Last Order

「会った方がいいね」
そう云って君が笑うから、長電話を終えた。

着飾る事も無い。
何故かそれが嬉しかった。
ラストオーダーまで、傷を舐め合って過ごそうよ。

君の痛みを預かってあげる。
どんな形でも傍に居れるなら。
受け取ったモノをポケットに仕舞い込んで、形が無くなるまで砕いた。

少し残して冷め切った料理も笑顔で頂くよ。

僕の自慢だった指が傷付いても、涙堪えて。

君の痛みを預かってあげたい。
少し前の僕はそう思っていた事だろう。
氷で薄まったこの夜とコーヒーが、寝惚けたこの目を醒ましてくれる。
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