Mold - Arrange Ver.

黴色の雲に陽は、明け出した空の衣装で
近付いて来るものをそっと逃げないように刺す

大切に隠していた宝物に苔がむして
手で払ってもキリがないからいっそ燃やしてしまえば

謂れないこと言われる度に余計な害を与えてしまいたいと思う
馴れ合いの期待に答う折りに消化出来ない塊をずっと食んでる

檸檬の香りがなくともその色に唾液が出るように
偽物であることがどれほどの意味を持たないのだろう

どこまでも融ける点を超えても形を成して
望む通り、淀む方に、いつまでも
凝らす遠くの光が尖って目に刺さって
夢であれ死んでしまうらしい
鼓動の余韻、子供のように雲がまた、また...

薄汚れた扉の向こう 汗ばんでばっかだった日がもう
程なくと晩夏、新秋の候 ただ待っていただけ
自ずから隔たっといて息は浅い
物足りなくとも日々上等な振る舞いを望もう

不安定な意味を書き出して足場のない場所で息を止めるように
非対称な染みを疎めない、希望的な道を選べない、
そのままで誰と生きていくつもり

どこまでも行ける線を引いても踏み外して
転ぶように、水のように、落ちるだけ
遠くでうねる風が腕を引っ張っても
夢であれ、目覚めて
鼓動の余韻、子供のように雲がまた、また...

黴色の雲に陽が、
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