ラジオと二人

別れる時に忘れていたわ 二人で暮らした部屋の隅
あなたがいつか見つけてきた こわれてるラジオ
幸せな時鳴りもしないで ほこりをかぶっていたくせに
さみしい女からかうように いじわるラジオ

マニキュアをぬりながら ボンヤリ聴いている
なつかしい あの頃が 耳の中にひびく
「男の声が聞こえてるわ」と電話の向こうで言われたわ
深夜のニュース伝えている つまらない男よ

たいくつな歌なんか あきあきしてるのに
なつかしい あの頃が 帰ってくるようね

どこかであなた忘れたラジオ いま頃気付いているかしら
それとも誰か他のひとと聴いているかしら
おんなじ歌をちがうところでちがった顔して聴いてるのね
わたしはあれからずっと ラジオと二人よ
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