクし、自然と涙が出ていた。
 
そんな曲に出会わせてくれた、武豊騎手に心から感謝しています。
「KAZE」はまだ旅の途中の曲です。武豊騎手の未来を、私たちHakubiの未来を、そしてこの曲を聴いてくれたあなたの未来を、一緒に見続けていけたら嬉しいです。
 
<Hakubi・片桐>


◆紹介曲「KAZE」
作詞:片桐
作曲:Hakubi