昭和生まれの心演歌

数え十六才春まだ浅い
みぞれの駅舎は人もない
母に見送られ門出(たびだち)の
上り列車を待ちながら
胸は大志の血潮が燃えた
忘れはしないヨ
昭和半ばのあの日のことは

月に一度の戴く給料(ぜに)を
仕送る母に手紙(ふみ)を書く
薄い灯りに照らされた
青いインクがにじむ夜は
ラジオーつが心を慰(いや)す
せつなく浮かぶヨ
昭和半ばの思い出草よ

時代(とき)の流れにつまづきながら
歩いた人生(みち)に悔いはない
傍に寄りそう妻(ひと)がいて
昭和演歌を聴きながら
明日の命を温める晩酌(さけ)に
しみじみ想うヨ
昭和生まれの涙と夢を
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