レンズ

どこに行こうと
誰かと会おうと
決して消えないものがなんかあって
いつも満たされぬ
夜中の空腹は乾いたコンタクト
もしもこの顔の形
もしもあの人のように
ありもしない過去探して
修正ペンで塗り潰していく

こだわりなんてないけど
最近は新宿よりは渋谷の気分で
意味があるのか分からない
広告を流すサイネージ
何者かになるために
時間だけ過ぎていくの
山手線が未来まで
繋がっていてくれたなら

転がって 転がって 一人ぼっち
うずくまって うずくまって 一人ぼっち

会いたいとか一人になりたいとか
誰かより愛されていたいとか
見られてることに気づいて泣いた
さよならも曖昧な街で

あの知り合いの知り合いの誰かが
最近なんか調子いいらしい
「すごいね」とかは言えなくて
一言目に出てきた「そうなんだ」
ほんの少し間に合わない
私だけ置いてけぼり
実像 虚像 肥大した嘘
失っていく 若さだけ

ぶつかって ぶつかって 一人ぼっち
行き詰まって 行き詰まって 一人ぼっち

伸ばした手が掠めた星はどこへ
肩透かし空色が染めた胸
さよならのしらべに連れ去られて
螺旋の奥まで

会いたいとか一人になりたいとか
誰かより愛されていたいとか
見られてることに気づいて泣いた
さよならも曖昧な街で

会いたいとか一人になりたいとか
誰かより愛されていたいとか
見られてることに気づいて泣いた
さよならも曖昧な街で

ほら これすらレンズ越しの嘘泣き
擦り切れた心は涙なんて
流さないはずだから
この涙 嘘泣きでしょ?
きっと きっと
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