春の映写機

額に降る花
別れはどこか残酷
さっきまで確かだった香り
不意に奪うの

ふたつの影絵は
おびえるように溶けあい
嘘つきで それだけに綺麗な
愛のかたまり

いつも追いかけてた
物憂気な瞳のむこう側
ねえ あのひとときを
春の映写機
もういちどだけ…

たとえばあなたに
小さな罪を探せば
最後までわがまま通せない
優しさかもね

やがてくちびるから
サヨナラがこぼれるその前で
ねえ カタカタ歌う
春の映写機
巻き戻してよ…
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