惜別の宿

夕べの雨が まだ降り止まぬ
朝が重たい 湯のけむり
ふた晩泊まりの この宿で
泣くだけ泣いたら 諦めますと
女しぐれる 惜別の宿

最後の旅と 分っていても
切れぬ未練に またすがる
わたしがもう少し 利口なら
あなたのお傍に いられたものを
女しぐれる 惜別の宿

せせらぎ沿いの この道行けば
そこがふたりの わかれ駅
区切りはつけたと 云いながら
なみだがあなたの あと追いかける
女しぐれる 惜別の宿
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