ティーンネイジャー

飼ってた猫が逃げた
夕焼けRunning 涙が伝う
女学生ふくみ笑った チャックが全開 まだ気付いてない
商店街切り裂いた風より速く 鴉より速く
真っ黒黒猫だから日が沈むまでに見つけなくっちゃ

踵がじんじん痛む
靴下ちゃんと履くべきだった
橋の上で考えた なぜ逃げたかを 自分に問うた
ちゃんと愛せただろうか
気に入る名前で呼べただろうか
目をつぶったように無常に田舎の空は黒く染まった

細く白く照らしたぬるい雨
はねた髪をそっととかした
つぶれた電気屋のショーウィンドウに映る
僕はもう泣いてないかな

飛べもしないのに羽を広げて
楽しくないのに無理に笑って
絵の具がどんどん薄くなるみたいに
深く消えてみたいな
不思議と世界が楽しくなって
月曜とかも辛くなくなって
懐かしい匂い まるでティーンネイジャーの頃みたいに

足取り重く響いた
吸い寄せられた立ち食い蕎麦屋
500円つまんで入れた光るきつねのボタンを押した
沁み込んだ心の隙間 汁で満たされる 安い胃袋
不確かな味を覚えた
これからきっと通うだろうな

こんな大人になるって思わなかった 思えなかった
掴んだフェンスの先には昔遊んだ秘密の空き地
ボーリング場が建つのか
僕のじゃないのに悲しくなった
帰ってきたら猫が普通におった 逃げてなかった
乾く声の先に黒い影
触れた肌をそっと汚した
こぼれた大粒の涙に光る僕は今泣いていいかな

飛べもしないのに羽を広げて
楽しくないのに無理に笑って
絵の具がどんどん薄くなるみたいに
深く消えてみたいな
不思議と世界が楽しくなって
月曜とかも辛くなくなって
懐かしい匂い まるでティーンネイジャーの頃みたいに
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