秋空舞うビニールバルーン

鼠色の空は夏をただ遠ざけて
ビニール袋は九月の空高く舞う
放課後のグラウンド風切る外野ノックを
よくやるよとストロー咥えて僻んだ

渡り廊下を濡らす夕轟と通り雨
ベニヤ板音立てて憂鬱のリズム刻む
むず痒い鼻歌とワンダースワンの起動音

秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン

鼠色の空は夏をただ遠ざけて
ビニール袋は九月の空高く舞う
ハードルを飛び越したあの子の高い声
雨か汗か夢か下着が透けている

綿菓子みたいな雲を追って転んだ秋茜
紅色の落ち葉から香る女神の秘密
むず痒い鼻歌とワンダースワンの起動音

秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン
秋空舞うビニールバルーン
×