おいおい

やかんの濡れたままの眠らない夜にあなたは拗ねて台所がひしめく

剥がれ滴るポスターや
魅惑的な息遣い
誰もが夢中なるめんこいあの子
壁時計の揺れを見つめなおす

おいらが嘘つきか
さっきまでそうだった気がする
水道が黙り込む予感に埋める針の先
静脈に宿る微かな権威の火
黒い靴は濡れ泡立って
旅する恋人
旅の途中で
気絶する程

やかんの濡れたままの眠らない夜にあなたは拗ねて台所がひしめく

枯れた白い木の列
に連なる檸檬六人衆
十二本の手
百二十本の指
百二十一本目はおいらのポッケに忍ばせる

静物
静的に
さっきまでそうだった気がする

おいらが嘘つきか
さっきまでそうだった気がする
触れた手は中学生
筋のない映画
ことばの話
こころのさざめき
それは実存の屁
旅の途中で
気絶しよう
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