玉手箱

美味い不味いじゃなく並べられたおかずを
口へと運んだ
そんな姿勢を見抜かれてまた今日も朝から
小さな戦争だ

幸せを追い越しても後戻りはできず歩いてく

あと三十年も君の愚痴を聞くなんて
あと四十年も君とあの狭いベッドで
あぁ 嫌だな

買い物カゴにただ入れられたものだけを
レジへと運んだ
いつからなんだろう優しさの着ぐるみ着た
二人はもういないな

真っ直ぐじゃ投げられない
言葉をまた一つ投げつけた

愛しているなんてきっともう言えないから
伝えたい言葉は喉を通れば逆さま
あぁ バカだな

炊きたてのご飯の湯気はまるで玉手箱
こんな風に君と年をとっていくなんて
あぁ…
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