野球場の量子論

バッタースイング 白球舞い上がる 観客が追う古典軌道
ボールが速度と位置を持つ ニュートン運動方程式

物が実際に空間移動し 因果線でつながる世界
量子視点じゃ 事実はまるで違った様相を呈す

ボールは点じゃなく 空間全体に広がる波動関数
確率振幅重ねた波が すり抜け空間を伝播

確率雲がスタンド全体に ボールを僕がキャッチしたら
波は収束 「ここに落ちた」と リアルが遡及して確定

ここまでは粒と波の量子論 次は場の量子論

そこではボールの飛行は 物質の移動ですらなく
スタンドで起こるウェーブの波で
ファンが立ち上がり座る連なりが 波に見えるだけ
プランクスケール(10-35乗)の場の各点が 励起し連鎖し電光掲示板
1,000万画素の明滅が重なり 飛んでるように見えていた 古典軌道

ニュートン力学の「力」 Fは死に 量子場 幾何学結合関係が真実なら
「場の明滅や波」が 硬いボールに見えるのか?
無数の光や空気に晒され 波は位相情報を拡散し
干渉が希釈 波束が収束 エーレンフェストの期待値に

数多の波の経路積分の果てに
位相の停留作用 オイラー・ラグランジュ経て 運動方程式(F=ma)に接続

優雅な白鳥が 水面下では必死に水掻くような
量子場のミクロな点の自由度の 無限発散を飼いならす くりこみ理論へ

素粒子標準模型 量子場の結合な「動き」定める群論
その「対称性」維持する電磁場(ゲージ場) 仮想光子を交換し
物質なクォーク・電子場結合 電磁気力の様に振る舞って
ボールを描画し 時空曲率な重力測地線に沿って

アーチを描く ホームランボールを
ゆらめかす 野球場の量子論
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