未開封

風呂上がり君の膝裏
水滴がやけに悲しそうで
嘘ばかり垂れる唇
溶けたアイスが散らばったベッドに

甘い匂い揺れる髪 溢れそうで目を逸らした

愛してしまっていた 呆れる程
何よりも苦しいのに
口に出せないくせに抱きしめたい
こんなに惨めな僕は
固まりかけた瘡蓋を剥がした君に
今日も惹かれる

首筋滴る汗が辛い
部屋の中には寝息とテレビの音だけ

離れるのが怖くて近づけない
作り笑顔が生傷のよう

愛して閉まっていた その心が
何よりも苦しいのに
声に出さない君を抱きしめたい
触れても守れないその身体を

愛してしまっていた 嫌になる程
誰よりも好きなのに
手も握れないくせに 抱きしめたい
本当に情けないよな
重なり出した勘違いの愛みたい僕らは未開封
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