Echo

同じ数秒間
響く気象情報 たぶん、猛暑
君は困り顔のまま笑ってたけど
煌めくアスファルト
汗が、熱が、過去最高乱反射
ドアの向こうでもわかる
「暑いね」ってハモった

思えばあの時が合図で
ひらく音、感触、感覚が焼き付いてる

待って!僕らを待って!
夏が世界を巡っていく
君が笑った 弾けるように
ただ、僕はそれを見ていたいと思った
足掻いて 喉が渇いて
いつかは追い越されていく
だからさ…なんて理由つけながら
並べた言葉飲み込んでしまった
息を切らして滴るような
等身大だ僕たちは

頭がぼーっとして
空気、水素酸素、CO2と…
君をまた困らせたなぁ
天気予報の通りだった

思えば小さな頃からね
この季節がずっと終わらなけりゃいいのになって

日差しはだって
未だ空を照らしている
いつまでもって錯覚しちゃうから
手で触れて確かめたいと思ったんだ

溶けていってしまう 消えていってしまう
だとしても良いなんて笑った
限りあった日常に 繋ぎ返してくれた君
空は赤色を覚えてきてる

なんで、このままなんで
ずっと続かないのかって
君が黙って遠く眺めていた
その気持ちすごくわかる気がした
「じゃあね」このまま「じゃあね」?
それすらも飲み込んでいる
強がりだってとうに気づいたから

待って!
今も黙って夏がスピードを増していく
君と走った 溢れるようにただ。
余力すら残す気もなかった
足掻いて そして描いて
逃げ場の先を覚えていく
いつかじゃなくて、今が良かったんだ
街が夕日を飲み干していった
息を切らして滴るような
世界規模でも等身大だ僕たちは

おそらく数秒で
明日の気象情報 二人今度
「どこで何をしよう?」ってまた
ひらく合図がした
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