台風の夜

街はどこも人影が消えて
誰もが家に帰ってしまった
空の気配に怯えたみたいに
僕の部屋へと君を誘ったあの日

古い <古い> トランジスタレディオ
ノイズ <混じり> ニュースが流れ
明日はどうなるか わからないよって
天気予報を伝えてた

台風の夜だった 風に震えてた
ガラス窓を叩く 横殴りの雨
そう僕たちは キャンドルを立てて
暗い部屋で 二人 沈黙のまま
ひとつの毛布 包(くる)まり抱き合った

外はし~んと静まり返って
そう僕たちはただ抱き合ってた
この世界の音が消えたなら
誰も孤独を感じてしまうだろう

早く <夜が> 明ければいいのに
君が <そっと> 僕に呟く
どういう意味かと考えたけれど
僕を試したのかもね

台風の中心は 何も騒がない
周辺は雨風続いているのに…
そう恋愛にどこか似ているよ
君と僕はとても穏やかなのに

家に帰らない
君を家族が心配して探してるだろう
だけど今はここにいたいと君が言う

台風が過ぎた朝 空は真っ青で
何もなかったように君は帰ってく

台風の夜だった 風に震えてた
ガラス窓を叩く 横殴りの雨
そう僕たちは キャンドルを立てて
暗い部屋で 二人 沈黙のまま
ひとつの毛布 包(くる)まり抱き合った
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