海ほうずき吹き

灰色蜘蛛が虹色の
家を編んだ野苺沿いに
うす紅色のお化粧おとす
夕暮小径行きましょう
君がさし出した 人さし指に
迷いトンボがとまってにげると
もうそろそろ秋の風

海ほうずき吹き帰る道
夕やけ影絵の峠の君に
だまったままで
また会いましょう

丘を越えたら君のすむ
白いお家がみえるまで
一人の時のさみしい唄を
好きだという言葉にかえて
糸雲ひいた夕やけ空に
ホホ染め君は麦笛ふいて
峠の雁におやすみなさい

海ほうずき吹き帰る道
夕やけ影絵の峠の君に
だまったままで
また会いましょう
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