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  • SCANDAL
    人生何があるかわからない、まだ死ねない。
    人生何があるかわからない、まだ死ねない。

    SCANDAL

    人生何があるかわからない、まだ死ねない。

     2023年10月4日に“SCANDAL”がニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」をリリース! 表題曲「ハイライトの中で僕らずっと」はMAMIが作詞・作曲。リスナーと共に過ごす瞬間が今までもこれからの人生のハイライトであるようにというバンドの願いと、17 年続けてきたバンドとして過去も未来も背負っていく覚悟が込められております。そして、カップリングにはTOMOMIが作詞・作曲を担当した新曲「CANDY」が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな“SCANDAL”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのはMAMIです。タイトル曲「 ハイライトの中で僕らずっと 」に込めた想いを明かしていただきました。歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 私たちSCANDALは今年の8月21日で結成17周年を迎え、その年数が同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)としてギネス世界記録に認定されました。   数年前から記録にチャレンジしてみるか~なんて冗談混じりで話していたことが現実になり、まさか自分がギネス世界記録の保持者になるとは思ってもいなかったのでビックリな人生ですが、本当に携わってくださった皆様、応援してくれているファンのみんなに感謝の毎日です。   そんなチャレンジをしていた中、去年行った北米ツアーでコロナに罹ってしまいツアーの公演キャンセルと海外のホテルでの療養を経験しました。その時生まれて初めて『人生何があるかわからない、まだ死ねない』と本気で思いました。   その出来事をきっかけに、私たちがどんな気持ちで活動していて、どんな覚悟を持って音楽をしているのか、そして決して順風満帆ではなかった17年だったけど、どんな時もどんなことも確実にSCANDALというバンドのハイライトであった事を改めて受け入れた、これまでの17年とこれからの私たちの覚悟を謳った「ハイライトの中で僕らずっと」という曲を作りました。   生きていれば苦しいことも辛いこともムカつくこともたくさんあるけど生きてなきゃ感じられない感情だし、嬉しい楽しいと思うことも含め、命果てるまで全ての出来事が一人一人の『人生』という作品にとってのハイライトである、と思って聴いてもらえたらと思います。   ドラマとか映画とかアニメや漫画でも主人公って色々あるじゃない。最悪でも最高でもあのシーンがなかったら今に繋がらない!っていうやつ、の『あのシーン』を私たちは私たちの人生の主人公として経験してる最中だと思うんです(と思うことでブチギレ案件があっても多少落ち着けます笑)。   死ぬまでひとつも何も起こらないなんてことは少ないと思うから、何があってもこれはハイライト!と思って日々生きようね!   <SCANDAL・MAMI> ◆紹介曲「 ハイライトの中で僕らずっと 」 作詞:MAMI 作曲:MAMI  ◆ニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1.「ハイライトの中で僕らずっと」 2.「CANDY」

    2023/10/02

  • 新山詩織
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    新山詩織

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     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第10弾です。綴っていただいたのは、日常のなかの「?」のお話。いつどこでついたのかわからない、小さな跡や染みを見つめて考えることは…。今回も音声版がございます。本人の朗読も併せてお楽しみください。 ついこの間、左手首を見たら 小さな小さな火傷のような跡があった。   ハテナはてなの頭で これまでの1日の流れや昨日の出来事を辿ってみるも そんなことになる状況など一度もなかった。   強いて言うならば、久しぶりに揚げ物をしていた時 油がピッととんできた可能性が高い。   とある日に、いつものお気に入りのジーンズを履いて外に出た時。   お昼がてらベンチに座り一息つきながら ふと、下を見たら   膝のあたりに、白いような、茶色いような はたまた黒いような色が染み付いていた。   はたいてもそれは取れず 人目にもしっかりわかるよう濃いめについていたので 少し恥ずかしかった。   しかし、一体いつなんだろう 転んでもないし、風に吹かれてもないし 森や林の中を入ったわけでもないし… 再びハテナはてなの頭だった。   特に多いのが、歯磨き粉。   鏡を見ながら、隙間なくしっかり磨いているし 飛び散るようなことなんて何もしてない、なのに   “一体どうしたらこんなところにつくの?” ということが、かなり起こりうる。   そんな感じで、どんなに気をつけていても、意図していなくても 気づかずに誰かを傷つけてしまっていることもあるかもしれない。   でも、そんな風に気にしていたら生きていけないし その時はその時で対処して行くしか無いよね 人ってそういう生き物なんだって、自覚しながら   “なるようになる”で、生きていくんだ。     <新山詩織> ◆新山詩織 アコースティックLive 2023 ~夏の終わり Vol.02 https://niiyama-shiori.com/live_event/2023/08/2930/ 出演:新山詩織(Vo,Ag) / 和久井沙良(Pf,Key)   10月14日(土)北海道・札幌 くう OPEN 15:30  START 16:00 公演に関するお問合せ:マウントアライブ  011-623-5555   10月15日(日)東京・目黒ブルースアレイジャパン <1st> OPEN 15:00  START 16:00 <2nd> OPEN 18:30  START 19:30 公演に関するお問合せ:目黒ブルースアレイジャパン  03-5740-6041   10月21日(土)愛知・BL cafe OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サンデーフォークプロモーション  052-320-9100   10月22日(日)大阪・ヒルズパン工場 OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サウンドクリエイター  06-6357-4400   ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/

    2023/09/29

  • MOSHIMO
    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。
    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。

    MOSHIMO

    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。

     2023年9月20日に“MOSHIMO”がニューアルバム『CRAZY ABOUT YOU』をリリースしました。今作は新曲6曲に加え、映画主題歌「諸行無常ディスティニー」「さよならエリュマントス」を含めた既存曲4曲の全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“MOSHIMO”の岩淵紗貴による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 やなこった 」にまつわるお話。たくましく生きている女の子も、ちょっと油断している男の子も、ぜひ歌詞とエッセイを併せてお楽しみください。 「 やなこった 」   この曲は『CRAZY ABOUT YOU』の中で個人的に一番好きな曲です。   作り始めは鼻歌からできました。 一瀬と一緒に曲作りをしているのですが、 「ALだしね~~どんな曲作ろっか~~」 など話していて   「女の子ってそんないい奴じゃないし、みんな計算高いし、それなりに嘘ついて生きてるし、素直になれる曲がいいな~」   って頭の中に浮かんで「やなこったぁ~やなこったぁ~~♪」と歌って出来上がった曲です!!   それが悪いわけではなくて私もそうだし、 肯定派なので作った楽曲になります。     男の人がダメな部分を歌った楽曲って 「可愛い」とか「なんかグッとくる」ってなるけど なかなか女の子のゲスな部分の楽曲って少ないなと思うんです。     <次の彼 次の彼 目星は付いてる さよなら>   ってあながち間違いじゃないと思うんですよね笑。   どうせ女の子の方が好きで油断してる男性とかよく見かけるんですが   「あ~~あ、、、知らないぞ。女の子ってたくましいぞ」って思う瞬間がめちゃくちゃあるんですよね笑。     愛想尽かされるのってどっちなんでしょうかね?!って曲です。   都合よく生きたくなる理由もあるからさ、、、 察してよって言いたくなることがこの世の中にはたくさんたくさんあるから 素直に歌えた楽しい楽曲です。   ライブの定番曲になるといいなって思ってます!!!   <MOSHIMO・岩淵紗貴> ◆紹介曲「 やなこった 」 作詞:岩淵紗貴・一瀬貴之 作曲:岩淵紗貴・一瀬貴之 ◆NEW ALBUM『CRAZY ABOUT YOU』 2023年9月20日発売   <収録曲> 1.君に夢チュウ 2.成敗 3.さよならエリュマントス 4.少年少女 5.やなこった 6.深夜0時 7.SAD GIRL 8.アナタダケ 9.恋のディスマッチン 10.諸行無常ディスティニー

    2023/09/28

  • ヤングスキニー
    あの時ウザかったあいつも多分きっと。
    あの時ウザかったあいつも多分きっと。

    ヤングスキニー

    あの時ウザかったあいつも多分きっと。

     2023年9月27日に“ヤングスキニー”がメジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』をリリースしました。「君の街まで」や「愛すべき日々よ」などのタイアップソングや、すでにライブでも人気の高いアッパーなロックチューン、インディーズ時代の再録楽曲も含むバンドの勢いをみせる全5曲収録のEPとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作の収録曲「 愛すべき日々よ 」にまつわるお話です。みなさんにとって“友達”とはどんな存在ですか? また、どうしても“嫌なやつともうまくやらなければならない”としたら…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 僕が1番好きな言葉は、「俺の友達はみんなゴミなやつだけど、そんなところも愛せるのが友達なんじゃないかな」という親友の言葉です。   お久しぶりです。ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)です。新曲「愛すべき日々よ」について書かせていただきます。   この曲は、江崎グリコ「セブンティーンアイス」キャンペーンソングとして、タイアップの書き下ろしをしたのですが、そうはいえど自分の想っていることを連ねた曲になりました。   今回は、僕の思う友達と、ウザいやつとの関わり方、的なやつを伝えられたらいいなと思います。   皆さんに友達と呼べる人はいますか?   まあ大体の人がいるとは思います。僕も多くはないですが、数少ない人と深い関係を築いて、心から友達と呼べる人がいます。でもどんなに仲の良い友達でも、人間だから、生きていく上で分かり合えないことはあります。理解できないこともあります。でも僕は、友達だったら何をされても許せる気がするんですよね。   「あの時ウザかったあいつも多分きっと」僕と同じ部分があるに違いないから。   でもこう思えるのは、そいつが信頼できる友達だからだと思います。やっぱり赤の他人に、嫌なことをされたら、そんな簡単には受け流せないし、許せるわけじゃないんです。   だから僕はこの曲のような人になりたい。どんなに赤の他人でも、“同じ人間なんだから”って思って許せる心の広い人間になりたいって思いながらこの曲を書いた気もします。   ちょっと話題は変わりますが、最近僕は、赤ちゃんの動画を見るのが好きなんです。赤ちゃんが可愛いくてたまらなくて、癒されてます(笑)。でもふと思うんです。赤ちゃんは、ブサイクでも可愛いって言われる。鼻水を垂らしてても、愛おしく見える。でも大人になるとそうはいかないんです。なんでなのでしょうか。いつを境に、ブスって言われてしまうようになるのでしょうか。   まあだから僕は、なんか嫌なことがあったら、「あいつも小さい頃は可愛かったんだし、鼻水垂らして泣きじゃくって、オムツも履いてたんだよな」とか考えたりしてます。ちょっとはマシに見える気がします。   全ての人と仲良くなれるわけはないし、なる必要はない。大切な奴が1人でもいれば、十分。でも世の中を生きてく上では、嫌なやつともうまくやらなければならないらしいから、そんな時に悩んだら僕のアドバイスを思い出してみてください。   <ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)> ◆紹介曲「 愛すべき日々よ 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆メジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』 2023年9月27日発売 <収録曲> 01. 君の街まで 02. 愛すべき日々よ 03. 君じゃなくても別によかったのかもしれない 04. 愛の乾燥機 05. 8月の夜 (2023 ver.)

    2023/09/27

  • a flood of circle
    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。
    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。

    a flood of circle

    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。

     2023年9月13日に“a flood of circle”が新曲「ゴールド・ディガーズ」をリリースしました。同曲は、ホリエアツシ(ストレイテナー)がプロデュース。MVの映像ディレクションはShun Mayamaが担当。佐々木亮介(Vo)からMayamaへのラブコールにより実現したMVでは、なんとメンバー全員が“学ラン”を着用するという、これまでのa flood of circleからはかけ離れたビジュアルとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“a flood of circle”の佐々木亮介による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ゴールド・ディガーズ 」にまつわるお話です。自身のストレイテナーとの出会い。そして、ホリエアツシと共に曲を作っていくなか学んだことは…。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 1 「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。 自分がストレイテナーの曲を初めに聴いたのは高校生の頃、2003年の「TRAVELING GARGOYLE」で、東京江東の実家で何気なく付けていたテレビからミュージック・ビデオ(当時はプロモーション・ビデオという、もっとドライな言い方だったけど)が流れて来た時だった。 すぐに好きになった。   イントロはシンプルなビートで、ギターが複雑なボイシング(和音を構成する音がすぐには聴き取れない感じ)で隙間を作りながらリフを刻んでいく。 余計なものがない。 ビデオとしては、ヴォーカル&ギターとドラムス、2人のメンバーが海に向かって演奏をぶつけている様を背後からのカメラワークで見せるシンプルなもの。 映像にも余白が多い。 歌い出したヴォーカルのイライラしたような語尾が、17歳の自分の耳に刺さってくる。 何故だろう。 歌詞に出てくるような「レコード」じゃなくて自分の場合は大体中古のCD、もしくはそれをコピーしたMD(知ってる?ミニ・ディスク)だったけど、歌詞に出てくるようにそれらが「散らばった」部屋で寝転がっていたからだろうか。 名前が気になってテレビ画面の左下を見ると「TRAVELING GARGOYLE」と書いてある。 GARGOYLE? なんて読むんだろう。 分からないままサビが来る。 あ、ガーゴイルって歌ってるのか。 あのヨーロッパの古い城の高いところについている魔除けの石像みたいなやつのことかな。 ドラクエのモンスターみたいなやつ。 そんな言葉を冠した曲を、それをサビで叫ぶ曲を、他に聴いたことがない(いやその後だって無い。今、歌ネットの検索欄にGARGOYLEと入力して検索してみたら分かる、これしか出てこない)。 なんだこれ? すごく気持ち良いメロディー。 内側から焦りが溢れ出すみたいに、でもどうにかそのエネルギーをギリギリで制御してリズムを打ち出してるみたいな、力強いビート。 っていうか2人組のバンドなんだ? そんなのアリだったのか。 そのガーゴイルは、次の時計台を目指して飛び去っていくらしい。   後になってこの曲が入ってるアルバム『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』を聴いて、共感と脅威を感じた。   「TRAVELING GARGOYLE」の<雪に埋もれた町>というフレーズもそうだし、ヨーロッパ的なイメージは他の曲でも登場する。 例えば“国境を越える列車”というワードは地続きに小さな国が並ぶ大陸的なものだし、そのせいか鐘/塔/湖とか日本にもあるものさえヨーロッパ的なイメージで伝わってくる。 自分は子供の頃、7歳から13歳までブリュッセルとロンドンで過ごしてきた。 地震がない国では古い建物がものすごくたくさん残っていて、そのせいか良くも悪くも古いものの支配力が強く、城と教会と戦争の跡が観光名所になる。 歴史や文化がゴチャゴチャに混じっていて寛容なところもあるけど、6年間他所者として過ごした実感が自分には残っている。 それと17歳当時に生活していた下町のギャップを、時計台を行き交うみたいに日本語のガーゴイルが繋いで、それも同じ一つの世界だと感じさせてくれた…のか? 話が大袈裟だな、おい。 ただとにかく、それまでどこの生活も長続きしないで所在なく感じていた自分には『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』がとても肯定的に響いた。   今「TRAVELING GARGOYLE」のビデオを見ると、全然顔を映さない背中ばかりの2人の姿が、それだけで世の中に立ち向かっているようにも見える。 実は歌の内容と反対で、どこかへ飛んで行こうというより、自分でい続けようとする決意のような。 そんなバンドは見たことがなかった。     2 ストレイテナーのホリエアツシさんがプロデューサーとして参加してくれて生まれたa flood of circleの一番新しい曲「ゴールド・ディガーズ」。 これを作っていて学んだのは、譜割りにこだわることで生まれるものがあるということ。 「譜割り」って言葉を自分が正しく操れているか怪しいところなんだけど。 例えば歌の譜割りを決める、というと、それはメロディーを形作る音階やリズムの正確な場所を設定すること、だと思っている。 多分。 自分が曲を作る時、一旦メロディーを決めても、その後は歌う言葉次第でメロディーも流動的に変えながら最終的な形を決めていく。 「ゴールド・ディガーズ」を作るにあたって、まあいつも通り歌詞に悩んでいたら、ホリエさんは「歌の譜割りをいい加減にしないで先にちゃんと設定した方が、歌うべき言葉が出てきやすいと思うよ」とアドバイスしてくれた。 実際、メロディを決めて言葉がハマらなかったらメロディを優先して必要な言葉を探し直す、というやり方で今回は挑戦した。 Aメロは全て1拍置いてから歌い出すとかBメロは全て3連符で歌うとか、メロディーにルールを設けて言葉を探したから、その辺りにも「ホリエ節」のようなものを聴き取る耳の肥えたストレイテナーのファンもいるかも知れない。 自分だけで作業していたらもっとイレギュラーでいい加減なメロディーが増えていたと思う。 レコーディングの時もホリエさんが一番こだわっていたのは歌の譜割りだった。 例えばBメロの<だから何だよ>の<だから>のまとめ方とか、サビの後半の語数が多くなってからも一つ一つの言葉を丁寧にメロディーへ収めたり、ホリエさんに調整してもらった。 その結果、今までa flood of circleにありそうでなかった曲に仕上がったし、ホリエさん曰く「面白格好良い曲」が生まれた。     3 a flood of circle「ゴールド・ディガーズ」とストレイテナー「Silver Lining」のリリース日が近かったため、共同でイベントをやったら楽しいだろうと思いついて、「下北沢線路街空き地」という名前の野外スペースを借りて自分とホリエさんによる弾き語りライブを開催した。  その際ストレイテナー「246」を2人で演奏したんだけど、横並びで一緒に歌いながら、自分はホリエさんの歌から溢れ出る「25周年を迎えたバンドマンの凄み」を強烈に感じていた。 「246」は国道246号線にまつわる歌で、この歌の主人公は車を転がしながら人生を振り返っているように思える。 淡々と、時々エモーショナルに進んでいくビートの上で、諦めとも悟りとも取れるような心境を歌にしていく。 ホリエさんはその日「吉祥寺」という曲も演奏していたんだけど、自ら意志を持って望んで変化してきた今のストレイテナーは、「TRAVELING GARGOYLE」のようにどこかに飛び去ったりしないし、時計台も城も湖もない現代東京の街の地面に足をつけて生きている感じがある(ちなみにホリエさんは東京中の美味い店を知っている。超モテそう)。 バンドの歴史はまだまだ途中だとしても、誇大妄想的に壮大なイメージが歌になったファースト・アルバムから、25年間で実際に壮大な景色も勝ち得て、その間の激しい変化も併せて過去を受け止めながら、ただいつもの国道を進んでいくような歌。     4 ホリエさんは普段から優しいし感動的な歌を作る人だけど、常に皮肉や攻撃性を絶やさず心根に持っている節もあって、古くは「Killer Tune」、割と最近だと「倍で返せ!」のような、意味や物語を否定するみたいに作られた乱暴なリフや歌詞も素晴らしい。 「Killer Tune」で歌われる「チュチュンチューン」のニュアンスに満ちている「世の中舐めてる感」なんか、聴いててすごく嬉しくなる。   「ゴールド・ディガーズ」では音も歌詞も(ビデオも)ふざけて作った部分がたくさんある。 自分の生真面目さと不真面目さを理解し受け止めてくれたホリエさんの器の大きさに感服しつつ、生意気を言えば、自分とホリエさんの波長が合っていたから生まれた曲、歌詞だとも思う。 「TRAVELING GARGOYLE」の20年後の話。 <a flood of circle・佐々木亮介> ◆紹介曲「 ゴールド・ディガーズ 」 作詞:佐々木亮介 作曲:佐々木亮介 

    2023/09/26

  • 足立佳奈
    あの日と同じ、予報外れの雨。
    あの日と同じ、予報外れの雨。

    足立佳奈

    あの日と同じ、予報外れの雨。

     2023年9月23日に“足立佳奈”が新曲「この雨がやんだら」をリリースしました。同曲は、9月22日から放送開始のWOWOW連続ドラマW-30『アオハライド Season1』主題歌となっております。さらに、[ADACHI KANA Acoustic Tour "23-24"]を10月に開催することも決定。新アーティスト写真も公開となり、新たなフェーズへと向かう足立佳奈を表現した写真に。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲 「 この雨がやんだら 」 にまつわるお話です。この歌の裏側には、一体どんな物語が息づいているのでしょうか。歌詞と併せて、<私>の揺れ動く感情と見つめる景色をお楽しみください。   チャイムがなった。   私たちと割と年齢の近いポロシャツの似合う先生が、 次の小テストの範囲を告げて教室を去った。   クーラーが壊れていて、扇風機が4台部屋を囲むように設置してある。   あつい。   黒板を消される前にノートに写さないと。 いつもこの調子だ。 授業はまともに受けているつもりだけど、 歴史上の人物の名前がなかなかの長さのカタカナだったり、 同じような漢字だったりで私だって大変なのだ。   急いで次の授業に向かう。 移動教室が1番苦手、仲の良さが目に見えてわかるから。 私は1匹狼になんてなれない。 嫌われないように、みんなに合わせて、 なんとかうまく輪に入れてもらって廊下を歩く。   そんな私はクラスメイトに恋をしている。 自分とはまるでタイプが違う。   少し前に、放課後に資料をまとめてて、 いつもより2時間も帰るのが遅くなった日、 帰りのバスを待ってたらそこにふと彼が現れた。 気にもとめてなかったけど、そんな時、急に雨が降ってきた。 バス停の屋根の下で2人。   雨のいたずら。   その日から少しずつ話すようになって、自然と意識するようになった。 彼もきっとそう。   移動教室の時、廊下で彼が何となく私の半径2mのところにいたり、 教室で何度も目があったり、 放課後同じバスで帰ったり。   そして2学期が始まった。   お昼時間になり、クラスに嫌な空気を感じた。   成績は決して良いとは言えないけど、 笑顔も声もキュートで物腰の柔らかい彼女に目が止まった。   いつもの女子グループに入らず、1人でお弁当を食べている。 誰も彼女と話そうとしない。 私はすぐに分かった。 こういう時は知らん顔する方が賢明だ。   いつも嫌われないように輪の中に入れてもらっている私が、 今ここで彼女に話しかけたりなんかしたら… 私の学校生活に支障が出るに違いない。 でもこんな空気は気分が悪い。耐えられない。   「一緒にたべよ。」   私はほんの小さな勇気をふりしぼって声をかけていた。   それからは、分かってたけど、 移動教室の時一緒に歩いてくれた友達は、 私を輪の中にいれてくれなくなった。 おはようもバイバイも返事がなくなった。 どうしていいか分からなくて、 誰もいない帰りのバス停で1人になると、 私の心の中だけ雨が降ってるみたいだった。   でも頑張った私。 彼女は私の言葉で少し笑顔になってくれたから。   やっほ。 聞き覚えてのある声がして、 急いで顔をつくる。   ドラマのワンシーンみたいな彼の登場が、 よく考えたら出来すぎててなんかちょっと笑えた。 彼なりの気遣いだったのかもしれない。 今の私には嬉しかった。   ぽつぽつ   あの日と同じ、予報外れの雨。 彼と目が合って思わず笑った。 自然と2人は手を繋いでいた。 もう何本バスを乗らずに見送っただろう。 あと少しだけ。   今ならこの気持ちを言葉にできるかもしれない。 ちゃんと伝えよう。 この雨がやんだら。   < 足立佳奈> ◆紹介曲「 この雨がやんだら 」 作詞:Carlos K.・足立佳奈 作曲:Carlos K.・足立佳奈

    2023/09/25

  • MOSHIMO
    推しがいるだけで。
    推しがいるだけで。

    MOSHIMO

    推しがいるだけで。

     2023年9月20日に“MOSHIMO”がニューアルバム『CRAZY ABOUT YOU』をリリースしました。今作は新曲6曲に加え、映画主題歌「諸行無常ディスティニー」「さよならエリュマントス」を含めた既存曲4曲の全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“MOSHIMO”の岩淵紗貴による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 君に夢チュウ 」にまつわるお話。あなたにとっての「推し」を頭に浮かべながら、エッセイと歌詞をお楽しみください! 「 君に夢チュウ 」 今回10曲入りのアルバムを久しぶりにリリースしました!! その代表曲にもなっている楽曲です。   この曲は所謂「推し活」の曲です笑   好きなアーティストや野球選手で好きな人(推し)の事を思って書きました。   現代ってバンドでも「推し」というワードが入ってきているけど 単純に自分の趣味や好きな気持ちに従順なんですよね!! 私もかなりオタク気質ですからめっっっっっちゃ分かります!!   昔、追っかけもしていてツアーついて回ってましたもん!!笑   今はヤクルトスワローズが大好きですが、暇があれば試合見に行くし   選手が調子いいと、活躍すると心から嬉しいし、何か調子が悪いとめちゃくちゃ心配になります。   ちょっとチームのことをSNSで悪く言われてると、「そんなこと毎日チェックしてから言ってよ!!ちゃんと見てたらそんな意見にならないよ!!」って普通に思いますし、、、笑   「推しがいるだけで」 本当になんか頑張れちゃうし、なんか毎日充実してるし それだけではっぴ~~~!!みたい!!   もちろん、それだけではないですけどね。 厄介オタクと言われるものではないんですが、やっぱり嫉妬したりもありますし!!笑   これを見てくれている人の「推し」が人でなくてもいいし もしかしたら子どもとかペットかもしれないし!! あなたの「推し」に当てはめて聞いていただけると より楽曲が楽しく聞いていただけるんじゃないかなと思っています!! <MOSHIMO・岩淵紗貴> ◆紹介曲「 君に夢チュウ 」 作詞:岩淵紗貴・一瀬貴之 作曲:岩淵紗貴・一瀬貴之 ◆NEW ALBUM『CRAZY ABOUT YOU』 2023年9月20日発売   <収録曲> 1.君に夢チュウ 2.成敗 3.さよならエリュマントス 4.少年少女 5.やなこった 6.深夜0時 7.SAD GIRL 8.アナタダケ 9.恋のディスマッチン 10.諸行無常ディスティニー

    2023/09/22

  • クジラ夜の街
    裏会話
    裏会話

    クジラ夜の街

    裏会話

     2023年9月20日に“クジラ夜の街”が配信シングル「裏終電・敵前逃亡同盟」をリリースしました。同曲は、現代社会に贈る「背中を押さない」メッセージソング。ワンマンライブ“6歳”全公演をはじめ、以前からライブで度々披露しておりファンの間では支持が非常に高く、SNSの再生数も日々上昇中の人気楽曲です。今までにないバンドの新たな一面が垣間見えるメロディーやテンポに合わせて、歌詞の世界観が聴く人の胸を打つ1曲。    さて、今日のうたコラムではそんな新作を放った“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは「 裏終電・敵前逃亡同盟 」の“裏会話”です。一体、どんな会話が交わされているのか…。さらに今回は音声版もございます。本人によるこだわり満載の朗読でもエッセイをじっくりとお楽しみください。 裏終電・敵前逃亡同盟 東トバリ坂支部 A5 モニタールーム内   『支部長。駆け込み乗車に失敗し、終電を逃したと見られるスーツ姿の女性を1名確認。ホーム内のベンチに座り込んでいます。どうしますか』   タクシー呼んですぐに帰るだろ。スルーで良い。対象の様子をよく見て、判断するのだ。   『ねぇねぇしぶちょ~。こっちにも酔っ払った男が一人、終電を逃したっぽいよ~』   その男の外見は?   『ん~。20代前半で、ホストみたいなカッコしてる。銀髪でチャラい感じ? さっきからずっと大きな声で誰かと電話中~』   そいつもスルーでいい。どうせこの後、ツレの家にでも転がり込むさ。非・救済対象だ。   『支部長さん支部長さん! 改札前で立ち尽くしている男女2名確認! 終電を見送ったようです! 2人ともなんだかモゾモゾしていて、顔も真っ赤です! 困ってそうなので話しかけてきても良いですか!』   待て待て行くな。そっとしといてやれ。そいつらは今、人生で1番ウキウキする時間をお楽しみ中だ。   『支部長。大変です』   『しぶちょ~こっちにもきて~!』   『支部長さん。ウキウキってなんですか?』   だぁ! お前たち少しは落ち着け! 静かにしろ! 俺の身体はひとつしかないんだぞ! 大体、お前たちがそんなに頑張ってどうする。俺たちの役目は一体なんだ? 新入り!   『はい! 我々、裏終電・敵前逃亡同盟は頑張らない人の味方です!』   『日々の激務やストレスに苦しみ、疲れ果て、終電にさえ間に合わない人間たちを堕落の道に迎え入れ、とことん救済しま~す』   『辛いとき、あったら良いな、裏終電。合言葉は“命からがら逃げ切り…』   もう良いもう良い! 十分だ! 本当にマニュアル通りだなお前たちは…。だが、まさしくその通り。俺たちの仕事は、頑張らないこと。そして頑張りすぎてる人間どもを徹底的にダラけさせ、同志を増やすことだ。…なのに! お前たちときたら、ピーチクパーチク忙しない! ここに配属されたとき教えただろ! 俺の嫌いな言葉は!   『多忙、残業、睡眠不足』   そうだ! 俺は慌ただしいのが大大大嫌いなんだ! ただでさえ深刻な人手不足に参ってるっつーのに、お前たちがそんな調子じゃ、同志なんか増やせっこないぞ。   『しぶちょーがさっきから1番慌ただしいけどね~』   『それに支部長さん、僕らが困ってそうな人を見つけてもいっつも“非・救済対象だ”とか、“スルーしろ”とか言って無視してばっかりですし』   『同志が増えないのは確実に支部長のせいでは』   う、うるさいな! はぁ…そもそもな、駅の監視なんてのは超簡単な仕事なんだよ。このモニタールームから、終電を逃した人間たちの様子をただ観察し、困ってる奴がいたら話しかけて勧誘する。それだけだ。上層部からは「積極的な声がけを」なんて指示されちゃいるが、そんな言いつけどの支部も守っていないさ。良いか。この世はどれだけ楽して生きれるか、それに尽きるんだよ。   『支部長さん…見損ないました…』   『サイテー、だね』   フン。なんとでも言えば良いさ。第一、本当に救いの手を求めてる人間なんてそうそう居るはずない。どこぞの誰かが血迷って線路に飛び込もうとでもしない限り、俺たちの出る幕なんてありゃしないのさ。わかったら静かにしてろ。俺は寝る。   『支部長。そのことなんですが…』   ああ!? まだ何かあるのか!!   『モニター見てください。この女性…さっきから挙動がおかしくて、ずっと線路を覗き込んでいるんです。おそらく、飛び込もうとしてるんじゃ…』   『えー!!! それってヤバいじゃんか!! なんで早く言わなかったの!』   『言ったよさっき。“支部長、大変です”って。無視されましたけど』   ぐぐ…。これは…。   『で、でもでも。さっき終電行っちゃったし、仮に飛び込んだりしてももう電車は通らないから安全…でしょ?』   『いや、まだ回送列車が走っています。もうすぐ当駅を通過するので線路内にいると危険です。支部長、どうしましょう…!』   ぐぅぅ…! あぁくそー! わかったわかった! 俺が行ってやるよ! しばらくここを外すがお前たち余計なことするんじゃないぞ。全くよー! そんなになるまで頑張りやがって。ちくしょー! 忙しくしないのって忙しいー!   …バタン!   『…行っちゃった』 『ねぇ、あんた嘘ついたでしょ? こんな時間に回送列車が走ってるなんてさ』 『あぁバレました? ああでもしなきゃ同志は増えないし、何より支部長に働いてもらえないからね』 『しぶちょーかわいそー』 『ぼくたち、休憩してて良いのかな』 『良いんじゃないですか? ほら、頑張んないのが仕事なんだし』   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 裏終電・敵前逃亡同盟 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴 

    2023/09/21

  • オレンジスパイニクラブ
    正義は卑屈か優しさか
    正義は卑屈か優しさか

    オレンジスパイニクラブ

    正義は卑屈か優しさか

     2023年9月20日に“オレンジスパイニクラブ”が2nd Full Album『Crop』をリリースしました。1st Full Album『アンメジャラブル』より約2年ぶりとなる今作。2022年にリリースされた「君のいる方へ」、ドラマ『真相は耳の中』の主題歌にも起用された「タイムトラベルメロン」、2023年にリリースされた「パピコ」「レイジーモーニング」「ハルによろしく」「洒落」の4曲に加え、新曲7曲が加わった計13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“オレンジスパイニクラブ”のスズキユウスケによる歌詞エッセイをお届け。かつては「卑屈」であることが正義のように反映されていた歌詞。しかし、今作『Crop』で今までにないほど素直になることができたその理由は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 人と会話をする際に無意識の内に自覚する感情は、僕の場合【優しくありたい、優しいやつだと思われたい】に当てはまる。   その反面、いちアーティストとしての自覚を持たず若さという武器を身に纏い思いもよらぬ言葉を吐いてしまい傷付けてしまうような事が少し前の僕にはあった。   皮肉な事にそれはいい材料として歌詞に反映されていた。   --------   2018年、バンド名を【Theドーテーズ】から【オレンジスパイニクラブ】へと改名。   この出来事が確実に僕の音楽人生のターニングポイントだった。   とはいえ、まだ現在28歳の若造が音楽人生などと言える立場ではない。   当時はパンクバンドのフロントマンとして尖り、イキきってしまわないとこの世界から自分が消えてしまうんではないか、誰からも注目されないのではないかと恐怖し、不純物に近いスタンスで目指すものがないまま彷徨っていた。   この頃の楽曲は完全にエゴとなるものが多かった。   そんな中、ワーナーミュージック・ジャパンよりメジャー1stフルアルバム『アンメジャラブル』リリース。   卑屈が正義だと言わんばかりの楽曲で構成された。   僕の書く歌詞の中の登場人物は何もうまくいってないような奴らばかりだった。 それでいいと思っていた。   そもそも自分の事を好きじゃなかった。   むしろそれに誰かが共感し、今の僕を分かってもらい励ましてほしいとすら思っていた。   ただしそんな事を歌にして誰かの胸に届くのかが疑問だった。   この地球にいる人全てが自分と同じ人間な訳ではない。   誰にだって卑屈になる瞬間は訪れる。 しかしそれは少なからず気持ちのいい瞬間ではないはず。   少しでも誰かに寄り添うのは思ったよりも簡単なのではないか。 素直になればいい。   人間にとっての既成概念そのものの感情ならば、それを優しさに変えてしまおうではないか。   --------   2023年、9月20日2ndフルアルバム『Crop』をリリース。   僕の、オレンジスパイニクラブの本音。   収録曲「さなぎ」では過去、自分を好きになれなかった事を励ますように<本当は気付いてるんだよ、誰よりも自分を好きでいたい>という前向きな気持ちを包み隠さず吐き出した。   そして、表題曲の「Crop」。   まず、アルバムタイトルにもなっている【Crop】という言葉には【切り取る、収穫、作物】などの意味があるが、その中で最もフィーチャーしているのは【切り取る】。   様々な人たちの生活の一部を切り取る様なアルバムへの意識、更にはオレンジスパイニクラブの楽曲の持ち味を存分に切り取っていいものに仕上げたいという意味を込めて。   表題曲の「Crop」は、今現在の僕の本音を歌詞にした。   というのも、今まではやっぱり照れてしまってどこかで卑屈に逃げてしまっていたがこの楽曲は、僕の母親や大切な人がいる中で、聴く人に委ねる形にはなるが様々な生活の一部を切り取った楽曲に仕上がった。   <こんなにもギュッとなる胸の奥でいつも安心させて> <大丈夫だよ、すぐ帰るよ、心配いらないから待っててね>   サビのこの部分。 今までの僕なら絶対に言えない言葉だった。   しかし、敢えて無加工で誰かの本音をこの歌に反映させたかった。   前記にもあるがこれが僕の本音でもある。   帰りが遅くなる事もあれば、それが原因でぶつかる時もある。 でも心の中では安心してほしいからこんな言葉を送りたい。   それが言える素直な人間になれる様な、すぐそばにいる誰かにいつもよりも少しだけ優しくなれる様な、寄り添える様な歌になったかなと思います。   <思い出して笑えるようなそんな日々が続いていく> <苦しいほどに愛おしいほどにそれがあなたと続いていく>   歳を重ねて、あんなことあったっけなって笑い話になる様な事があなたとなら溢れるほど続いていける。   もしかしたらメンバーやスタッフ、そしてこれを聴いてくれるお客さんにも同じ事を思っていたのかもしれない。   --------   アルバムを通して改めてここまで素直になれた自分を褒めてあげたい。   まあ、人間だから素直になれない日だってあるし卑屈になる事もある。   でも【優しさ】という、もろくてもありふれた感情を見つけられたのは、それを誰かにお返ししたくなったから。   いつも貰っているその感情のありがたみに気付けたから。   少し遅くなったけど受け取ってもらえたら嬉しいな。   2nd Full Album『Crop』よろしくお願いします。   <オレンジスパイニクラブ・スズキユウスケ> ◆2nd Full Album『Crop』 2023年9月20日発売 <収録曲> 1.ルージュ 2.君のいる方へ 3.タイムトラベルメロン 4.no reason 5.Crop 6.ハルによろしく 7.ピンクフラミンゴ 8.さなぎ 9.洒落 10.パピコ  11.レイジーモーニング  12.9分間 13.hug.

    2023/09/20

  • SARD UNDERGROUND
    夢が住んでいる街
    夢が住んでいる街

    SARD UNDERGROUND

    夢が住んでいる街

     来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回が第1弾です。大阪から地元・滋賀県彦根行きの電車に揺られながら浮かんだ言葉を綴っていただきました。 九月はSARD UNDERGROUNDのデビュー月でもあり、私の生まれた月でもあります。   作詞で行き詰まった時、私はよく地元の彦根行きの電車に揺られます。 大阪から約一時間半、電車の窓に流れる景色を見ながら、ただひたすらに言葉を書きます。 その時間がすごく好きです。   今日は、涙が出るほど感動した、とある日の電車の窓の景色と、その時に浮かんだ言葉を少し紹介します。   ・ ・ ・   「夢が住んでいる街」   時に、命の存在さえ疑ってしまうことがある   作りものではないこの地球が あまりにも綺麗だから   みんなが眠ってしまうような あたたかい午後 わたしは夕陽を独り占めしていた   感情はどうやっても ぴったりには重ならないし 欲は時に人を傷つけるけれど   大切な人と、わたしの心は 少しだけ似ているといいな   毎日を特別に感じているのなら それほどに、幸せなことはないかもしれない   今日がどんな色でも 人生を全体で見れば きっとカラフルなはず   迷って遠回りして、 知らなかった色に巡り合う せっかくだから、何事にも興味津々に生きていたいのです   ・ ・ ・ 私の胸には、歌にのせて伝えたい言葉がたくさんあります。 だから、歌ったり、作詞をさせていただける今が、とても幸せで大切で… それを聴いてくださる皆様がいることに、奇跡と運命を感じています。   5周年Yearも、変わらず、皆さんに音楽を届けてゆけますように。 心から、いつもありがとうございます。 <SARD UNDERGROUND・神野友亜> Photo by Yua Shinno

    2023/09/19

  • ヒグチアイ
    鬱って英語でなんて言う?
    鬱って英語でなんて言う?

    ヒグチアイ

    鬱って英語でなんて言う?

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、新曲「 この退屈な日々を 」にも通ずるお話。かつて、ヒグチアイの日常のなかにあった、とあるインドカレー屋。みなさんにも、自分自身の物語にとって、ちょっと特別な場所ってありませんか…? ぜひ歌詞と併せて、最後までエッセイをお楽しみください。 何年か前、わたしはインドカレー屋にいた。帰国子女の友達を連れて。   一緒に住んでいた恋人が特大の鬱を患って、突然入院した。「あ、なんかおかしいぞ」となってから瞬足で「絶対やばい」に突入したため、病院に連れて行くと着の身着のまま入院することになった。帰ってくるのはそこから随分先のことで、その間にそいつがTSUTAYAで借りた漫画を部屋で見つけて返却しに行ったら10000円だったり、スマホの持ち込みが禁止だったのでテレホンカードを買いに行ったり、当分復帰できない旨を仕事先に伝えたりしていた。   そいつが働いていた店の一つにインドカレー屋があった。何度も食べに行ったことのあるインドカレー屋は年中無休通し営業で、一度店の名前が変わったが人も内装も何も変わらないという、体力と気力が無尽蔵の店だ。ランチタイムに行けばたくさんの客がいたが、ディナータイムは客が1人もいないというインドカレー屋あるあるにしっかり当てはまるこの店がわたしはとても好きで、昼でも夜でも食べたくなったら行っていた。   ウーバーイーツがなかった時代。そこでデリバリーを始めるということで、彼氏が配達要員となって働いていた。普通のママチャリで配達をしていたので間に合わないことがあり配達先でよく怒られていたが、そんな時でも店の人は怒ったりしなかった。   そんな愛に溢れるインドカレー屋にも、当分働けないことを伝えなければならなかった。日本語があまり達者でない人たちだったので、英語が喋れる友達に来てもらった。 ランチのピークが過ぎた時間に行ってカレーを二つ頼む。そこで店長らしき人(多分店長という概念がなかった気がする)に「彼氏が勝手に仕事休んでごめんなさい」ということを英語で伝えてもらう。何かあったの? という顔をする店長。「鬱…鬱って英語でなんて言う?」「いや知らん」「心の病気になって」「心の病気になって(英語)」「お仕事をお休みさせて欲しいんです(英語)」と言うと、店長は少し無言になり厨房の方に行ってしまった。友達と怒ってるのかな? と顔を見合わせる。と、店長が手にラッシーを二つ持って帰ってきた。「これサービス」「〇〇(彼氏の名前)に元気になって、って伝えて」というと少しだけニコッとした。   その後一度も行くことはなく、彼氏とは別れて、その街にも行くことはなかったけれど、あの地下にまだきっとあるインドカレー屋は誰かの生活の隣にいるんだと思う。   誰にでもある、だけど誰にもないわたしだけの物語を少しだけ支えてくれるんだ。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 この退屈な日々を 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/15

  • 鉄風東京
    “ライブ”にこそ命が宿る。
    “ライブ”にこそ命が宿る。

    鉄風東京

    “ライブ”にこそ命が宿る。

     2023年9月13日に“鉄風東京”が1st Mini Album『From』をリリースしました。言葉を大事にした熱量のあるライブパフォーマンスが魅力の彼らの今を凝縮した今作。ライブ定番曲「SECRET」をはじめ、先行配信曲「FLYING SON」「TEARS」を含む全6曲が収録されております。エモーショナルなメロディ、疾走するギターサウンド、そして歌詞に込められた嘘の無い等身大の叫びを受け取ってください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“鉄風東京”の大黒崚吾による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、“サブスク時代における姿勢や音楽の重ね方”についてのお話です。ライブを大事にしているバンドだからこそ、譲れない思いとは…。 いきなりではあるが、音楽、バンドというものを続けてきてありがたいことにインタビューやラジオ等の仕事をもらうようになってきた。   そしてそれに伴って聞かれることが多いのが “サブスク時代における姿勢や音楽の重ね方” だったりする。   今回、このお仕事をいただいて、このようなテーマについて語ってみようと思った。   2023年に我々も21歳を迎える年になりバンドを初めて5年は経ったが、当たり前に学ぶことしかなく、その回りくどい音楽の届け方や、やりたいことへの向き合い方もそれなりに考えてきた。   まだペーペーなりに“流行り”の音楽というものを考えてみた結果 やはりサブスクやSNSで一瞬流れたものに耳を奪われ、その他のAメロやギターソロが“切り取られた部分”への待ち時間になってしまったように思う。   ライブハウスで聞く衝撃やフィジカルを聴き込んでしまうスルメのような音楽が、圧倒的な質量や重ねた時間、経験によって巻き込む人を増やし、その時代やカルチャーのアンセムになっていくのが、バンドにとってのストレートな戦い方だと今でも思う。だが、新しく出現したマインドの元、音楽をやっている今のバンドを見ると   “ライブ”と“切り取られた音楽”の天秤が “切り取られた音楽”に傾いている。   ライブがコロコロコミックの付録くらい、サブ的なコンテンツだと思い活動しているバンドもいる。   様々な戦い方、やり方があり、音楽の多様性は否定するものではなく肯定しているが 鉄風東京としてのやり方はやはり “ライブ”にこそ命が宿るものだと、言うまでもなく思い、信じている。   TikTokやYouTube、サブスクもなければ確実に出会ってくれなかった人もいて、そこに関しては受け皿が昔に比べて広くなり、いい時代に生まれたと思う。 だが、そこから勇気を出してくれた人、またはライブハウスにくることが日常の人に対しては当たり前に、バンドとしてそれ以上のものを僕は見せたいし目指したい。そしてわがままだが賛同してもらいたい。   新しい道具も使うことは大事だが、日本が昔から重ねてきた音楽の歴史は、僕がロックバンドをやる上でリスペクトしているものであり、絶対にその火を絶やしたくない。道具だけに支配されては元も子もないと思った。   これから先、どのように時代が変異し変化していくのか。ライブハウスで号泣するような人が肯定され報われるかは、“ロックバンド”が強く突き通していくことが左右する。   愛想を振り撒くこととゴシップで金を稼ぐ音楽には“ロックバンド”という肩書きは奪われたくないのだ。   <鉄風東京・大黒崚吾> ◆1st Mini Album『From』 2023年9月13日発売   <収録曲> 1.SECRET  2.TEARS 3.HOW IS LIFE 4.いらない 5.東京 6.FLYING SON

    2023/09/14

  • reGretGirl
    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。
    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。

    reGretGirl

    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。

     2023年9月13日に“reGretGirl”がDigital Single「ワールド」をリリースしました。歌詞に綴られているのは<「ふたりだけになれる世界がほしい」 僕もずっとずっと思っていた>という想い…。あの頃の“盲目の恋”の別れを歌ったミドルナンバーとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲 「 ワールド 」 にまつわるお話です。彼女が居なくなって数週間、少しずつ狂い始めた生活の歯車。思い返してみると、手を離した理由は何だったのか…。今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 この度、我々reGretGirlは11月1日に『告白e.p.』をリリースする事を発表しました。 それに伴い、そのe.p.から一曲「ワールド」を9月13日に先行配信リリースをさせていただきました。 今回、この今日のうたコラムではその「ワールド」に纏わる文章を掲載させていただきます。 是非ご一読ください。     このマンションの燃えるゴミの日は火曜日と金曜日。週に二回もチャンスがあるのに、今週は両日とも寝坊をしてゴミを出せなかった。金曜日。目が覚めると、ゴミ収集車から流れてくる、どこか切ない安価なメロディが遠ざかってゆくのが聞こえた。大きなため息をついて、ベッドから起きトイレに入ると、トイレットペーパーのストックがなくなっていた。あれ? いつも使ってたペーパーはどこのメーカーのやつだっけ?   彼女が居なくなって数週間。生活の歯車が少しずつ狂い始めた。   冷蔵庫を開けると買い溜めておいたはずの缶ビールは残り二本。ペットボトルのお茶はコップに半分ほどの微妙な量で残っていて、冷凍庫ではカチカチに凍った生ゴミが苦しそうに角で息を潜めている。「生ゴミはその日のうちに袋に入れて、ほんでジップロックに入れて臭う前に凍らすのが一番衛生的やねん」これは彼女の受け売りで、僕にもその習慣がついた。   元々この部屋は僕が借りた部屋だ。ひとりになろうと大した変化はないだろうと高を括っていたが、ただ強がっていただけのようだ。     最後の決め手はなんだっけ。 共通点が多くて付き合い始めたふたりの暮らしには、小さな違いが募った。 「来週の休みは少し遠くに行きたいな」 「思ってたよりカードの支払いがあったから来月にしようや」 「結婚するなら〇〇までにしたいな」 「うーん、そうやなあ、できたらいいなあ」 共に過ごす時間は間違い探しをしているようだった。気がつけば“一緒にいられない理由を”数えるようになっていた。 その小さな違い。一緒にいられない理由が数えきれなくなった時。僕らは手を離した。   「何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに」   最後に彼女が言った言葉に思わず涙がこぼれる。 体裁も、年齢も、金銭も、何もかも気にしなくていいふたりだけの世界が欲しかった。 僕もずっとずっと思っていたよ。   今更言っても遅いよな。 < reGretGirl・平部雅洋> ◆紹介曲「 ワールド 」 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋

    2023/09/13

  • yutori
    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。
    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。

    yutori

    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。

     2023年9月6日に“yutori”が2nd mini album『夜間逃避行』をリリース!夜をテーマにバラエティの飛んだ楽曲で紡がれた今作は、「煙より」「センチメンタル」「ワンルーム」といったデジタルシングルに加え、ライブでのみ演奏されてきた楽曲や完全新曲など、全9曲を収録。5曲目「ヒメイドディストーション」では、ヒトリエ・シノダがアレンジを担当するなど、彼女たちの名刺となる1枚が完成。9曲目「眠るためのうた」はCDのみの収録曲で、ボーカル・佐藤古都子による弾き語り楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【後編】です。執筆は浦山蓮が担当! 今作を制作するにあたり1つ、自身に課したルールとは。そして、そのなかでもとくに「大変だったけどやりがいを感じた」2曲について綴っていただきました。歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 “今まで通り”をやっていたら埒があかないし、何よりバンドも音楽を作るのも嫌いになると思ったので、今回の2nd mini albumはやりたい事と書きたい事しか書かないようにした。   別に今までやりたくない事をやっていた訳でもないし全部リリースしたくて書いてる。書いてるのにどこか「まぁこんな感じかな」とか「このメロディー使ったからこの後はこのコード進行メロディーで…」の繰り返し、自分でも思う、これは最悪、舐めてる、気づいた時には他のやり方知らないしの悪循環。 逆に今気づけてラッキーって捉えます。自分をこれ以上嫌いになりたくはないし。   そんな今回の2nd mini album、自分が基本作詞作曲編曲をやっているのですが、1つ“今まで使ったコード進行を一曲も使わないようにしよう”って決めて進めた。今までのコード進行を使うともう、同じようなメロや構成しか出てこず、ボキャブラリーが限界を迎え部屋でのたうち回るしか無くなるから。   そう決めて作ったアルバム、正直しんどすぎた。そりゃ自分が今までやってきた事が通用しない、曲ができても何かが違う、そもそもこの進行変じゃね? 構成変じゃね? の繰り返し。   普通にアルバム制作放棄しようと思った。放棄しなかったから今リリース出来てる訳ではあるのですが、本気で制作を止めたくなった。 ただここで辞めたら自分に何も残らないのを自分が1番実感していたから辞めなかった。あの時の自分辞めないでくれてありがとう今とても気持ちが楽です!!!   そんな中で自分がメインコンポーザーとして作った曲で、大変だったけどやりがいを感じた曲が2つあって(勿論全部やりがい感じてるけどなんかこう、あるじゃん)、M2の「会いたくなって、飛んだバイト」とM5の「ヒメイドディストーション」だ。   M2の「会いたくなって、飛んだバイト」から話すと、イントロからサビ前までは1年6、7ヶ月以上前からもう完成していた。これは完パケ状態の時でも手直しゼロレベルで完成していた。 逆に言うとサビに1年6、7ヶ月、普通にかけすぎだと思う、流石にこれには俺も苦笑いするしか無い。   けどそれくらいサビのメロディーと歌詞が出てこなかった。まず“好きな人に会いたくなってバイトを飛ぶ奴がサビに伝えたいだろう事”から考えなきゃいけないのが只々難しかった。   歌詞的に言えばそのバイトを飛んだ子は振られて別れてはいるのだけど、じゃあバイトを飛ぶくらい好きだった人に振られて“おつかれ様でした(笑)”的なニュアンスで終わるわけが無いし、“もうなんか殺してやりたい”と思う位暗い子でもないとも思ったし(多分)、なのでサビ頭に何を伝えたいかが決まり、歌詞に起こしてサビ頭が完成した時、そこからはトントン拍子というか悩む事も正直あまりなかった。   さっき言ったサビに1年6、7ヶ月かけたというのが、厳密に言えばワンフレーズに1年6、7ヶ月かけたということになる。かなりコスパが悪い。それくらい愛を持って1曲に取り組めた事が、自分が、誇らしくなった。   曲作りを舐めてる、コンポーザーとして舐めてる、と初めは思っていたけれど、この曲を通して少し自分は“1年6、7ヶ月対峙したら大抵の問題を解決する事ができる”という称号を手に入れた。これはデカい、デカすぎる   そうして悩んで模索して1度投げ出して何個も選択肢を作った末に出来たこの1曲、誰よりも自分が1番のこの曲の理解者であり、ファンとなった。   そしてM5の「ヒメイドディストーション」についてだが、コレはもう正直わかりません。リリースをした今でさえ分かっていません。   なんだろう、どんだけこの曲を理解しても、「理解したつもりで楽しそうだねwww」って曲に馬鹿にされてる気がするし、そう言われている。言われているんですハッキリと。 今までやった事のない曲調、ビート、ハモコーラスの入れ方、、、何コレ、ウチの曲なの? こんなの作った覚えありません! と言いたくなります(しっかり制作合宿で作ったことを覚えています)。   「バンドでなんとなくで合わせてみようか」で合わせた一発目のヒメイドディストーション、勿論酷かったし正直聴いてらんないレベルでグッチャグチャ、縦合わなすぎ自信無くすって、、、、って思いました。本当です。 ただ今までで1番“あと何かが当てはまれば大化けする”とも思いました。本当です。   そうして“あと何か”がわからないまま時が進んでいって、あぁ!!もう!!わかんねー!誰かの助言を聴きたい!誰かからのヒントが欲しい!それを上手く自分の中で汲み取っt……って思ったその時、ヒトリエが浮かんでシノダ(さん)というギタリストが浮かんだ。   去年の3月、自主企画でヒトリエをゲストとして呼んでツーマンライブをする、という今考えてもワクワクが止まらないライブをして、今までで1番近くでヒトリエそしてシノダ(さん)のギターを見た自分が直感で思ったのが、「この方と一緒にこの曲をしばき上げたらそれはもうどうにかなっちゃうんじゃないか」と。   決して頼んだらやってくれるだろうとか1ミリとも思っていない。ただ自分の中でそういう想像をして、ヒトリエ(その時は具体的に言えばワンミーツハー、curved edge、アンチテーゼ・ジャンクガール)を聴いては、ヒメイドディストーションの酷いデモを聴いて、ここにこういうギターがあったりw、とかしてた。   そんな事を思ってからは居てもたっても居られずに「この曲の編曲、ヒトリエのシノダさんにやって貰ったりって可能性、少しでもありますかね?」って聞いた覚えがある。確か大阪でライブの時に楽屋で聞いた。そんな思いがあったからこそ、編曲としてシノダさんが決まった時は心底嬉しかった。   自分が作った何かが足りないこの良い曲を、最高すぎる物にしてくれる自信があったから。僕が編曲するわけじゃないのに何故か自信に満ち溢れていた。   そこからシノダ(さん)から編曲の案が来るまで毎日ワクワクしっぱなしだった。○日に来るとは思うと聞かされてからその日1日がふわふわ浮いてる心地だった。んなこと考えてたら案が来た。震える、え、あ、案来たんだ。ってなった。   その時リハスタに入っていたから、一旦練習中断してイヤホン持って喫煙所に真っ先に行った。そうして2分58秒の最高な音源が流れた。カッコ良すぎて手震えまくってタバコの灰落ちまくってた。それくらい良かった、本当に衝撃が凄かった。これは自己解釈にはなるんだけれどこの曲に足りなかったのは“破滅的な音”だったんだなって認識出来た。   「何かが足りないけど凄い良い曲」の「何か」に「破滅的な音」が加わった事によって、“破滅的な音が響く良曲”に変わった。感動。   そうして出来たこの曲の名前がこの時はまだ無くて、この曲名を皆と考えに考えて、“悲鳴”と歪みの“ディストーション”を混ぜて少し俺たちが好きだったあのボカロ感、を出したくて「ヒメイドディストーション」って曲名にした。   このアルバムで初めてyutoriを聴いてこの曲を聴いた人はこんな荒々しいバンドなんだって思うだろうし、今まで聴いてくれていた人がこの曲を聴いたらこんな荒々しい曲作っちゃうの?ってなると思う。聴いた人一人一人に聞いてまわりたい。   そんな思いが詰め込まれてる2曲を紹介しました。他の曲も勿論この『夜間逃避行』って名前のアルバムを語るには欠かせない曲しかないです。色んな角度からリスナーを夜から逃してあげれる曲がいっぱい詰まってます。   1年に1枚ペースでミニアルバムを出せてる環境にとても感謝してます。あなた達が聴いてくれてライブに来てくれて、反応をくれて、何より楽しみに待っていてくれるから僕達は好き勝手やりたい音を出せています。本当にありがとう。   逃げたくなる夜が多い世の中だけど、せめて自分だけは責めないで、肯定してあげれるといいなと思います。     <yutori 浦山蓮(Dr.)> ◆2nd mini album『夜間逃避行』 2023年9月6日発売   <収録曲> 1.ワンルーム 2.会いたくなって、飛んだバイト 3.センチメンタル 4.安眠剤 5.ヒメイドディストーション 6.もしも 7.煩イ 8.煙より 9.眠るためのうた (Bedroom ver.)※CD only  

    2023/09/12

  • アイビーカラー
    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。
    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。

    アイビーカラー

    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。

     2023年9月6日に“アイビーカラー”がDigital SIngle「tumbler」をリリースしました。編曲・サウンドプロデュースに、Eveなどを手がける“Numa”を迎え、男女のとある夜のアプローチの刹那を描いた、クールでアダルトなブラックミュージックに仕上げられております。進化を続けるアイビーカラーの新章を体現した新曲をご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“アイビーカラー”の佐竹惇による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 tumbler 」にまつわるお話です。外は雨が降る深夜、君をはじめて呼んだ日…。歌詞で描かれている世界を、エッセイでより鮮やかにお楽しみください。 窓を叩く雨音 終電もとっくに過ぎた深夜2:00   きっと身体に残ってるはずの さっきの居酒屋でのお酒の酔いがすっかり冷めてしまうほど   君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。   シャワー貸すそのタイミングは今なのか タンブラーに注いだ二人のお酒は進まないまま、   探り探りの時間、 時計の秒針と雨音が響くだけの時間がこないように ただ間を埋めるだけの言葉を並べていた。   部屋着少し見える、柔らかく白い肌   この後どうなるなんてことよりも 今この時間が朝になれば終わってしまうことにさみしくなった。     なんとか君をシャワーに行かせても 緊張の糸は切れないままで 濡れた髪に纏ったいつもの自分のシャンプーの香りが むしろいっそう僕を固くさせる。     探る隙のない好きのタイミングを見つけられぬまま   長く短い夜は終わろうとしている。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   新体制、ソロになってから2曲目のリリース曲。   もともとバンドだったアイビーカラーに、新しくも今までの世界観を失わない曲を作りたいと思って書いた曲です。   心踊るサウンドに乗せた甘くももどかしい歌詞に心をときめかせてください。   ライブでは自由に踊りながら楽しんでほしいです。   渾身の一曲、 是非聴いてください。   <アイビーカラー 佐竹惇> ◆紹介曲「 tumbler 」 作詞:佐竹惇 作曲:佐竹惇 

    2023/09/11

  • ヒグチアイ
    あったかい水をください
    あったかい水をください

    ヒグチアイ

    あったかい水をください

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 自販機の恋 」にも通ずるお話です。ある日、ヒグチアイが“自販機”で出会った探し求めていたものは…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 外出先で、コーヒーでもなく紅茶でもお茶でもなく、白湯が飲みたい時がある。いきなり美容オタクみたいなことを言ってしまった。違うんです。本当なんです。信じてください。   口の中にプラスしたくない時ってありませんか。マイナスが歯磨きだとしたら、という話ですが。夏は水を飲めばいいけど、冬はどうしても寒い。なのでプラスでもマイナスでもないあったかい水、つまり白湯を飲みたいと思うんです。   そういう時はマクドナルドに行ってホットの紅茶を頼む。そうするとお湯とティーパックを別々でもらえるので、そのティーパックを持ち帰り、お湯を飲む。周りの男からは「無駄だ!無駄遣いだ!」と言われる。大体男はこういうことを言う(大偏見)。でもそれ以外であったかい水を飲める場所って本当にない。   ある日、駅のホームを歩いていると自販機があった。そこをパッと見ると、あったか~いのところに見かけないラベルが。「白湯」。白湯!?! わたしが探し求めてたものが!? 出たの!? 歓喜。歓喜で写真を撮る。友達に“白湯が自販機で売ってたんだけど!”と報告。“やばい”。一言返ってくる。さすがわたしの友達だ。そして笑顔のまま通り過ぎた。   え? なぜ買わなかったかって? ええと、それは、白湯を飲みたいタイミングっていうのはそれぞれにあってだな…。つまり飲みたい時に飲みたくて、飲みたくない時には飲みたくない、それが白湯なんです。しかも冷めたらただの水だからね。水は寒いから飲みたくないんだもん。   どこでも手に入る白湯、そうです、それを求めているんです。そのためには、美容オタクの投稿を鵜呑みにするわたしみたいなズボラ人間が、何本でも何十本でも買い漁らなきゃいけないんです。だって美容オタクは絶対水筒に白湯入れてるでしょ。いつか楽するために、辛く我慢しなきゃいけないことがある。それが今だ。   蛇口から白湯でないかなあ。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 自販機の恋 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/08

  • 大原櫻子
    映画館で自分の夢を見つけた。
    映画館で自分の夢を見つけた。

    大原櫻子

    映画館で自分の夢を見つけた。

     2023年8月30日に“大原櫻子”がNew Mini Album『スポットライト』をリリースしました。今作には、俳優人生と歌手人生という、二足の草鞋で浴び続けてきた「脚光」と、10年間で起きた様々な出来事の表側の部分、その裏側に隠れた苦難や努力の道のりの中での「光と影」、という2つの意図が込められており、収録される6曲の物語の「主人公」を演じている作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“大原櫻子”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作のタイトルにも通ずる、自身が愛し続けてきた“映画”についてのお話です。夢を見つけたあの日のこと。映画の世界の苦い記憶。もがいた日々。そして今とこれからの想い…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 小学校2年生の時。 映画館で自分の夢を見つけた。   この日観る映画は、自分と年齢が近い女の子が主演の映画で、いつも以上にワクワクしていた。   彼女の迫真の演技に引き込まれた私は、自分が映画館にいることを忘れ、スクリーンの向こう側の彼女に、思わず「逃げて!」と、立ち上がり叫んでしまった。 母が慌てて、私を座らせ、周りの方に謝っていた姿も覚えている。 ただ、その瞬間、“女優”という存在の大きさに気がついた。 (私も人の心を動かせる“女優”になりたい!) この日、大きな夢を見つけた。   そして、16歳の時に出会った映画オーディション。 約1年に渡る長いオーディションの間に、17歳の誕生日を迎え、その翌日、合格を言い渡された。 人生で1番のお誕生日プレゼントだと思った。   そんな嬉しさとは裏腹に、 憧れていた映画の世界は、決して楽なものではなかった。 朝早くから夜遅くまではもちろん、撮影初日、監督からのオーダーに上手く答えられず、悔しい思いをした記憶がある。 甘く考えたつもりはないが、思った以上に苦い思いをした“映画”の記憶だ。   その年、撮影と並行しつつも、映画学科の大学を受験。 撮影中にAO入試を受けるも、結果は不合格。 しかし、大学を行くことは、オーディションを受ける前から決めていた自分との約束。 現場で学べることもあるが、それよりもまず、同世代の方と基礎を学びたい想いが強く、再び、入学試験を受けた結果、入学することが出来た。   学校と現場の行き来の生活も、決して楽ではなかったが、毎日もがきながらも、自分なりに楽しく学んでいた。 無事撮影が終了し、映画デビューを果たした。   苦くて甘い経験は、今もなお続く。そしてこれからも続くだろう。   私にとって、映画は、人生が変わる瞬間に、いつもそばにいる存在。 映画が自分の人生に寄り添っているのか、または、自分の人生が映画に寄り添っているのか。   デビューから10年経った今、これからも映画を愛していきたい。 そして、この先の10年を、いや、何十年もさらに楽しんでいきたい。   <大原櫻子> ◆New Mini Album『スポットライト』 2023年8月30日発売   <収録曲> 1. 寂しいの色 2. Hello My Fave 3.どうして 4. JUMP 5. 星の日 6. bitter sweet cinéma

    2023/09/07

  • yutori
    大人になるとは。
    大人になるとは。

    yutori

    大人になるとは。

     2023年9月6日に“yutori”が2nd mini album『夜間逃避行』をリリース!夜をテーマにバラエティの飛んだ楽曲で紡がれた今作は、「煙より」「センチメンタル」「ワンルーム」といったデジタルシングルに加え、ライブでのみ演奏されてきた楽曲や完全新曲など、全9曲を収録。5曲目「ヒメイドディストーション」では、ヒトリエ・シノダがアレンジを担当するなど、彼女たちの名刺となる1枚が完成。9曲目「眠るためのうた」はCDのみの収録曲で、ボーカル・佐藤古都子による弾き語り楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【前編】です。執筆は佐藤古都子が担当!今作『夜間逃避行』で焦点を当てたテーマについて綴っていただきました。みなさんは「大人になる」とはどういうことだと思いますか…? 大人になるとは、一体どういう事だろうか。 自分でお金を稼ぐ事だろうか。 はたまた家庭を築く事だろうか。   大人になるとは、 私は、この世の中のたった1人の誰かを愛し、そして慈しむ事だと思っている。   人間、生きていれば必ず出逢いや別れを経験する。 この出逢いの中で、名前を知り、声を知り、笑い方を知る相手は何人いるのだろう。 その中で恋をする相手はごく一握り。 そして、恋をして仕舞えば最後、愛してしまう。 しかし、愛してしまうと後にはなかなか引けない。   そもそも恋とは、相手の良い部分が「好き」であり、 愛とは、相手の良い部分も悪い部分も「好きになってしまう」ものだ。 気付かぬ内に、相手の根底の奥深くまで見つめ、気付けば、抜け出せなくなっている。 この世で産声を上げてから19年の小娘の言葉はきっと、これを読んでいるあなたにはただの戯言のように思えるだろう。 しかしこの小娘の考えを理解してとは言わないが、頭の奥の片隅にでも置いてもらえると嬉しい。   恋愛とは至極尊く、美しいものだ。 自分が恋に落ちた相手が、恋に落ちてくれるのだから。   だが現実には様々な恋愛がある。 「好意を伝えられたから、とりあえず付き合ってみる。」 など片方の好きという感情だけで成立する恋愛があれば、 「好意を互いが抱いていた。」 など両方の好きで成立する恋愛もある。   いつかは離れてしまうこともあるだろう。 大抵は、相手の嫌な部分を見つけてしまい、日々のストレスや苛立ちの積み重ねで、徐々に気持ちが崩れて行く。まるでグラグラと揺れる乳歯のように。 そしてその乳歯を少し押す些細なきっかけや一言で、スポンとその場から消えてしまうのだ。 消えてしまえば、痛い思いをすることがわかっているのに、乳歯が生えていた場所を舌でいじるよう、過去の思い出や写真を見返し、恋愛のリストカットをし、その痛みに泣いたり苦しむ。 そして傷が癒えた頃、また恋愛のリストカットを行い、さらに酷い痛みに悶え、苦しむのだ。   人間とは単純な生き物だ。   何年と繰り返してきた失敗を、形は違えど、敢えてするのだから。   『夜間逃避行』というミニアルバムは、恋愛のリストカットへ焦点を当てた作品となっている。 冒頭で話したように、私は大人になることを「たった1人の誰かを愛し、慈しむ事」だと思っている。   大人になれなかったあなたは、この作品に自己投影し、傷つき、そして苦しむだろう。 でも、それでいい。 「たった1人の誰かを愛し、慈しむ」日まで、一緒に苦しもう。   いつかその日があなたに来ることを願って。     <yutori 佐藤古都子(Vo.Gt.)> ◆2nd mini album『夜間逃避行』 2023年9月6日発売   <収録曲> 1.ワンルーム 2.会いたくなって、飛んだバイト 3.センチメンタル 4.安眠剤 5.ヒメイドディストーション 6.もしも 7.煩イ 8.煙より 9.眠るためのうた (Bedroom ver.)※CD only

    2023/09/05

  • ソナーポケット
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

    ソナーポケット

    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

     2023年9月3日に“ソナーポケット”が新作EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』をリリースしました。2010年発表「好きだよ。~100回の後悔~」、2012年発表「365日のラブストーリー。」セルフカバー、2016年発表「願い星」、2013年発表「花」リマスタリングバージョンの全4曲が収録。なお、ソナーポケットがセルフカバー曲を発表するのはこれが初となります。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ソナーポケット”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作に収録されている彼らの代表曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」の歌詞のお話。オリジナルリリース当時のお話。そして15周年を迎えた今の想いです。メンバー3人によるエッセイを受け取ってください。 <ko-dai:歌詞について>   どうも、ソナーポケットのボーカル・ko-daiです。「好きだよ。~100回の後悔~」という、僕らの楽曲について書かせていただきます。   最初のデモを作ったのは、上京したてに住んでいた殺風景な六畳一間の自宅でした。深夜0時過ぎに作り始め、気づいたら朝日が昇っていたのを思い出します。   この楽曲の原型が出来て聴き直した早朝、ゾゾっと鳥肌が立ち「絶対に、この曲は沢山の人に聴いてもらえるぞ!ソナーポケットの未来が変わる一曲だ!」と、根拠のない自信に満ち溢れていました。   この楽曲を作るまでは、失恋をテーマに曲を書いても、どうもカッコつけてしまっていて「別れてもカッコいい男の姿。」みたいなものを歌っていましたが、実際に大切な人を失った時には、そんな余裕も無いし、きっとカッコ悪くもなるし女々しくもなる。そんなリアルな姿を包み隠さず歌おうというのが、「好きだよ。~100回の後悔~」のテーマだったりします。   根拠のない自信の裏で、「本当に、世の中の人は受け入れてくれるのだろうか?」という、いささかの不安もありましたが、リリースして2011年に年間ダウンロードランキング1位を取らせてもらうなど、この楽曲が転機となり、ソナーポケットが沢山の人と出会うことが出来ました。   「この楽曲の歌詞に救われた。」「この楽曲を聴いて、よりを戻した。」「こうならないように、今の相手を大切にしようと思った。」など、本当に沢山の人から嬉しい声が届きました。もちろん賛否両論あったので、この楽曲が苦手という人も現れましたが、それだけ世の中へ届いているんだなと前向きに捉えてました。   そんな大切な楽曲だからこそ、今回メジャーデビュー15周年を機にセルフカバーしました。オリジナルを超えられるか? というプレッシャーもありましたが、リリースしてからの経験や、この曲に対する想いが比べ物にならないほど多かったので、深みと情感を乗せた歌声でレコーディング出来ました。   前作よりも、自分は気に入った作品にアップデート出来たと思ってます。歌詞と共に、オリジナルと15th Anniversary Ver.聴き比べてくれたら嬉しいです。そして、15周年イヤーの全国ツアーも周るので、この楽曲を一緒に歌えたら嬉しいです。   <matty:当時について>   「好きだよ。~100回の後悔~」がたくさんの人に届くようになってから僕たちを取り巻く環境はたくさん変わりました。   例えばそれまでは、各地のインストアライブで、一曲目で某栄養ドリンクのCMで使っていただいていた「あなたのうた」を演ってお客さんの耳を惹きつけて、MCなどで「ソナーポケットという名前だけでも覚えて帰って下さい!」と言って必死にお客さんを集めていた記憶があります。   それが「好きだよ。~100回の後悔~」や「365日のラブストーリー。」リリース以降はステージに登場する前から僕たちの曲を待っている人が会場に集まるようになりました。僕達の曲が多くの人に届くようになって、出演させていただくイベントの数もとても増えました。   「あなたのうた」は大きなヒットとまではいかなかったけれど、一つのきっかけになって、「好きだよ。~100回の後悔~」、「365日のラブストーリー。」でグループ名と曲が一致するようになったかなと思います。グループが大きくなっていくのは積み重ねなんだなと思いました。この3曲が一つ一つのドアを開けていってくれたようで、楽曲の持つ力も感じました。   あと、その時に見た今でも印象に残っている景色があります。セカンドアルバム『ソナポケイズム② ~あなたのうた~』をリリースした頃、ある取材を受けていた時に速報でスタッフさんの電話に「オリコンチャート初登場10位が確定した」と連絡が入ったんです。その瞬間、レーベルのスタッフさんが思わずガッツポーズをしたのが今でも忘れられません。   僕たち3人で始めたグループだけど、たくさんのスタッフさんが僕たちの背中を押してくれて、ソナーポケットというグループが大きくなっていきました。それをその時実感しました。そのシーンを思い出すと今でも目頭が熱くなります。   あの時期は見えない階段を着実に登り始めたのが空気感で分かるくらい、取り巻く環境の変化も速く感じましたね。   <eyeron:15周年について>   アーティストとして15年も音楽を続けてこられたことは嬉しいけど、正直びっくりの方が大きい。遊びから始まったソナーポケットが職業になり、今は誰かの笑顔に繋がっている。人生とは本当に不思議だ。   振り返るとたくさんの思い出がある。良い思い出に隠れたつらい思い出もある。   デビュー前に抱いた夢は無知だったから叶えられたのかもしれない。いい意味で「馬鹿」でいられる勇気こそが夢への近道だったと今は理解している。分かりやすく調子こいてた時期もあったかな!?w 欲張った結果、叶わなかった夢もあった。足るを知ることの大切さですね。   山あり谷あり人生の面白さはソナーポケットの活動から教えてもらいました。4人目のメンバーのファンの存在に助けられ、たくさんのスタッフの皆さんにも支えられ、ベタかもしれないが「有難う」の言葉じゃ足りないくらい、感謝の日々でした。   自分自身、完璧には程遠い人間だから、足りないところを埋めてくれたメンバー。この15年解散を考えるような大きなトラブルや喧嘩もなく、真っ直ぐ勤勉に闘い続けた同志たちに改めてリスペクト。この気持ちがなきゃ15年も続けて来れなかったね。   忙しさから笑顔になれない日もあったし、若さ故に天邪鬼な態度でスタッフさんを困らせてしまったこともあった。生放送や大舞台、逃げたいくらいのプレッシャーを感じる場面だって多々あったけど、今日まで何とか頑張ってこれました。   覚悟を決めたあの日から大変な人生になることは分かっていたけど、アーティストほど刺激的で気の抜けない職業もなかなかない。だから好き。改めて音楽に出会えたこと、遊びから本気にさせてくれたソナーポケットというグループにただただ感謝。   15周年ツアーが終わった先にまた何かが待っていると信じ、ソナーポケットを楽しんでいきます。デビューして何年か経ったとき、音楽ではなく音を学ぶ「音学」に変わってしまったときも正直あった。今はまた音学から音を楽しむ「音楽」に戻ってきているので、感情のままに楽しさを追いかけていきます。拗らせた思春期、ワクワクは嘘つかないしね。   この機会に15年を振り返りながらエモい気持ちで文字を打っています。キャリアがなければ振り返ることもできないので、長く続けていくのも悪くないですねw ソナーポケットとして初○○みたいなこともなくなってきて少し寂しい思いもある。だけど好奇心を忘れず挑戦していきたい。きっとその挑戦の一つが15周年ツアー。「歌を聞かす!」そんなテーマもあるのでしっかり心に届けます。   15年前に使う「ありがとう」と今使う「ありがとう」では同じ言葉でも全く違う。濃くて深い、ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!いつも応援してくれてありがとう。これからも宜しくね! ◆紹介曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」 作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY ◆EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』 2023年9月3日発売   <収録曲> 01. 好きだよ。~100回の後悔~(15th Anniversary ver.) 02. 365日のラブストーリー。(15th Anniversary ver.) 03. 願い星(23' Remastering) 04. 花(23' Remastering)

    2023/09/04

  • ヒグチアイ
    顔色の変化に気付けない
    顔色の変化に気付けない

    ヒグチアイ

    顔色の変化に気付けない

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 恋の色 」にも通ずるお話です。恋の色、ならぬ、顔色の変化に気付けないというヒグチアイ。なぜそうなったのか、その理由は中学時代までさかのぼり…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 「なんか顔色悪いね。どうしたの?」 「え? ほんと? よくわかったね。実はさ…」 という会話が目の前で行われるとき、わたしは大体心の中に(え!? 全然気付かなかった…)という焦りが渦巻いている。そしてその焦りが顔に出ないよう必死で眉毛をハの字にしている。   顔色がわからない。だから漫画に出てくる、照れた時の赤い顔、というシチュエーションに出会ったことがない。切ない。なんでも経験してみたいわたしなのに。   思えば、自分自身が身体の表面に感情が出てこないタイプだ。そうしよう、そうなろうと矯正していた時期がある。なぜそうなったのか、理由もある。   中学生の頃、修学旅行で引率のカメラマンが撮った写真が廊下に張り出されて、そこに書いてある番号を紙に書いて、それを買える、というシステムがあった。今考えれば絶対に苦情が出るシステムだ。こっそり好きな男の子が写ってる番号を書いて買ったりしていたなあ…。   そこに自分の写真ももちろん貼り出されていて、どこで何をしているシーンか、その写真を見て思い出せるぐらいには新しい記憶だった。友達とふざけていたところだった。でも、そこに写っていたわたしの顔が記憶の中のわたしとは全然違う、ぐしゃっとした笑顔だった。わたしはもっと、美しく綺麗な笑顔を作っているもんだと思っていたから、その顔に驚いた。あれ? わたし、こんなに不細工な顔で笑っていたのか。そう思ってから、途端に笑うのが嫌になった。嫌になってから、口に手を当てて笑うようになったし、そもそもあまり笑わなくなった。   それから10何年経って、あの頃みたいに嫌いではないし、それもまた個性かと思えてからはむしろ愛せるようになってきたと思うけど、ブランクというものはあって、どうしても表情に出さないようにしてきたツケが回ってきている気がする。   「顔色悪いね」「機嫌悪そうだね」と言われる時、それは大抵間違いだったから、顔色なんて表情なんて本心を隠しているかもしれないことを決めつけることはできない。そう思って今まで不用意な発言をしないようにしてきた。けれど、本当に顔色がわかる人はいて、本当に相手の表情を読み取れる人がいて、そういう人に憧れてしまう。わたしだっていつか、自分の大切な人の顔色ぐらい読めるようになりたいんだ。   <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 恋の色 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/01

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