あんた恋うた

一つ山越しゃ また山続き
蝉を鳴かせて 夏が逝く

あたしゃ死んだら 誰が泣く
誰も泣かんと 俺が泣く
なけなしの なけなしの
銭でお酒に 酔いながら
口説いたあんたは あゝ どこ行った

おまえ倒れりゃ 抱いてやろ
いのち欲しけりゃ くれてやろ
ありたけの ありたけの
夢を寝床で 語り草
酔わせたあんたは あゝ どこ行った

あたしゃ今日まで 酒を断ち
盆がくるのを 待ちわびる
寄る辺ない 寄る辺ない
身にはあんたが ただたより
あたしのあんたは あゝ どこ行った

一つ山越しゃ また山続き
蝉を鳴かせて 夏が逝く
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